騒々しい夜の麗江。セクシーなダンサーズが踊り狂う狂気の世界遺産! | まさし特派員の世界一周だより

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大理に関する記事で、中国の観光地のテーマパーク化についてさんざん批判したので、それを繰り返すのもまあ、なんであるが、結論から言うと麗江もすでに手遅れになっていて、特に夜はひどかった。

麗江古城は結構広いのだけども、その中で一番喧騒なエリアは、クラブが密集し大音量でダンスミュージックが流れ、サイバージャパンダンサーズみたいなセクシーなダンサーがひな壇で踊り狂い、それを片手に風船、片手に酒を持った観光客が眺めているという地獄絵図が繰り広げられていた。

この乱痴気騒ぎは誰のためなんだろうかと思うのであるが、麗江は騒々しいとゲストハウスのお兄ちゃんも言っていたし、中国人の皆がそれを楽しんでいるわけでもないようだ。しかし多数派の観光客が楽しめるように街が改造されたとするならば、それは中国人の最大公約数であり、そこに国民性なるものを見つけることができるのではないか。

僕は世界中色んな所に行ったけど、こんな有様の世界遺産の街を見るのは初めてなので、驚いたのだ。




まあ、中国人を擁護すると、彼らは単に粗野で大雑把で人の目を気にせず、マナーと品がないだけだ。別に悪気があるわけじゃない。そもそも日本人が人の目を気にしすぎるって話もある。

旅した実感としては、僕はここまで中国で嫌な思いをしてないし、むしろ中国人は基本的に親切な人種だと思っている。少なくとも日本で色々言われているほどひどい人たちでも、ひどい国でもないことは確かである。

大理や麗江が外国人観光客にとって、僕にとって残念だったからといって、彼らにとってそれが何だ。彼らは彼らが楽しけりゃそれでいいのだ。そもそも僕にも害はないじゃないか。ぼったくられたわけじゃないし、ものを取られたわけでもない。街に無数にある監視カメラのおかげか、麗江は安全に夜歩きできる街だし、キレイなトイレだって街なかにたくさんある。





。。。話が脱線したが、中国人に悪気はなくとも麗江がひどい(少なくとも僕にとっては)ことには変わりがない。

麗江はかなり楽しみにしていた分がっかり感も強かった。

雲南の後ビザランのためタイのチェンマイを挟んで西安から新疆へシルクロードを旅しようと思っているんだが、新疆もこんな低俗な観光テーマパークと化してたらやだな。旅のモチベーションにも関わってくる重大な問題だ。


 

 麗江の夜景を見ようと、高いところに登ることにした。

 

 

獅子山という。


 

うーん、建物と木が邪魔してよく見えない。


 

夜景を遮る建物は大理によくあったミュージックバー。

音楽を聴きながら夜景をってことだろうが、夜景だけ見せてくれ。音楽はいいから。


 

別のビューポイントまで歩いたが、そこから見えるのは新市街だった。

というか真ん中の一番背の高い建物が明るすぎ。


 

その後街中を歩いていると、前述の地獄絵図の地区に来た。





 

とにかく派手。

風情も情緒もない。


 

 

 

見ながら僕はもう笑うしかなかった。

すごいものを見たわ。笑


 

 とにかく過剰なライトアップと、うんざりするほどの観光客。

僕はお腹いっぱいで宿に帰った。

もう麗江古城を歩くのはやめよう。