パラリンピックも無事終わり、勇気を戴けた方も多かったことと思いますし、
今年をきっかけに何かが変わろうとする兆しみたいなものを私は感じています。
以前にも書きましたが、神奈川県伊勢原市での知的障害者が作る豆腐アイスクリームは
甘さ控えめで、豆腐の味を感じられる本当に美味しいアイスでした。![]()
それはひとえに、支えてくださっている支援員のセンスが光るものであり、
それと、障害者のやる気を引き出した結果の美味しさだったと思います。
本日は、またもやユーチューブを見ていたら、障害者支援でそれぞれの立場で
苦悩するドキュメンタリーを見て感動している所でもあります。![]()
私はそういう社会福祉の仕事に携わっていないので、詳しくは分かりませんが、
病院のテキパキと動かなければならないような現場で、
障害を抱えた方々が、よくぞみんな頑張っているなぁ~と感心しています。![]()
これもクッション役になっている存在があってこそであり、
そのクッション役の人間的教育レベルが下がれば、
あっという間に病院側と現場で上手くいかなくなることでしょう。
その教育レベルというのは我慢です。![]()
言った通りに、言われた通りに出来て当たり前のこの社会で、
言われなくても自ら考えてやりなさいという要求までも求められる社会は
人口減少化で、一人何役もこなさなければならない現代の縮図的言葉の要求かもしれません。
最近、NHKの 「No Art No life」という番組を欠かさず録画して見ていて、
感動ばかりしています。![]()
芸術作品というのは、じっくりと向き合ってこそ生まれるものであり、
我々にはそのじっくりと向き合うことができる力がありません。![]()
しかし、障害を持つ人の中には向き合う人も多くいて、それを作業所で開花させている職員は
素晴らしいコーディネーターの才能を持っているなーと感心してもいます。![]()
この世の中に産まれ落ちた一人一人に、何らかの才能が備わっているのだけれど、
その才能をどうやって導いて開花させるのかというのが、
これからの多様性を進める上で非常に重要なキーワードになりそうです。
冒頭でも書いたように、クッション役の方は、言いたい事やアレして!コレして!という
一般社会での指導法を我慢しなければ
障害者のリズムでは進まなくて、その病院社会のテキパキとした時間と
障害者のゆっくり、そしてツマヅキ、また戻り、また進むという流れの違いの摩擦にも耐えて
様々に我慢をし続けることこそがクッション役としての成功と、
障害者自立へと導く才能でも有ったりします。![]()
そして、no art no life で出てくる職員たちも素晴らしく、自分が頑張ったら成果が出る仕事でもないのに
社会的弱者を上手に支えるという社会福祉の精神で支援している姿も
この弱肉強食の出世街道時代に於いて、頭が下がる思いです。
イギリスのジェレミ・ベンサムが言った言葉で「最大多数の最大幸福」
つまり、最も多くの人に最大の幸福をもたらす行為を善とするという功利主義
計算式で導いた・・・今でいうところのエビデンスとでもいうのでしょうか?
ようやく日本も、戦後の1940年代の弱肉強食、1950年代から始まる出世競争、
1970年代までの高度成長期を超え、
豊かになれるものから豊かになりなさいという世界を超え、
1990年の男女平等というフェミニズム時代を経て、
2000年から始まった老人中心の介護保険制度も
2006年障害者支援自立法が発足し、
ようやく2020年になり障害者自身での自立の兆しが見えるようになってきました。![]()
最近では、NFTアートというデジタル通貨でのアイデアの売買が盛んになり始めてきましたが
是非とも、こういったシステムに参加していただければ、障害者自身での自立も可能かと思われます。
恐いのは、いつの世にもせどりをしたい人間がいて、また悪用しようという者がいて
正当な報酬が支払われない場合があることが危惧されます。
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もしも、私のように下心があるものがスタッフだった場合は
130万円で売れたものの手数料と称して20%とか50%を施設に支払わせるという形で
商売を始めるかもしれません。こういった邪念が入り込んでくると
障害者自立への大きな障壁になりえるのは想像に容易いです。
障害者自身の才能で稼いだ金なのだから、一銭も手を付けずにそのまま渡すというのが
筋であろうと思います。![]()
こういった法整備も整えた上でやっていかないと、
必ず就労支援詐欺が多発してしまいかねません。
そんな風に障害者自立をあれこれと考えてみるのでした。![]()
本日もご覧いただきましてありがとうございました![]()



