ご愛読ありがとうございます
自閉っ子の子育ての励みになります。
19話から一年生時代を書いています。
よかったら、読んでみてくださいね。
靴のこだわり
あっこさんは、漱石と同じクラスの女の子。ヘアスタイルが、和田アキ子と同じだ。
身長も高く、成長がはやい。
元気いっぱいにみえる。活発か、ADHDか紙一重。支援級ではないが、後々に、噂を聞くことになる。
漱石が、この頃、女の子が履いているようなキラキラの靴を欲しがっていた。スカートも欲しがっていたが、さすがに反対した。もしや、こいつ、ジェンダーっすか!と思っていた。
靴屋へいってみると、確かに漱石が言うとおり、男児用の靴は、品がない(失礼)
当時、黄金虫かよーと思うようなデザインが多かった。母もこれは、ダサいと思った
なんか派手。
原色だし。
戦隊もののデザインなのだろうか。
漱石は、戦隊ものは、一回もみなかった。
ジャイアンも怖いが、戦隊にでてくる悪の組織はもっと、怖かったから、みれなかったのだ。しかも、戦士がカッコいいと思わないと、言っており、美的センスが、大人だった。(ちなみに、もも姫は、2才の時、戦隊ものの写真をみて、カッコいいね!って言ったので、おぉ、これが、定形かぁーと思ったことがある)
漱石は、ピンクや、優しい色合いを好んでいた。靴も、ピンクを選びたいらしく、欲しがったが、周りの男子児童にからかわれて、いじめられたらいけないので、母は必死に止めた。
最終的に、パープル(藤色)に、こい紫のラインの靴を購入した。
レシートに、しっかり記載されていた。
ジョジヨウ(女児用)
と
ははンいいさ、いいさ、本人が気に入ったんだから。
買った靴を履いていったある日、あっこさんが、漱石くんの靴いいねーと言ってきたらしい。漱石は、コミュニケーション下手だから、どう返したか知らんけど、しばらくして、あっこさんが、漱石と同じ靴を履いてきたのだ。
漱石は、お揃いになったのが、嫌だったらしく、癇癪になった。
いやー、これは、あっこさんが意図的に買いに行ったと思われる。
厄介ごと、増やすなー
漱石は、自宅でのマシンガントークの話題があっこに変わっていた。
嫌がっているのは、よくわかったが、人間関係そういうこともあると、教えないとと思った。
そんな矢先。
家の花壇が荒らされた。お花をもぎとられ、地面に散らかされていた。砂利も、道路に投げられた後があった。
子供の仕業だと、すぐにわかった。うちの漱石は、やってないが、家の砂利だから、知らんぷりできず、片付けた。
あー、余計な仕事増えるー
漱石は、看板を作りたいと言い出した。
はぁー???
またまた、謎の思考回路
工作は得意なので、やらせてみると、
割りばしを棒にして、重りは、牛乳パックで固定して、紙にメッセージを書いていた。「お花をとらないでください」と。
そして、花壇の前に置いたのだ。
↑補足しますけど、一人でやれないからね、母は手伝わされている。また、時間取られる。あんた(漱石)、宿題と時間割りと、終わってないよねー。寝るの遅くなるよねー
先生へ相談した。花壇を荒らされたことや、看板を書いて、本人なりの対策をしたことなど、連絡帳に事件の内容を書いた。
道徳的に、花にも、失礼だし、植えた人にも失礼だし、通りかかりの季節を愛でたい人にも失礼だと、教育してくれと、伝えた。
担任の先生は、対応はしてくださって、これで、終わるかとおもったら、
二日後、
漱石が、あっこに対して猛烈に怒って帰宅してきた。
どうしたの?
あっこが、ぼくん家の花壇に、オシッコした。
はっ!???!!
近所の竜太が言ってた。一緒に帰ってたら、あっこが漱石の家のオシロイバナの所でオシッコしたよって、言った。
えっ?
私の心の声↓
あっこは、女の子よ。
外で オシッコしたの?
あっこ、ヤバい
竜太の前でするって
私は、いろいろ思った。
女の子が、オシッコするなんて、道沿いの花壇で、人の目につくし。おい、おい、おい、おい、おい。
どうなってんだべ?
おかあさん、あっこを、どうにかして。家がオシッコくさくなる。
(花壇でオシッコを)やるな。
くさいじゃないか。
よりによって、敏感っ子で、そういうの1番嫌いますがなー
鼻も効きますがなー。
潔癖症もありますがなー
敏感っ子じゃなくても、庭でオシッコされたくないがなー
毎日、毎日、トラブル続き。
呪われてますがなー
モンペをやりたくはないが、やらざるを得ない。連絡帳に名指しで書いてやった。
大人げない
担任の先生は、すぐに対応してくださり、漱石に謝ったそうだ。
それからというもの、漱石は、あっこを警戒して、かつ、苦手意識をもっていた。
二年生から、クラスが分かれて、安心していた。あっこの話題は1つもでなくなった。
しかし、
五年生になり、同じクラスになってしまった。
名簿をみて、漱石も、「あのオシッコした子と同じクラスになった」と、報告してきた。←忘れてないなーと、嫌な予感がした。今年、何かがありそうだ
先月放課後の(五年生の)教室へお邪魔した。時折、訳あって母子でお邪魔しているのだ。この小学校で、おそらく一番教室に入る親と思われているにちがいない
放課後の教室で
「前回の席と違うねー。席替えしたの?」
「うん」
「窓際で、眺めがよくて、気に入っている」
「ホントだー。眺めいいねー。」
学童がまる見えだったので、昼間の学童呼び出しを気をつけないと、バレる。呼び出しもだけど、仕事が休みなことがバレる。
そして、漱石は、意外なことを言ってきた。
「前の席が、あっこさん。あっこさんが漱石の近くがいいと言ってきたので、前後になったんだよ」
「へぇー」嫌な予感
「あっこさんは、肩もみが、上手だから、採用したんだよ」
採用って、 何様?えっ?社長?人事課?
漱石は、あっこさんが肩をもんでくれて、気持ちいいから、ちょうど近くにいてくれてよかったらしい。
嬉しいし、しかも、上手だから、いいらしい。
ご満悦な様子だった。
おい、おい、おい、おい、おい、
ヤバいよー、ヤバいよー。
肩もみさせてるんですか!
肩もみマシーン扱いかよ!
友達をつかうな!
喧嘩しないよう祈ります