『真田丸』第33回―戦国武将は「義」だけでは動かない | 歴史愛~歴史を学び、実生活を豊かにする~

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「温故知新」とは言いますが、世の中を見渡すと表面的な教訓ばかりでイマイチ実生活に活かすことのできない解説ばかりです。歴史的な出来事を、具体的な行動に置き換えて実生活をより豊かにし、願望を実現する手助けになるように翻訳していきます。


※こちらの記事は、平成28年12月3日に書かれたものです。

皆さんこんばんは。
今回は人気大河ドラマ『真田丸』第33回「動乱」について、「文句を言うなら見なければいいのに」シリーズです 笑
しかも、放送してから3ヶ月は経っていますかね 笑
まぁ、気にしません!

といっても、今回も批判は思いつかず、というか見たのがあまりにも前であまり覚えていないのもありますが、ドラマでやった出来事に関する話を書こうと思います。

ちなみに、ドラマでは石田三成(山本耕史)による徳川家康(内野聖陽)襲撃未遂事件が描かれ、家康を守護するために大名(だいみょう)たちが続々と集まるのに比べて、三成方の閑散とした状態が描かれました。


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まぁ、いろいろな解釈があっていいのですが、歴史のこのあたりの状況を見るにあたってすごく気になるのが「~派」という考え方ですね。

誤解されていますが、戦国(せんごく)時代を経たこのころの武士というのは、のちの江戸(えど)時代のように「義」を重んじる風潮ではなかったということです。


殺し合い、だましあいの世界を生き抜いてきた人たちなんだから、「義」と高らかに言ったって、その「義」がいつ裏切られるかもわからない。
「親友」という概念がなかったようですし。親戚にだっていつ殺されるかわからない。

基本的に、このころの武士たちは「義」とか「派閥」ではなく「利」で動いていたようです。
ほとんどの武将は「だれについていったら、豊臣(とよとみ)家の中で有利な地位でいられるか」という保身だと思います。

「○○派」と言ったって、立場が不利になれば明日には「△△派」に鞍替えしてしまうのが戦国の世です。
「昨日の味方は今日の敵」という状況なんですね。

そういう意味で、石田三成は不器用過ぎたのかも知れません。
そして、石田三成を「義の人」として描こうとしているのは、このドラマのいいところかも知れません。

あと、北政所(きたのまんどころ)、つまり寧(ねい)(鈴木京香)の立ち位置ですね。

今までのドラマや歴史小説では、寧は淀殿(よどどの)への反感などから徳川(とくがわ)びいきとして通用していましたが、最近の学説では実はまったく東軍(とうぐん)方として動いてはいなかったという説があるそうですね(Wikipedia「高台院」)。

この説は僕もびっくりしました。

『真田丸』、今後も期待してます!笑

○今回登場した人物のフルネーム(参考:「武家や公家の名前について」)
・石田 治部少輔〔通称は佐吉〕 下毛野〔平〕 朝臣 三成
いしだ じぶのしょう〔通称はさきち〕 しもつけぬ〔たいら〕 の あそん みつなり
・徳川 内大臣〔通称は次郎三郎〕 源 朝臣 家康
とくがわ ないだいじん〔通称はじろうさぶろう〕 みなもと の あそん いえやす
☆武家の「通称」の普及を切に願います!

参考
真田のよもやま話
ショコラの日記帳・別館
雑記帳

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