
東京から神戸まで、毎月セラピーを受けに通ってきていただいている方がいます。
初めて来られた時からおよそ半年・・・
『自分の真実』と向き合い、自分の中の闇と対峙して、心をどんどん身軽にしてきています。
自分の『闇』と向き合うことは、それはそれは大変なことです。
見たくないから隠してきたものを、自ら取り出して目の前にさらすわけですから・・・・
そうして半年・・・
すばらしく心身共に身軽になっています。
それでも『最後の一歩』を踏み出す恐怖の前で躊躇してしまいます。
The Fool

タロットカードに『ザ・フール(愚者)』というカードがあります。
Wikipediaによると
『自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才』
という意味のカードです。
一切の囚われのない「真の自由」の姿です。
ですが、『崖っぷちで足元も見ない愚か者』という見方もあります。
このカードが逆位置で出ると
『軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈、注意欠陥多動性』
となるそうです。
物事とは視点、見方、捉え方で如何様にも解釈が出来ます。
そして更に、人は固定観念や既成概念に囚われてしまい、そちらに引っ張られるように視点や思考を歪めてしまいます。
何が言いたいかと言いますと、
「この絵の人と犬は本当に『崖の上』に立っているのか?」
ということです。
ただでさえ人より生存本能が上回っているはずの犬が、人より「愚か」にも崖っぷちで前足を高々と上げていて、その前足が着地する場所が無い・・・・というふうに描かれています。
それに断崖の落差も描かれていません。
でも背後に山っぽいものが描かれていますし。
つまり『崖っぷちに見えるように』描かれているということです。
背後の山っぽいものは本当に山でしょうか?
人は人生の中で、得てして『崖っぷちに立たされている』と思ってしまうことがあります。
また、『そちらに行けば・・・とか、それをすれば崖っぷちに立たされることになる・・・』など。
人が『崖っぷち』と思うことも、犬の純粋で囚われのない目で見れば『何のことはない』場所であり状況だということ。
だから無邪気に跳ね上がっていたり出来ます。
この絵に描かれた人も同じ。
多くの人が『崖っぷち』に見えていることも、この人は『崖っぷちではない』と見えているのでしょう。
だから恐れない。
何故なら『その場に立って真実を見ている』からです。
きちんとその場に立たなければ『真実』は見えてこないということでしょう。
描かれている人が『愚者』なのか、これを崖と見る人が『愚者』なのか・・・・・
未来と過去は同居しない
新しい未来のステージへ向かうには、過去の概念を壊さなければなりません。
しかし、人はなかなか過去の概念を捨てきれない。
それは、過去の『思い』が枷となっているからです。
過去を手放すことは過去と決別することではありません。
しかし、過去を手放した途端に『古き良き幸せな時』も消えてしまうと思うのでしょうか・・・
だから過去を未来に持ち込みたがります。
『古き良き時代』の延長線上にあるという『安心感』を得ようと、握り締めた手を放そうとしません。
『幸せの継続』とでもいうのでしょうか・・・
しかし、『古き良き過去』には、これから始まる『未来』は存在していません。
これから創造するのが未来です。
そこに『過去』を持ち込もうとしているということです。
これでは、新たに想像される未来は『古き良き過去』となります。
全く新しい状況、環境、人、カタチ・・・・
そこに『古き良き過去』という土台を築こうとすれば、新たな未来は消えていきます。
新しい状況や環境、そして人には『古き良き過去』の中に居場所はありません。
その逆もまた然り。
新しい状況、環境、人の中に『古き良き過去』の居場所はありません。
過去を手放し未来を創造するということは、決して過去を消し去ることではなく、むしろ『過去を活かす』ことです。
それは、過去を『自由』にすることでもあります。
過去を縛り必死に『今』に繋ぎ留めておくというのは、過去を『活かさない』ことです。
そして、『過去が死ねば未来も死ぬ』ことになります。
過去を自由に解き放つことで、過去が活き未来も活きる。
自分の『過去』という礎を『活かす』ことで、しっかりとした未来の『礎』となります。
けっして『鎖で繋いで未来へ連れていく』ことが『活かす』ことではありません。
人と人は『思い』で繋がるものです。
それを『状況』や『環境』で縛れば、思いは『反転』するでしょう。
新しい未来を築くなら、一度手放し自由にして活かすことです。
そうして改めて「未来に必要」なものならば、新たに結びなおせばいい。
「未来に不要」なものならば、そのまま手放せばいい。
そうすれば、未来に過去は持ち込まれない。
だから未来が壊れることもなく、過去も死ぬこともない。
それだけのことです。
何度も転生する魂は、すべてを忘れて『人』として生まれてきます。
だから新しい未来を創造できるのです。
そして、まったく忘れてしまったとしても、必要な魂との出会いがちゃんとあります。
忘れて失ったように思えても、必要なものは結ばれていきます。
縛り付けた『枷』を手放すからこそ新しくなり・・・
必要だからこそ繋がる・・・
何も無理に縛り付けて持っていく必要はありません。
縛れば縛られる。
だから
活かせば活かされ
放てば放たれ
自由を与えるから自由が与えられる。
与えることと受け取ることは常に同時・・・という理(ことわり)です。
崖っぷちだと思っているから『過去』という命綱を手放せない。
しかし、『命綱』と思っているものが、実は自らを縛る『鎖』です。
自らを過去に鎖で繋いでいる限り、新しい未来へは行けません。
でも未来へ行きたい・・・・
過去と未来に引っ張られ・・・・・・・
だから苦しくなります。
過去を活かすために解き放つ
そうして未来で新たな『結び』を・・・
決して『縛らない』結びを・・・・
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