前回紙幣でラッピングで
ヨーロッパの版画は基本的にお札の刷り方と同じだと言いました。
1枚ずつの版を作るのではなく
一つの木版に複数の図像を配置し
刷りあがった後にカットしていきます。
まぁ、文章で説明してもわかりずらいので
今日は私が見つけた
フランス国立図書館所蔵の資料をお見せいたします。
En ce moment | BnF – Institutional website
このように、12枚が一つの木版に彫られています。
たぶん、私はこれを見ていたので
深く垂直に彫らないといけないと思ったのかもしれません。
私が今作っている版木は厚さ約1cm程度ですが
こちらはかなりの厚みがございます。
日本の版木よりもかなり頑丈な作りです。
機械に設置するためでしょう、
金属で補強もされているようです。
3-4cmの厚みがありそうです。
裏面はこのようになっています。
このようなしっかりとした版木を印刷機にセッティングします。
向かって一番左手側の人物に注目。
背っとした版木に
タンポンを使ってインクをつけています。
左から二番目の人が神をセッティングしているようです。
そのわきの薄い木枠?に4つ穴があるので
この機械では同時に4版刷れるのでしょう。
1版に4×3=12枚 それが4つで
同時に48枚刷ることができる。
先生の手書きのもの。
セッティングが終わるプレスします。
こうして色付けまでして1枚のシートが出来上がります。
出来上がったものをカッティング。
中央帽子の人物が使っているのが裁断機の様です。
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