「どうしたら組織は変わるのだろうか」「どうすれば人は変わるのだろうか」というテーマの論文や本を読むことが増えてきました。
たった今読んでいた論文である「Retooling on the Run, Real Change for Leaders with No Time(1994)」では、
「あなたの一部を変えるためには、あなたすべてを変えなければならない」
という言葉があります。
その例として挙げられているのが、ヴァイオリニスト。彼はより高いレベルに行くためには、素晴らしい指導者に教えてもらう必要があると考えました。そして、その指導者に言われたことが、
「もう一歩高いレベルに行くためには、今までの技術の延長で行っても限界があるから、一から新しい技術を学びなおしなさい」
ということ。
この、今までの技術の延長でやっていくことをBand-aid ApproachやQuick fix Approachと呼び、一方、新しい技術を一から学び直すことをRetooling to the beginningと呼ぶそうです。
そして、一からやり直すことの難しさは、人が思っているほど簡単ではないということも付け加えられています。
これを読んで自分が感じたことは、自分の英語に対する向き合い方、授業に対する取り組み方について。
授業で「自分は英語が苦手だから…」と言うのを止めようと思います。あれを言ってる限り、英語力のアップは見込めないなと自分自身わかっているにも関わらず、つい言ってしまっています。現状、英語力が今のままでもAを取るのはそこまで難しいことではないし、結果放置していました。
最終学期だからこそ、もう一回Retooling the beginningをするのもよいかもしれません。
慣れたいつものパターンの延長(Band-aid Approach)だけでなく、新しく何かを試してみる、基本に戻ってみる、こういったことにチャレンジしてみようかなと。
昨日Republican Presidential Debateが終わってテレビを見てたら今日は一日中、その振り返りのニュースが放送されていました。
特に印象的だったのが、ボディランゲージを分析している専門家がたくさん出演していたこと。
・あの候補者の手の動きがせわしなく、緊張しているようだった
・あの時の候補者の表情はよかった
・目を合わせないことで、こういったメッセージを表していたのではないか
などなど。
見るところが細かいなー。ちょうど授業でSomatic Leadership Developmentを学んでいることもあり、興味深くその分析を聞いていました。
また、Jeb Bushの返答のスピードが遅いという指摘も印象的。確かに他の候補者と比べると少しスローな印象はありました。
アメリカは返答までのスピードで頭の切れみたいなものをジャッジしていることが多いような気がします。だから沈黙を非常に嫌いますよね。
Let the sparks fly: Carly Fiorina takes on Donald Trump
CNN。昨日の様子がこちらにも書かれていました。
テレビがあるって素晴らしい。
特に印象的だったのが、ボディランゲージを分析している専門家がたくさん出演していたこと。
・あの候補者の手の動きがせわしなく、緊張しているようだった
・あの時の候補者の表情はよかった
・目を合わせないことで、こういったメッセージを表していたのではないか
などなど。
見るところが細かいなー。ちょうど授業でSomatic Leadership Developmentを学んでいることもあり、興味深くその分析を聞いていました。
また、Jeb Bushの返答のスピードが遅いという指摘も印象的。確かに他の候補者と比べると少しスローな印象はありました。
アメリカは返答までのスピードで頭の切れみたいなものをジャッジしていることが多いような気がします。だから沈黙を非常に嫌いますよね。
Let the sparks fly: Carly Fiorina takes on Donald Trump
CNN。昨日の様子がこちらにも書かれていました。
テレビがあるって素晴らしい。
毎日勉強をしたり、いろいろできることに取り組んでいますが、なかなかわかりやすい結果につながりませんね。少し我慢の日々が続いています。
まぁそれでも今日読んでいたchange management in higher educationの記事は面白かった。
できることを淡々と進めていくしかないですね。
持ち前の我慢強さを活かしてがんばろう。
今日はRepublican Presidential Debateを見ながら、時々こういった記事を読みながら(Republican Presidential Debate - Live Blog)寝ますー。
まぁそれでも今日読んでいたchange management in higher educationの記事は面白かった。
できることを淡々と進めていくしかないですね。
持ち前の我慢強さを活かしてがんばろう。
今日はRepublican Presidential Debateを見ながら、時々こういった記事を読みながら(Republican Presidential Debate - Live Blog)寝ますー。

今日のお昼はタンメン。
昨日は初授業。Somatic Leadership Development。
21時に授業が終わるのかー結構長かった。時差ボケが一気に治った気がする。
クラスの参加者の構成は、Somaticということもあり、ヨガのインストラクターや、メンタルヘルスカウンセラー、Music Education、企業の人事、学校の先生、あとはAdult Learning and Leadershipのメンバーという、割とバラエティに富んだものでした。
担当教授は、Adult Leanring and LeadershipでEd.Dを取られた、元ダンサーで、コンサルタントで、合気道を習っている方でした。授業しながら身振り手振りが踊っているような感じ。
そして、かなりのExperiential learning型の授業スタイル。Work & Group Reflectionの流れがずっと続きます。こういった授業は放っておくとincidental learningで終わってしまうから、リフレクションが大事なんだと思う。
印象的な会話をメモ。
一つ目が自己紹介の際の会話。
教授が①名前・所属コース ②なぜこのコースを受講したのか ③あなたの今のMoodについて教えてください というものがあって、ある学生が「私のムードはハッピーです」と言った時に、教授が"How do you know you are happy?"という質問。
前も書いたかな、人は大部分がノンバーバルの部分で情報を受け取っているので、言葉で言ってることと行動に若干ずれがあると人は違和感を感じるようです。教授は、それを感じたんだろう。
二つ目が僕に対するアドバイス。
自己紹介で、「自分の今ある感情を上手く言葉で表現するのがあまり得意じゃないので、この授業で練習します」的な発言をしたときに教授が言っていたのが、
「文化や文脈によって、自分の感情を表現することが価値とされる時とされない時がある。あなたの今までの環境はそういったことがあまり価値とされない場が多かったのかもしれない。
使い分けることができたら良いね。」
確かに、日本の典型的体育会的組織に所属してたりすると、自分の意見、感情は置いといてチームのために何ができるかを優先されてきたように思います。それが良いか悪いかは置いといて。
結果的に、自分は今ここで生まれている感情をキャッチし、それを適切に表現できる力が養われなかったのかもなーと。その代わり、アメリカ人の2倍はあるであろう根性は養われたように思います。
この授業は、2週間に1回なんです。
なので次回授業は28日(月)。それまでにリフレクションペーパーを書きます。

今日も良い天気。
明日からSomatic Leadership Developmentの授業が始まるので、そのリーディングをしてました。
リーディング中、とにかくよく出会う単語に、"whole person" "whole body" "integration" "mind and body as single unity" "interconnected" とかがあります。
Mind, Body, Emotionなどは全部つながっているということ。なので、リーダーシップ開発のためには、これらすべてを変えないとダメだということ。
いわゆる、システムシンキングですよね。
すべてはつながっていて、個別に対応しててはダメ。
この考え方は、今後の学びの在り方についても関係すると思う。
Transformtive Learningへのよくある批判の一つとしてtoo rationalであるということが挙げられます。今後は、intuitionやemotion, spiritualityなどの観点も入って、whole person learningになっていくんだろう。そして、その流れは、Adult Learning全体にもいえることなんだろうね。
(参考:2015年3月6日:戦略思考)
(参考:2014年9月24日:Heron's Cenceptualization of Modes of Psyche and Ways of Knowing)

Hudson River。過ごしやすい良い天気。
図書館で調べていたのが、Self-Regulated Learning(自己調整学習)に関して。
Instructional Design of Eduational Technologyという授業を受講したときに初めて聞いた言葉です。
最初、Self-directed Learning(自己主導的学習)かと思ったのですが違うようです。
学校で活用されることを想定し、より詳細に行動を分析しているのが特徴です。
そもそもの定義は、
Definition: refers to the degree to which the learners are actively engaged with the learning activity, cognitively, affectively, and metagocnitively.
学習者が認知面、感情面、メタ認知に関する学習活動に積極的に従事している程度を指します。2000年に入ってから、急激にその重要性が認められ、研究が進んでいる学習理論。
プロセスは4つあり、Pintrich (2000)によると
①Planning and Activation
②Monitoring
③Control
④Reaction and Reflection
となっています。特に大事になってくるのが、②Monitoringでのメタ認知。自分のことを客観的に評価できているかどうか。
このメタ認知の重要性は近年増していて、例えば21世紀型スキル(Ex. Center for Curriculum Redesign)などにはこのメタ認知の重要性が強く唱えられています。
今日、図書館で読んでいた本はこれでした。
Handbook of Self-Regulation of Learning and Per.../Routledge

- ¥17,605
- Amazon.co.jp
これ、2011年の本なのに、既に日本語訳が存在するんですね。さっき気が付きました。
- ¥5,832
- Amazon.co.jp
今後も、学びは言われたからやるものではなく、自分で高い意欲で学び、高いセルフコントロールが求められます。
じゃあ、高い意欲を持った学生はどのような行動を起こしているのか?という観点から分析しています。また、そのような学習者をどのように支援すべきなのかについても触れられています。
日本語でも多くの研究が行われているこの自己調整学習。今後もその重要性は増していくと予想されますね。

ワールドトレードセンター。
アメリカは今日が9.11でした。
ここワールドトレードセンター付近では、9.11の追悼イベントが行われており、一般の人は立ち入ることができませんでした。
14年経った今も、Facebookではアメリカ人たちは多くの追悼コメントを出していました。彼らの価値観を大きく揺さぶる出来事だったんだと思う。
犠牲者の家族や、直接経験した方々は、世界の残酷さや、深い悲しみ、理不尽さ、恐怖を感じたんだろうか。
それとも、僕が想像もできないようなことを感じたんだろうか。
犠牲者の方に追悼の意を表するというのはもちろんなんだけど、こういったTragedyに対し「教育」は何ができるのだろうか、と考えます。
特に、成人学習は何かできるんじゃないかって思う。
9.11とTransformative Learning、resilienceのテーマの論文を読んだことがあって、それらの関係性も深いものです。
微力ながらも、自分は何ができるのかを考えていこうと思います。
2015Fall Semesterの授業が決まりました。2つの授業(4単位)と、卒業プロジェクトです。(僕の時とは変わっていますが、履修の全体像を知りたい方はこちらのリンクへどうぞ)
①Somatic Leadership Development
Embodied Leadership: Connecting Body and Brain to Build Professional and Personal Leadership

Somaticって聞きなれない言葉ですが、「身体の」とか「肉体の」という意味です。
2週間に1回の授業で、約4時間(17時10分から20時45分まで)。こんだけ授業時間が長いということは、レクチャーベースというよりも、どんどん実践をしていくんだろう。
生徒数は、約20名ほどの平均的な数。
This course is designed for those in education, psychology, human resources, organizational development and anyone interested in experiencing a holistic, body-based approach to learning, leadership development and individual and organizational change.
認知面だけでなく、体全体を使ってホリスティックにリーダーシップを学ぶ、開発していくコース。シラバスによると、人は75%から90%の情報をノンバーバルから得ているそう。Somatic を学ぶことで、その点によりセンシティブになることができるようになるとのこと。
初回授業から、なかなかリーディングの量が多かったです。そろそろ読み始めないと。
②Research and Independent Study of Adult Education
Somaticのコースは3単位なので、残り1単位。ラスト1単位をどうしようかとアカデミックアドバイザーに相談したところ、提案されたコース。
これでVictoria Marsickの授業は5つ目です。この前オフィスを訪ねた際、彼女に「この授業、どんな勉強するの?」って聞いたら「Anything you want!」と元気に返答され、面白そうなので受講することが決定。
質的研究の手法をしっかり学んできます。
そして、最後に卒業プロジェクト。
こちらも当然Academic AdvisorであるVictoria Marsickの元で行います。
TCに入学して、彼女に出会えてほんとに良かった。
このテキストを借りてきました。Redesigning America's Community Colleges。
この著者さんのセミナーに参加したことがあるんです。(参考:2015年4月9日 コミュニティカレッジに関するプレゼンに参加)
まずは、コミュニティカレッジがどんなことをしていて、どんなチャレンジに直面しているのかを把握しようと思います。んーやることが明確になってきた。
とうとう最終セメスター。
長かった留学プロジェクトの総決算として、学び多きセメスターにします。
①Somatic Leadership Development
Embodied Leadership: Connecting Body and Brain to Build Professional and Personal Leadership

Somaticって聞きなれない言葉ですが、「身体の」とか「肉体の」という意味です。
2週間に1回の授業で、約4時間(17時10分から20時45分まで)。こんだけ授業時間が長いということは、レクチャーベースというよりも、どんどん実践をしていくんだろう。
生徒数は、約20名ほどの平均的な数。
This course is designed for those in education, psychology, human resources, organizational development and anyone interested in experiencing a holistic, body-based approach to learning, leadership development and individual and organizational change.
認知面だけでなく、体全体を使ってホリスティックにリーダーシップを学ぶ、開発していくコース。シラバスによると、人は75%から90%の情報をノンバーバルから得ているそう。Somatic を学ぶことで、その点によりセンシティブになることができるようになるとのこと。
初回授業から、なかなかリーディングの量が多かったです。そろそろ読み始めないと。
②Research and Independent Study of Adult Education
Somaticのコースは3単位なので、残り1単位。ラスト1単位をどうしようかとアカデミックアドバイザーに相談したところ、提案されたコース。
これでVictoria Marsickの授業は5つ目です。この前オフィスを訪ねた際、彼女に「この授業、どんな勉強するの?」って聞いたら「Anything you want!」と元気に返答され、面白そうなので受講することが決定。
質的研究の手法をしっかり学んできます。
そして、最後に卒業プロジェクト。
こちらも当然Academic AdvisorであるVictoria Marsickの元で行います。
TCに入学して、彼女に出会えてほんとに良かった。
このテキストを借りてきました。Redesigning America's Community Colleges。

この著者さんのセミナーに参加したことがあるんです。(参考:2015年4月9日 コミュニティカレッジに関するプレゼンに参加)
まずは、コミュニティカレッジがどんなことをしていて、どんなチャレンジに直面しているのかを把握しようと思います。んーやることが明確になってきた。
とうとう最終セメスター。
長かった留学プロジェクトの総決算として、学び多きセメスターにします。
授業もまだ始まってないので、なんとなく自己管理能力が試される日々ですね。ぼーっとしてるとあっという間に一日が終わってしまう。ほんとは、やること膨大にあるんですけどね。
そんな中、今日は授業のPre assignmentと、卒業プロジェクトのアウトラインを簡単に作っていました。
Pre assignmentは、自分自身の現在抱えるチャレンジについて提出します。
・自分にとって重要で対応する必要があるもの。
・客観的な正解が存在せず、伝統的な手法やシンプルな問題解決では対応不可能なもの。
トピックは就活にしました。まぁ、今はこれだよね。
ちなみにテキストはこちら。Leadership Dojoだって。

「本屋さんには、たくさんの偉大なリーダーが、特定の状況において何をしたのかという話で溢れているが、どのようにリーダーシップを学ぶのかついては誰も触れていない。」
Leadership DOJOの前書きで書かれていた文章。んーまあ確かにね。
一方、卒業プロジェクトのアウトラインの方は、Research on Organizational Learningで行ったように
・Research Problem
・Research Question
・Research strategy and design
の観点から書きました。トピックはSchool-to-Work Transition。高等教育の学びと、企業での働くことを上手くつなげるための研究。
この前アカデミックアドバイザーから提案してもらって、参考にしているサイトがCAPSEE。これはTCのサイトなんだよね、結構TCってschool to work transitionの研究しっかりしてるんだよね。
明日、英語をチェックしてもらってこよう。
そんな中、今日は授業のPre assignmentと、卒業プロジェクトのアウトラインを簡単に作っていました。
Pre assignmentは、自分自身の現在抱えるチャレンジについて提出します。
・自分にとって重要で対応する必要があるもの。
・客観的な正解が存在せず、伝統的な手法やシンプルな問題解決では対応不可能なもの。
トピックは就活にしました。まぁ、今はこれだよね。
ちなみにテキストはこちら。Leadership Dojoだって。

「本屋さんには、たくさんの偉大なリーダーが、特定の状況において何をしたのかという話で溢れているが、どのようにリーダーシップを学ぶのかついては誰も触れていない。」
Leadership DOJOの前書きで書かれていた文章。んーまあ確かにね。
一方、卒業プロジェクトのアウトラインの方は、Research on Organizational Learningで行ったように
・Research Problem
・Research Question
・Research strategy and design
の観点から書きました。トピックはSchool-to-Work Transition。高等教育の学びと、企業での働くことを上手くつなげるための研究。
この前アカデミックアドバイザーから提案してもらって、参考にしているサイトがCAPSEE。これはTCのサイトなんだよね、結構TCってschool to work transitionの研究しっかりしてるんだよね。
明日、英語をチェックしてもらってこよう。

夏休み中に日本へ帰国していた際に読んでいた本のトピックで多かったものが「教育社会学」や「教育経済学」。教育の現状をマクロの視点で捉え、全体像を把握するためでした。
ずっと読んでみたかった論文「Inequality in America: What role for human capital policies?」を、さっき読んでみました。写真右の「学力の経済学」という本でも引用されている論文です。
この図を見たことがあるかたもおられるかもしれません。
Rates of return to human capital investmentという図。最近出会う論文が、Wisconsinのものばかり。Wisconsinでちょっと勉強してみたい。

出典:https://heckman.uchicago.edu/page/policy-impact
要するに、Preschool proramの段階での教育投資が最も効率が高く、その後減少していくというもの。なので、教育投資(認知能力、非認知能力)を行う場合は、幼児教育が大事だと述べています。
僕は生涯学習を学びたいと思ってアメリカに来ているため、このライフサイクルでの教育投資効果という考え方を知っておくことは、非常に重要な意味を持ちますね。人生のどのタイミングで投資をすることが最適なのかはわかっておいて損はないと思います。
が、日本に引き付けていうと、幼児教育に対する重要性というのは十分に認識されてない印象。(間違ってたらすいません)。それが意味するものの一つが教育格差。教育に対する熱意とお金を持った保護者さんたちは、積極的に幼児教育に投資をするという形になるため、自然とギャップが広がっていくことが考えられれますね。
ちなみに、先ほど表を引用させていただいた組織はシカゴ大学のCenter for the Economics of Human Development。ちょうどサイトにも、オバマ大統領がPreschoolの段階での学習の重要性を述べていますね。