
鬱と摂食障害
鬱と食欲の関係にもっと早く気が付くべきでした。
鬱などの精神疾患などの始まりの段階で「摂食障害」が起こる人が多いということです。
双極性の疾患と診断されて治療していた娘も、初期段階では過食と拒食を繰り返したりしていたのを今更のように思い出しました。
現在、向精神薬として処方されているものには、脳内伝達物質のドーパミン、セロトニンの分泌を促すものが多いとのことです。
それは、鬱と言われる症状の原因として、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンという脳内伝達物質の不足があげられています。
ドーパミンには意欲を促進したり、目標達成の満足感を作り出す役割があります。
更に、身体の動きや行動をスムーズにする働きもあると言われています。
セロトニンは生理機能の調整や消化機能の調整といった身体的はたらきと、心のバランスをとる精神的なはたらきがあります。
ノルアドレナリンには気分を高揚させ、身体を活発に動かす力を与えます。
アメリカなどの向精神薬にはドーパミン、セロトニンのほかにノルアドレナリンを促進させる成分も入っているそうですが、日本の向精神薬にはドーパミンとセロトニンの促進にとどまっているそうです。
ただ、セロトニンの調整機能がノルアドレナリンの分泌を促す役割もあるとのことなので、ドーパミンとセロトニンを促す成分にとどめているのかもしれません。
昨今、よく聞く「セロトニン」という脳内伝達物質ですが、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
このセロトニンを促進するのが「βエンドルフィン」という脳内物質です。
あまり詳しくは書きませんが(ややこしくなるのと面倒なのと^_^;)ドーパミンとβエンドルフィンの分泌を促進させることで、脳内のバランスを取り戻して「偽の食欲」を抑制しようと考え、ハーブの力を利用するためにアロマオイルをブレンドして創作したのが「食欲抑制リップヴァーム」でした。

ドーパミンとエンドルフィンの分泌を促すアロマオイルをブレンドして、それをリップクリームとして唇に塗布することで、精油の方向成分が鼻腔から脳へ伝達して脳内伝達物質のバランスをとり、ストレスなどでバランスが狂ったために起こる偽の食欲を抑制するというものです。
ですが、幸いなことに通常の身体が栄養補給を欲して起こる食欲は妨げることはありません。
あくまで脳内伝達物質のアンバランスから起こる食欲を抑えるものです。
つまりは「摂食障害」を予防するということです。

そもそもは「過食」のために創ったものですが、バランスを保持するならば「拒食」にも効果があるのだろうと考えられます。
また、その先に進んでしまった「鬱」の症状にも効果は期待できるはずだろうと考えられるわけです。
陰陽的に言うと「過食」は「陽実」で、「拒食」は「陽虚」と言えます。
この虚実のバランスを調整するのが脳内伝達物質であるセロトニンやドーパミンの役割ですから、どちらにも十分作用すると考えられます。
更に、自然の植物の成分で促しているわけですから、向精神薬のように「習慣性」に陥ることもないでしょう。
ただし、「習慣性」がないことで安易に使用をやめてしまうことも出来るわけで、そこだけが逆説的なネックとなり得ます。
何処でも使えるという利用目的に対応して現在は「リップヴァーム」として創作しているだけですが、室内の芳香用としてエッセンシャルアロマのブレンドをディフューザーなどで利用すれば、室内環境がガラリと変わり「安堵」できる室内となるでしょう。
それを継続的に使用することで、摂食障害や鬱に対する効果的なものになると思います。
また、過度のストレスで摂食障害や鬱などになる際、身体的にも影響が出ています。
先に挙げた脳内伝達物質が「心」だけではなく「身体」にも働きかけることからもわかるように、内臓の動きや気・血の流れ、筋肉のこわばりといった症状も表れています。
実際にストレスで顔がこわばり、顎関節がこわばり、肩・首がこわばり、肋間がこわばり・・・・・・
そういった身体的な症状も同時進行的に起こってきます。

脳や神経へはアロマやハーブで働きかけながら、身体へは運動やストレッチ、リラクゼーションセラピーで働きかけることで、より早く、しかも穏やかな回復が見込めると考えています。
既にレシピはありますので、利用目的に合わせたこのアロマブレンドの使い方を今後も考えていきたいと思います。
わかりやすい参考サイトです
http://utsu.ne.jp/

