何処の誰かもわからぬ人の お役にたってみたところでや
感謝もされず ねぎらいもない 役にたたなきゃ罵るばかり
そんなもののために時間を そんなもののために命を
浪費したとて幸せは どこに隠れているのやら
自分を殺した年月が 気付けば誰かを殺してる
役立たずと罵る声が 自分の口からあふれ出る
口に出さずとも心の中に 罵り言葉が溢れ出す
私の時間を「返せ」とばかりに 次々言葉が溢れ出す
誰かの役にたったとて 所詮わき役人生よ
人生主役になれるのは 自分ひとりしかないのだから
自分の主役になりたけりゃ 誰かの役立たずとなれよ
舞台はひとつ 演者は一人 二股かけれるわけはなし
全ての人の役立たず そんな自分になりなされ
役に立たない自分が出来たら そこから自分の「役」が始まる
自分の役とは自分が感謝し 自分が喜ぶ自分の時間
罵り嘲り貶されようと あなたたちより幸せよ
さてさて何が幸せか その時はじめてわかること
気付けば誰かのために生き 気付けば誰かの役に立つ
誰かに役立たずと罵られ されど誰かに感謝され
感謝してくれる人に対して 気付けば自分も感謝している
誰かの役に立つことと 自分の役に立つことと
同じようでも全く違う 誠のまことの主役の人生
誰かのために役に立つ その心のさもしさよ
自分の価値すら他人に委ねた その心のさもしさよ
自分のための役に立つ その心の美しさ
自分のためになることが 誰かのためになっている
他人の役に立とうとすれば 自分の役には立てぬもの
自分の役に立とうとすると 気付けば誰かの役に立つ
同じようでも真逆の在り様 「役に立つ」ことの真逆の意味よ
逆立ちさせられ世界を見てた 気付けば逆立ちしてる人ばかり
誰かの役立たずとなって 「厄」を祓って真っ新に
新たな「役」の舞台に上がる 自分が主役の尊き舞台
独り演じているうちに 同じ独り舞台の演者が
気付けば物語を紡ぎ 役に立たない役に立つ
役に立たない人ほど嬉し 主役を生きる舞台の演者
ただただ自分の役に立つ それが誰かの役にも立つさ
