おはようございます。
年末を推し活に全振りした結果「大掃除ナニソレオイシイノ」状態になっている 辛口ヒーリング女医☆かんな です。
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「布ナプキンってどうなんすか？」って
時々きかれるのよね。
20年くらい前からちょっとずつ広がって
最近だいぶメジャーになってきた
布ナプキン。
「月経痛がましになった」
「量が減った」
「冷えなくなった」
などなど
ネット上ではいろいろと
そういうお話が出てる。
ほんまかいな、って思ったひと
いると思うんだ。
でもね。
そもそも
紙ナプキンができる前は
ずーーーーーっと
布ナプキンでした。
日本で最初の紙ナプキン「アンネ」が発売されたのは
1961年。
今では紙が当たり前だけど
今の70代80代は
布ナプキンのほうがメジャーだったのよね。
だから、
それくらいの世代のひとにきくと
「なんで今さら洗ったりしなきゃいけないヤツに戻るの」
っていわれたりする。
そういえば
今はあんまりやってないけど
30年40年前には
タンポンのCMもTVでめっちゃ流れてたなー。
「おーびーたんぽん」って
意味もわからずに小学校で口ずさんでた記憶…。
話がそれました。
婦人科の先達にきくと、
布ナプキンがメジャーだった頃は
今にくらべると明らかに
月経困難症の患者さんって少なかったのよ。
病院に行くっていう選択肢がなかったのも
ひとつだろうけどね。
いまだに「月経痛は病気じゃない」って
年配のひとがいうのは
昔の月経痛と今の月経痛って
実はレベルが違うから
なんじゃないかと思ったりもするのよね…。
そもそもの生活環境が違うっていうのも
大きいんだろうとも思うけど、
（専業主婦多いとか）
（家事が体力仕事だったとか）
（今より格段にからだを動かしてたとか）
紙ナプキンがメジャーになったことで
月経に関するいろんなトラブルが増えた
っていう可能性は否定できないのよね。
で。
布ナプキンと紙ナプキンを比較したデータって
ないのかというと。
ある。
さすがに母数は多くないんだけど、
ある。
統計学的に有意と考えられるレベルで
布のほうが
・冷えない
・ムレない
・臭いがマシ
・不快感が少ない
・皮膚トラブルが改善
・生理痛がマシになった
みたいなデータになってるのが多い。
（そういう『傾向がある』だけのもある）
でね。
日本女性心身医学学会雑誌に載ってる
2008年の論文に
興味深いことが書いてあって。
『月経用布ナプキンの使用が女子学生の不定愁訴に及ぼす影響』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/13/3/13_KJ00005330688/_pdf
布ナプキンは原則手洗い。
で、手洗いすることによって結果的に
自分の『月経』とむきあうことになった。
そこから、
・生理の血をきたないと思わなくなった
・生理が自然なものだと思えるようになった
・自分の血を初めてちゃんとみるようになった
・食べ物で血の感じが変わることを実感できた
って感じで
『月経に対してのとらえかた・感覚の変化』が
起こったひとが多かったんだって。
その結果、
・前は生理がつらかったけど今は楽、楽しい
・生理を前向きに受け入れられるようになった
・布ナプキンを使えるのって女性だけだから嬉しい
みたいな感覚になるひとが出てきて、
「自分を大切に思う感覚」
「性の受容」
に繋がったんだそう。
紹介した論文にも書いてあるけど、
公衆トイレにおいてある
紙ナプキンを捨てるとこ。
今は「サニタリーボックス」みたいに書いてあるけど
昔は「汚物入れ」だったのよね。
さらに
紙ナプキンを捨てるときに
「血が見えないようにくるんで捨てる」ことで
「月経血はきたない」
「月経はきたない」
みたいな感覚が無意識に刷り込まれてた可能性は
あるとおもうの。
月経に対して否定的な感覚が強いひとのほうが
月経に関連する不快な症状がキツくなる
ってデータもあるのよね。
ちなみに
私も布ナプキン使ってたけど、
もともと生理痛やPMSが
ほとんどなかったからねー。
ただ、たまに感じてた冷えやムレはなくなったし、
ナプキンを洗うときに
血の色やにおいが食べ物で変わるなー
ってのは実感してましたね。
布ナプキンマジオススメ！
ってわけじゃないけど、
「生理マジでイヤ、なくなればいいのに」
みたいに思ってるひとのほうが
使うメリットけっこうあるのかもな、
と思ったりもしてまーす。
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