映画「オッペンハイマー」観てきました。

実は昨年12月に広島に旅行してきたんですよね。

一応旅ブログなので、その時の写真を少し。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このカキフライが絶品でした!
衣が薄いのにカリカリしていて、大ぶりなカキが食べ応えたっぷり。
 
 
「オッペンハイマー」はキャストも豪華で、オッペンハイマーと二人三脚でマンハッタン計画を進める将軍役がマット・デイモン。
いつまでも若いイメージを持っていたけど、そういう役が似合う年になったんだなと感慨深かったです。
レッドパージに乗ってオッペンハイマーを追い詰める役がロバートダウニーJrだったんだけど、見た目が特殊メイクのせいか完全に初老で、エンドロールまで気づきませんでした。
 
 
原爆という重苦しいテーマで楽しくはない映画だけど、なぜ観ようと思ったのかというと、広島の原爆ドームを見て、アメリカは原爆投下をどう考えているのか気になったんだよね。
というのも、アメリカの世論はいまだに原爆投下は正しかったという意見が強いようだからだ。
原爆投下の場面でガムを噛みながら拍手をするオバマ。
十字を切るプーチン。
これを見ると、本当に良心があるのかどちらなのか、分からなくなりますね。
 
 
「オッペンハイマー」の原爆の被害の描き方は間接的で、匂わせるような描写しかないことに不満を持つ人は多いだろうと思う。
そういう点でこの映画を批判することはできると思います。
ただ、観ながらそう考えて、思い出したのは僕がハルビンに行ったときに731部隊跡に行こうと思ったけど、結局行けなかったことでした。
↓はその時の記事ね。
 
なぜこの時僕は行けなかったのかというと、怖かったんだよね。
なにが怖かったのかというと、僕が日本人であることがバレたら、周りの中国人から憎しみと軽蔑の目で見られるかもしれないと思ったからだった。
その場で集団リンチにあっても仕方ないと僕は思った。
それだけのことを日本は中国人に対してやったんだよね。
 
 
731部隊跡に行けなかった僕は、原爆の被害が間接的に描かれていることを非難する資格はないかもしれないと思いました。
どちらも同じくらい吐き気がする悪行です。
そして自国の恥部を正視することの難しさを考えます。
 
 
「オッペンハイマー」が不十分かもしれないけれども、良心の呵責がありありと感じられる映画だったので、僕はそれでいいだろうと思いました。
相手を非難する前に自分の至らないところを顧みれば、少しは相手にやさしくなれるのかなと思う。
これは歴史上の事件や戦争に限らず、日頃の生活にも言えることだと思います。
 
 
ただ、ガムを噛みながら拍手をするオバマのような、原爆投下を正当化する風潮には断固非難すべきだと思いますよ。
「オッペンハイマー」の中にも、原爆のきのこ雲をまるで花火のように歓声を上げ、広島長崎の原爆投下をみんなで拍手喝さい、大喜びで祝福する場面が出てきます。
そういう自らの行いを顧みないすべてのものにこそ反対すべきだと思います。