霊とは何ぞ?
我が霊とは何ぞ?
生きてる間は身を纏う霊
死ねば身を脱ぎ捨てた霊
身に違いはあれど
霊に違いは無し
死ねば魂に還れると?
死ねば上に上がれると?
霊に何ら違いは無いのに
どうしてそうなる道理があるか
死して魂に還れるなら
今すぐ還れるが道理
死して上がれるならば
今すぐ上がれるが道理
生きていようが死んでいようが
霊には何の違いも無し
霊とは何ぞ?
そは意識
今の意識のままあの世へ還る
あの世とは「身」の無き世界
今のおのれの意識はどう在る?
その在り方があの世の在り方
身を離れてゆくあの世の世界
三千世界のどこぞの世界
おのれと神を取り違え
何でもできると鼻高天狗
身を離れれば我は神だと
鼻高天狗極まれり
鼻高天狗の行く先は
何でもありの無法の世界
神になったと思いきや
この世の間近を彷徨う世界で
何でもありの混沌の中
神のつもりの意識で遊ぶ
稲荷の御山の混沌は
鼻高天狗の神の世界
神から離れ彷徨いて
ようやく着いた神の元
稲荷の狐でお出直し
道理わかるまでお出直し
死んで何でもできる神なら
今すぐ何でもできるが道理
生きても死んでも霊は同じ
意識も同じ
心は同じ
生きてる間が花咲かせる道
その道中に在りてなお
花を枯らせるばかりの意識
泉渇いた慾の穴
そんな穴が開いたまま
どうして神に上がれるか?
今塞げぬなら死してから
塞ぐは容易ならざる道のり
だから地獄と言われたり
未だ地(身)の獄に囚われ
抜け出せぬ霊の三千世界
想い重すぎて上がれぬ道理
世界を引きずるその錘(おもり)
地球(ほし)の足かせと鳴り成りて
もはや情けの時は過ぎ
上下離るる時なりし
鼻高天狗よさようなら
枯れた泉よさようなら
改心出来ねばさようなら
好きな世界へどうぞお行きなさい
【我が霊】 霊とは?神とは?神社とは? 《癒奏術・冥界の章》