卒業プロジェクトのLiterature Reviewをしているのですが、基本に立ち返る意味でもHandbook of Adult and Continuing Educationのいくつかのチャプター(大学教育とコミュニティカレッジ)を読んでみました。
今日は読んだ内容の感想ではなく、そもそもこの本の紹介。
写真の本はAdult and Continuing Educationのフィールドでは最も歴史のある本の一つです。10年に一回改訂されてて、初めて出版されたのが1936年。
当時、僕のコースに所属されていた研究者の方も編集に携わっています。 僕のコースが北米で最初にPh.Dを出したコースなんですよ(1930年)。
内容は、題名そのままの「Adult and Continuing Educationのハンドブック」です。
この本だけ読んでても、表面をさらっただけになってしまうのですが、TCで専門的な授業をいくつか受講した後にこの本を読むと、その領域の全体像と最近の動向が掴めたりします。
なので、成人学習系を学ぶのであれば持っておいて良い本の一つかもしれません。
個人的には、読んでていつもアンテナが立つのが「教育へのアクセス」について。
アメリカの教育で大きな問題の一つであり、所得・人種によって教育のアクセスに大きな差が生まれています。
いつもここにアンテナが立つのは、元々教育学習支援業で様々な学力、所得の子供たちを見てて、教育の機会って日本でもかなり格差あるんだなと実感したことがあるんだろうか。もしくは、Teachers Collegeの強い思想の一つであるSocial Justiceが影響がしているのかな。
たぶん、両方なのかな。
自分の考え、興味を再確認したリーディングとなりました。
Somatic Leadership Developmentで有名な機関であるStrozzi Instituteでは、リーダーシップ開発の練習方法として①感情をキャッチする練習 ②プレッシャーがかかった状態での体の反応をキャッチする練習 の2つを提案しています。
①の感情をキャッチする練習について。
その第一歩として、まず感情を適切に表現できる語彙を増やしなさいとのこと。
例えば、Fear(恐れ)系。
afraid, anxious, apprehensive, dread, fearful, foreboding, frightened, guarded, insecure, leery, mistrustful, panicked, petrified, scared, shaky, terrified, trepidation, wary, worried
とたくさんFearを表現する言葉が存在します。
自分の感情をキャッチして、これらの語彙を適切に表現できるようになることがSelf-Awarenessを高めるコツだそう。ひいては、リーダーシップ開発につながるそう。
確かに。少しわかる気がする。僕自身、日本語であっても残念ながら全く使いこなせてません。
もっと感情に対して繊細な表現を使えるようになりたい。
②はまた今度書きますー。
リーディング内容と授業の内容が若干異なっているため、授業準備に苦戦しています。
リーディングを元に質問内容を準備しても、全くそれを活用する時間がないんですよね。
僕の苦手なタイプの授業だな。
がんばります!
授業の振り返りの詳細はまた後日やりますが、まず言えることはカウンセリングの「認知行動療法」のプロセスが、人の行動変容を促すものと基本的には一緒で、その点をもう少し勉強したらよいのではないかと思いました。
今日のリーディングにも、似たような記述があったので、そこは今後も継続して取り組みます。
今日はこれくらいにして、もう寝ます。
他のテーマとして設定している「成人学習・成人教育」と「リーダーシップ開発」の違いが若干曖昧なのですが、明らかリーダーシップだろうと思った時は「リーダーシップ開発」を選択しています。
(参考記事:2015年4月5日 Action LearningとAdult Learningの関係性)
*パソコンであれば右側の「テーマ」。携帯であれば下をスクロールして見つかる「テーマ別」の欄で見れます。
確かに振り返ってみると、
①最初の学期にEQ

②2015年春にAction Learning Design and Coaching

③今学期Somatic Leadership Development

と3つのリーダーシップに関する授業を受講しています。リンク先は、それぞれ関係する投稿です。
最初の学期にEQの勉強しながら、コーチングなどのリーダーシップ開発だけでなく、リーダーシップ理論に関してもざっと学びました。
EQのテキストの写真の真ん中にあるテキストLeadership: Theory and Practie (2013)という本では、リーダーシップの定義を、"Leadership is a process whereby an individual influences a group of individuals to achieve a common goal (Northouse, 2013, p. 5)"と述べています。「共通のゴールを達成するために、個人がグループ内の個人に対して影響を与えるプロセス」とかかな。
それらリーダーシップに関する学びを通じて悟ったのが、リーダーシップ理論を知ることと、リーダーシップ開発は別のものであるということ。いわゆる「明らかにする」研究と、実証実験系の研究の違いなのかも。
もう少しリーダーシップ開発を学ぼうと思って受講したのがアクションラーニングと今学期受講しているSomatic Leadership Development。
2つの授業で共通しているのが、「経験と内省」の重要性。EQで行ったコーチングもそう。
頭の中で知ってるだけじゃなくて、実際に経験して、ある種痛い目にあって、そこから学びを得るプロセスが大事なのだということ。
特に今学期学んでいるSomatic Leadership Developmentではかなりニューロサイエンス寄りの学びもしています。なので、脳のシステムがそれなりに解明されてくると、リーダーシップ開発も新たな局面をむかえるのでしょうね。

今学期受講しているSomatic Leadership Developmentのテキスト。
この本、難解な単語が多すぎて、全く太刀打ちできません。
potentiation 増強
nonfocal attention 非限局性の注意
hippocampus 海馬
limbic 大脳辺縁系
basal ganglia 基底核
cortex 大脳皮質
amygdala 扁桃体
scalpel 外科用メス
neuroplasticity 神経可塑性
axon 軸索突起
glial 膠細胞の
obligodndrocytes 乏突起膠細胞
astrocytes 星状細胞
myelin (神経線維鞘を形成する脂質複合体)ミエリン
neurogenesis 神経系性
epigenesis 後成説
parcellation 区画化
apoptosis 細胞死
vagal nerve 迷走神経
cranial 頭蓋の
lobe 耳たぶ
lamina 薄膜
subcortical 皮質下
cerebellum 小脳
dorsal 背面の
hypothalamus 視床下部
anterior cingulate 前帯状回
疲れた…。
いくつかの単語はEQの授業の時に一回調べた記憶があったような、なかったような。

今日、マー君投げなかったそうですね。大事を取ってとのことだったそうですが、昨シーズン終盤から今シーズン序盤は怪我が多かったので、少し心配です。(写真は、以前ヤンキースタジアムに行った時のもの)
昨日、久しぶりにライティングセンターに行って、英語をチェックしてもらいました。
たった3ページかつダブルスペースのリフレクションペーパーなのに、直された箇所はなんと全部で50箇所…。短時間であんだけ英語チェックされまくると、少し、いや結構凹みますね。笑
この無残なまでに英語をチェックされまくっているペーパーを公開しようかと思ったのですが、恥ずかしくなってやめました。一応、大学院は最終セメスターなんだけどなー。
ちなみに、昨日会った草野球のチームメイトは、「英語の文章は楽勝だけど、日本語の敬語が大変」と言っていました。そんなことを言えるようになりたいものですね。
今回、何度も指摘されたミスは、
・時制(過去形)
・前置詞
・many timesとかアカデミックペーパーに合わないもののチェック。frequentlyの方が適切。
・同じ単語を何度も使っていることに関して
・単数形と複数形
など…「なんとなく言いたいこと、伝えたいことはわかる。けど、あなたの英語読んでて違和感あるよ」というレベルなのだろうか。
ちなみに、時制チェック・単数と複数チェックを厳しくすることと、同じ単語を繰り返さないのはなんとかなると思う。けど前置詞とかってものすごーく時間がかかるもののような気がする。
短期的に伸ばせる部分と、そうでない部分は明確に分けて行ったほうがよさそうですね。
気長に頑張りますー。

現在、ニューヨークのコミュニティカレッジで授業を担当されている方と少しお話をする機会がありました。
昨日、「コミュニティカレッジは学生に卒業までの道筋を全然示してない」とかなんとか書きましたが、今日お会いした方のコミュニティカレッジでは、その点は非常にしっかりしているとのこと。
CUNY系列は、いろいろとしっかりしてますね。
仕事へのスムーズなトランジションを促進する例として、在学中のインターンを挙げられていました。インターンとして在学中に半年ほど勤務して、そこでパフォーマンスを認められてフルタイムのオファーをもらうという流れ。
確かに、その形は学生側と採用側両者のミスマッチの可能性は大きく下がりますよね。
しかし、コミュニティカレッジからのスムーズなCUNYへの移行のために、受講する科目を明確に決めた結果、コミュニティカレッジ在学中のインターン機会がかなり減ってしまったそう。必修科目にインターンが入らなかったそうです。
あっちが立てば、こっちが立たずでなかなか難しい。
今日の話を元に、もう少しコミュニティカレッジについて調べてみます!
そして、その後は3年前にコミュニティカレッジに通っていた草野球のチームメイトに話を聞きに行ってきました。Madisonの40th street。
実際に通っている本人の経験は、やっぱり参考になる。
彼も、コミュニティカレッジから大学に編入する際、かなりの単位の取り直しすることになったそう。彼はしっかりしているから、学士取るまでやり切れたものの、やっぱりそれって簡単なことじゃないよね。

この本を読んでいると、何度も紹介されているのがCUNYとその付属のコミュニティカレッジ。CUNYとはCity University of New Yorkの略称で、ニューヨーク市立大学です。
CUNYのコミュニティカレッジの一つであるBorough of Manhattan Community Collegeは全米のコミュニティカレッジランキングで11位だそう。(リンクはこちら)そういえば、ここのコミュニティカレッジで講師をしている方がクラスメイトでいたと思う。一回話を聞いてみよう。
アメリカのコミュニティカレッジの修了率は、学校にもよるのですが非常に低いのが問題となっています。10%を切る学校もあるそう。これでコミュニティカレッジのミッションを果たしているのか?という批判。その原因の一つが、あまりにもコースが多すぎて何を取っていいのかわからない(カフェテリア形式と言うそうです)、アドバイザーからの支援が非常に少ないなどあるようです。
また、コミュニティカレッジの存在理由の一つに「大学への編入」があるのですが、編入の際に単位が上手く認められないという課題があります。コミュニティカレッジと大学では組織が異なるからこのような状況が生まれるとのこと。
そして、上手く単位が認められない学生ほど、学士を取る確率が低くなるそう。
確かに、がんばって取得した単位が全然認められないってなったら、やる気も失うよね。
特に、コミュニティカレッジに通う学生は割と低所得の学生もいるので、また同じ授業を授業料払って受講するのはもう勘弁ってなるんだろう。
こうやってCUNYとつながってると、単位の認定もスムーズになる工夫がされているそうです。
通う側も安心ですし、良いことですね。
少しずれますが授業料に関して言うと、いろいろサイトを見てて気になったのがコミュニティカレッジの無償化施策。Heads Upというサイトに無償化のメリットが述べられていました。オバマ大統領も出てますね。
Heads Upの画像。ぼやけてますね…。
出典:http://headsupamerica.us/act
授業料が無償になるのは教育機会の均等化の観点から言うと良いことなんだろうけど、ほとんど修了できないんであればダメなので、同時に修了率を上げる工夫がいるよね。
ちなみに、この本での修了率向上に関する提案は、もう少しアドバイザーやカリキュラム作成者たちがざっくりとでもいいから修了までの道筋を学生に示してあげることだと言っています。(Guided Pathwayと言うようです)。
この点、もう少し深く読んでみようと思います。

大学院入学から続けている計測が、もうすぐ1400キロ。「継続は力なり」とか言いたいところなんだけど、2013年11月から計測を始めたので、大体700日。
合計ラン数が「430」ってことは結構サボってますね。基本雨天中止でやってるのでこんなもんなのかもしれません。
少し話が変わるかもしれませんが、大学院で成人学習を学んでいて、成人学習で何が大事ですか?と聞かれたら「アクションとリフレクションです」って答えると思う。
このリフレクションの手法っていろいろあって、僕にとってはこの「走る」という行為も日々のリフレクションを行う機会として捉えています。
中学生の時から走りながら内省をしていたように思います。当時は倍以上の距離を走ってました。
ちなみに、のんびり続けているこの学びの日記もリフレクションの一つ。
他にも、リフレクションペーパーを書いたり、音楽や絵で表現したり、Critical Incident Questionnaire(Brookfield教授のサイトに飛びます)使ったり、リフレクションにはたくさんの手法があります。
僕は走る&日記を書くが結構多いですね。
今後の気長に継続していきますー。
(参考記事①:2014年6月15日:Discussion as a Way of Teaching 2日目) こちらはBrookfield教授の授業を受けた時の記録。
(参考記事②:2014年12月13日:915キロ) この記事、後で気が付いたんですけど全くおんなじこと書いてますね…。