西蒲三山縦走(角田山~弥彦山~国上山) | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

いよいよ来週歩く六甲山へ向けて、足慣らしに私のココロのホームグラウンドである西蒲三山へ行ってみることにしました。ホントにこの山々にはお世話になっています。
角田山の雪割草の季節から、弥彦山の冬のアイゼン練習やら多宝山のスノーシュー練習やら・・
今回は全長20Kmの西蒲三山の距離を活かして、どれだけ疲労するのか試そうと思っています。

はてさて六甲山は全長56Km。
縦走路は大体皆さんの記録では余計な所を歩かなければ40Kmで完走とある。
私は六甲山ホテルに一泊して、翌日残りの距離を消化する予定なので、一日目は26Km程度歩ければ良い計算になる。
・・・ということで西蒲三山の20Kmを歩けなければ、当然六甲山全縦どころではない。

そして今回歩いたコースは角田山・福井ほたるの里登山口を登り、山頂を目指す。
角田山より五ケ峠コースを降りてそのまま非公式ルートを登り石瀬峠へ
多宝山、弥彦山、雨乞山、黒滝城跡、剣ヶ峰、国上山を経て国上寺までは徒歩。
国上寺から角田山迄は自転車で帰るというルート。
大体こんな感じで徒歩で南下していくイメージ


更に六甲山全縦では累積標高差3000mとあるが、今回歩いた西蒲三山縦走でも累積標高差3400m
でこれに関してもクリア出来た。
これで来週の六甲山縦走も体力的には自信をもって向かうことが出来そうである。
問題は食料計画とルートファイティングである。
今回は水1.5Lとラーメン1杯、コーラ1本、アミノ酸粉末2包などで乗り切ることが出来たが、暑さである。東北は涼しく歩けたが、モンベルの店員さんに六甲山縦走の話を聞いたけど、一番は暑さが辛かったと云っていた。
西蒲三山は森のなかを歩けるから涼しかったけど、これ以上暑けれはどうなっていたかは分からない。
こればかりは祈るしか無い。雨でも歩く予定なのだから、暑いの不快だの言ってられない。

しかし今回一番思い出になったのは装備であった。

トレランスタイルのザック、ショートカットシューズ。

ザックはまず軽い、物が入らないので、最低限の装備でギリギリであった故、重さを感じずに歩くことが出来たし、走ることも出来た。
そしてシューズ。ノースフェイスのゴアテックストレランシューズ。下りでいつも親指の爪が痛くなるので思いっきり1.5cmも大きい28.5cmのサイズを注文。やはり下りで指先が当たらないので全く足のトラブルは心配することが無くなった。シューズのおかげで尾根でも走ることが出来て、ホントに装備って大事なんだな~と思わされた。最初は4シーズン登山靴からトレランシューズで山歩きをするのは心配だったが、こんなに楽なら岩山と雪山以外なら行けるな~と思ってしまった。


そして、今回初めてのトレランウェア。吸水アンダウェアーとTシャツ、コンプレッションタイツとランパン、めっちゃ快適。年齢的に恥ずかしかったけど、歩けば気にならなくなる。でも帰りの自転車ではまた恥ずかしくなる。これも慣れかな?。暑くもなく、休憩時の汗冷えすることなく、1着で事足りる性能には驚き。今までは来たり脱いだりを繰り返していたが、今回はそういうこともなかった。

やっぱり何でも試してみることが大切だね。

ということで今回の縦走の振り返り。
角田山の福井ほたるの里登山口より登山開始です。登るとすぐにトイレがあります。6:09
このルートは2回急登があるのみでほぼ平坦道だったので50分で山頂に到着。
あまりにも早過ぎたので休憩は後にして次を目指します。
五ケ峠コースを降りて行き石瀬峠を目指します
五ケ峠コースの唯一の展望場所より日本海を望む。今日も綺麗です。
石瀬峠に着きました。ここまでの道のりはまずまず距離もあり、非公式ルートでもあるので道に戸惑う事もあったりでGPSのおかげで迷うことなく来ることが出来ました。ルートファイティング能力やGPS装置等がない人は行かないほうがいいかも。
9:30多宝山山頂、ご覧のとおりススキで展望がききません。
多宝山から下る途中、展望が開けました。これから向かう弥彦山が見えます。
そして、右手には日本海が綺麗。
弥彦山が近くになってきました。ススキも秋らしく絵になります。
弥彦公園の休憩所。綺麗に草刈りされていて子どもと一緒だったらレジャーシート広げておにぎり確定な現場
弥彦公園の記念碑を通過します
一つの目標の弥彦山までやってきました。これで大体、徒歩行程の半分です。
開店直後の10:00 一人目のお客の私。薄い餅が下に隠れております。
この食堂の水は弥彦山の湧き水を組み上げて使用しているそうで、うまい水でした。
さて力餅を食べて、コカコーラを購入し、水を若干補給し出発です。
たまに花に足を止める余裕も出てきました。
現場で見ると綺麗なんですけど、写真にするとなんだこれみたいな感じ。
雨乞山~黒滝城跡までは刈払がされていないので、ギタギタにウェアが傷ついたり、濡れたりで結構ハードな道に変わります。この部分に関しては春のサクラやカタクリの時期だとみんな歩いて歩きやすいので、今の季節は蜘蛛の巣だらけで大変です。
相変わらずこの黒滝城跡への登りは正規ルートを見逃してしまいます。何故なんだろう?
2度ともルートミスです。誰かにこっちだよと云われている気がしてつい間違ってしまうのです。
ウ~コワイ
あとは順調に剣ヶ峰へ向かいます。
国上山が近いと、時折、単独登山者とスレ違いドキッとします。あまりにも静かな山歩きを続けると、人間と出会うのが怖くなる時があるのです。動物もこんな気持ちなんだろうなと思います。
賑やかな国上山山頂をパスして国上寺を目指します。
良寛さんに出会うことが出来ました。いろんな気持ちを思い出し、良寛さんに感謝の気持ちで手を合わせあとにします。12:55

ホントに西蒲三山は良い山です。
何より熊スプレーを持たずに歩けることは一番です。当然鈴も要りません。
なので山は静かなのです。本日は適度な風もありましたが風の音はしません。日差しはありましたが暑くはありません。かろうじて云うならば飛ばし屋の車が無駄にガソリンを撒き散らして喜んでいる音がするだけです。人轢いたらどうするんだという気持ちをもって運転していただきたいものです。と言うのは私にも云っています。だから分かるんですけど・・・トホホ。

ということでご覧下さりありがとうございました。
言葉を思った通り書いてしまっているので、角のある表現もございますがご容赦ください。
それではまた