真珠の話をしてくれた人 | 浄玻瑠の鏡  ~どんなに謝っても許してもらえないけど本当にごめんなさい~

浄玻瑠の鏡  ~どんなに謝っても許してもらえないけど本当にごめんなさい~

私が警察に言えなかったせいで被害にあった関係者に謝りたくってこのブログを始めよう

と思いました。私自身PTSDを発症し私自身の心を黙殺されて苦しんでいます。いつの

日かスライバーになって心から笑える日が訪れる事を夢見ています。

「books」のテーマで紹介している

http://ameblo.jp/jouharunokagami/entry-10007529494.html

タイトル:御直披―レイプ被害者が闘った、勇気の記録

著者:板谷 利加子さんの本にも載っている、

真珠の話を私にもしてくれた人が居ます。

私自身の記憶が定かではないので、

はっきりとしたことは言い切れないのですが、

この真珠の話をしてくれた人は、

私が事件を受ける以前に話をしてくれたのかもしれないし、

事件後の、

遠縁の人のお祀り(仏で言う「法事」)の時に出席した人の内の

一人かもしれません。

教えてくれたのは、男性でした。

ただ、時間的な経過を考えると事件後だと思います。

たしか、お祀りの準備が出来るまで海岸の波打ち際で

一人遊んでいたときだったような記憶があるから・・・

上記の本と同じように、幼い私に解るように、

「真珠って知ってる?」

って私の理解力を確認しながら、

噛み砕くように話をしてくれました。

「真珠が出来る貝はね、体の中に、

トゲが刺さったように、

自分の体と全く違うものが入って、

痛くて痛くてそれを外に出そうとしても

出せないときにね、

怪我したときに、カサブタが出来るように

その体の中に入ってきたトゲを包み込んで、

“痛いよぉ・・・、痛いようぉ・・・”って

いっぱいいっぱい泣きながら、

その痛さに耐えながら、

自分の体の中にかさぶたを作って、

何年も何年もかけて、あんな綺麗な宝石になるんだよ。

人の心も一緒でね、

弱い人は挫けてしまうけれど、

心が強くて優しい人はね、

“痛いよぉ・・・、痛いようぉ・・・”って

いっぱいいっぱい泣きながら、

その痛さに耐えながら、

真珠のように優しい心を持つようになるんだよ。

君だったらきっとなれるよ・・・」

たしか、こんな風に言ってくれたと思います。

自分にとってとても大切な言葉だから

今まで覚えていることが出来たし、

その言葉通りの自分で居ようと努力していたのだと思います。

でも、今、気付いたけれど、

『真珠』って宝石類の中でも一番傷つきやすい宝石で、

ちょっとでも粗雑に扱うと、

目に見えない細かい傷が、

どんどんどんどん入っていって

どんどんどんどん宝石としての価値が無くなってしまうって

一体どの位の人が知っているのだろう?

『真珠』のように優しく真っ直ぐで綺麗に輝く心を持っていても

簡単に、どんどんどんどん傷つけられていって、

どんどんどんどん、どうしようもなく心も壊れていくって、

励ましてくれる人達の内、どの位の人が知っているのだろう・・・

私の心の『真珠』はもう、失くなってしまったよ。