友人の伊藤輝幸さんは

「ミツバチ」の世界の素晴らしさに感銘を受け

それを人間社会にも取り入れられないか、

という視点で活動されています

今回は、伊藤さんから聞いた「ミツバチ」の世界をご紹介しますね

 

まず、「ミツバチ」は約1~6万匹で一つの集団を作り

「女王蜂」が一匹、「働き蜂」(雌)が8~9割、「雄蜂」が1~2割

みんなで子育てを行い、そのための役割があり、分業で

「女王蜂」は産卵に専念、それをみんなでサポート

なお、「雄蜂」は特に何もしていないそうです(笑)

 

「働き蜂」は、卵から幼虫となり、羽化すると

まず、そうじ係

次に、子育て、巣の温度管理のための送風

次に、巣作り、蜜を蓄える

次に、巣を守る門番

次に、蜜・花粉集め

と、成長に合わせ役割を変えていくそう

(中には、同じ役割を続ける蜂も)

 

後任の「女王蜂」は「働き蜂たち」が決め、

ロイヤルゼリーを与え続ける

(その他の蜂は、幼虫の最初の3日だけロイヤルゼリー、

それ以降は普通の蜜)

 

コミュニケーションの手段は「8の字ダンス」

8の字の方向と大きさで、蜜を採る花などの位置を知らせる

 

蜂の数が増えるとグループを分ける「巣分かれ」をするのですが

新しい巣の場所の決定方法が凄いんです

①   300~500匹の「偵察蜂」が候補地を偵察

②   偵察後、巣に戻り、候補地の情報を「8の字ダンス」で伝達

③   情報から関心を持った「探索蜂」が現地視察に

④   候補地が良ければ「8の字ダンス」で伝達

⑤   終盤、「ベテラン蜂」が最適と思う候補地の意見を伝達

⑥   支持者が20~30匹を超えると、選定の終了を宣言

 

このように、「ミツバチ」の世界は

・全体で役割分担をしながら助け合って暮らす

・全員で話し合って意思決定をする

など、私たちが見習うべき点があります

 

人間も自然の一部、自然から謙虚に学び

すべての人が幸せに暮らせる社会を実現したいですね

前回に引き続き、フィジーに移住した永崎さんが感じた

「四つの幸せの習慣」をご紹介します

 

三つ目が「現在フォーカス」

フィジー人は「今」を大切にするので

やりたいことは「今」やる、やりたくないことはずっとやらない

良く使う言葉は「Life is short(人生は短い)」「先のことは心配するな」

 

例えば、

お父さんがケガをした青年は

後悔を残さないよう介護のために会社を辞めたそう

(再就職の困難さより、今の介護したい気持ちを大切にする)

反省するという習慣がなく、仕事で失敗しても言い訳したり、

神様の思し召しにしたりして終わり

準備・計画をキチンとする習慣がなく

「ぶっつけ本番」「行き当たりばったり」が普通とのこと

 

反省、準備・計画は大切だと思いますが

あまり気にしすぎると後悔・不安の人生に

悩みの多くは、「過去」か「未来」にしかないので

「今」に集中していると悩みがなくなりますね

 

最後の四つ目が「つながり」

フィジー人は「世界一フレンドリーな国民」と言われているそう

いつも満面の笑顔で挨拶し、握手かハグ

スーパーのレジでレジ係から話しかけられる

時には個室トイレの壁越しでも話しかけられるそう

誰かの家で、カバ(飲み物)を飲みながら語り合う文化があり

フィジー人は年をとっても誰かが助けてくれるので

老人ホームは必要ないとのこと

こんな社会に「孤独」はありませんね

 

二回にわたり、永崎さんの「四つの幸せの習慣」をご紹介しました

日本とフィジーとは、当然、歴史も文化も違いますが

今の私たちが参考にすべきことはあるな、と感じます

「共有」「テキトー」「現在フォーカス」「つながり」

できることからチャレンジしてみたいですね

以前の記事でフィジーの「ケレケレ」という文化を

紹介しましたが、知人から面白い本を教えてもらったので

その内容を少し紹介しますね

 

その本は、永崎裕麻さんの

「世界でいちばん幸せな国フィジーの

世界でいちばん非常識な幸福論」

永崎さんは、世界100か国を巡られたそうですが

日本より住んでみたいと思った唯一の国がフィジーで移住

ちなみに、フィジーは「世界幸福度ランキング」で

2014年、2016年、2017年に1位

 

永崎さんが住んで感じた「四つの幸せの習慣」の一つ目が「共有」

以前の記事の「ケレケレ」の文化ですね

「持つ者が持たざる者に与える」のが常識であり

見返りを求める感覚がないそうです

 

例えば、誰かがお店で買い物してお金が足りないと

そこに居合わせた誰かが払う

飲食店で誰かが頼んだビールをほかの人も勝手に飲む

里親制度が浸透していて、貧しくて子育てが難しい家庭の子供が

貧困レベルが若干マシな家庭に預けられる など

 

フィジー人には「困難な状況になっても、誰かが助けてくれる」

という確信があるので、つねに楽観的でいられる

 

二つ目の習慣が「テキトー」

例えば、

手続きの身元保証人をたまたまそこにいた他人に頼んだり

パトカーを私用で使う警察官がいて出動できなかったり

カフェで店員同士がおしゃべりに夢中で

呼んでも気づいてくれなかったり

刑務所の受刑者が外に出てボランティア活動や仕事をしたり

日本では大問題・クレームになりますが

フィジー人は、「自分にゆるく、他人にもゆるい」ので問題にならないそう

 

責任感を持ってキッチリやる日本人は素晴らしいと思いますが

それが行き過ぎると働き手が凄いストレスを抱えますし

クレーマーを増やすことにもなります

適度な「テキトーさ」、許し合う感覚は、

参考にしてもいいかもしれませんね

 

残り二つの習慣は、次回、ご紹介します