トロント大学の数学アカデミーに次男が参加してきた | トロントのお散歩

トロントのお散歩

カナダ・トロント在住、キリスト教会の牧師が、普段のトロントでの生活や、考えていることを書き綴ります。

3月8~16日は、カナダの小学校から高校まで、3月の春休み(March Break)に入る。

 

 

長女、長男は大学生なので戻ってこないが、次男と三男は家に戻ってきている。

 

 

三男は先週、高校のバレー部で練習中に他の選手と交錯して転倒し、左手首を痛めたので、今週は大人しく日本語を勉強しているようだ。

 

 

今年の夏、彼は日本の高校に短期留学する予定なので漢字の勉強に気合が入っている(と思う)。

 

 

そして次男は、トロント大学が高校生対象に企画している、3月休み一週間の特別数学クラス(March Break Math Academy)に参加することになった。

 

 

彼は来年、どこかの大学で数学を専攻したいと考えているようで、2月の初めにはトロント大学で開催されるこのクラスに応募していた。

 

 

このクラスを受講するためには、課題の数学テストに合格する必要があり、次男は何日かかけて問題を解いてネットで提出し、合格して受講許可をもらったそうだ。

 

 

彼は、ほとんど地下鉄に乗ったことがなかったので、休みだった私と一緒に、地下鉄2号線でトロント中心部の St. George 駅の真上にあるトロント大学OISEへ向かった。

 

(現在は外装工事中だった)

 

私は、次男を会場まで送って行っただけだったが、夕方、クラスを終えて帰ってきた息子に感想を聞くと、「とても難しかった」と言葉少なげにつぶやいた。

 

 

参加している20数名の高校生は、カナダ全体の高校数学コンテストで高得点を叩き出しているような猛者ばかりで、自分より点数が高い学生ばかりだったそうだ。

 

 

息子は「自分がなぜここに来れたのか分からない」と言うほど優秀な学生ばかりで気後れしたようだったが、それでも数学の学びは楽しかったらしい。

 

 

初日、最初の2時間で大学の先生が教えてくれた内容は、大学で学ぶような数学だったらしく、全くのチンプンカンプンだったらしい。

 

(息子が撮ったホワイトボードの一枚。これが難しいかどうか、文系の私には分からない…)

 

 

クラス中、周りの学生とのディスカッションにまともに参加できなかったことが悔しかったらしく、帰ってからすぐに今日の復習と明日の内容の予習をしていた。

 

 

午後の後半のクラスは理解できたらしいが、この数学のクラスへの参加が良い刺激になっているようで良かったと思う。

 

 

自分は高校生の時は勉強はダメだったが、弓道(昨日の記事を参照)に熱中していたし、妻はテニスで国体にも出場していた。

 

 

子供たちは、カナダの高校生活で刺激を受けて、集中できるものに出会って欲しいと思っていたが、次男は数学で青春を謳歌しているのかもしれない。

 

 

ちなみにこのトロント大学のOISE(Ontario Institute for Studies in Education)は、トロント大学のビルが立ち並ぶ一角にあり、目の前にはトロント大学のグラウンドとインドアコートがある。

 

 

また、すぐ近くには「ロイヤル・オンタリオ・ミュージアム」もある。

 

 

この周辺は、何度も来ている場所だが、色々とアカデミックな雰囲気が漂う地域でもある。

 

 

親として子供たちの成長のために何をしてやれるのかは本当に大事なことだと思う。子供たちのために用意できる環境にはお金も必要であろう。

 

 

しかし、たとえお金がなくても祈りつつ、子供たちの成長に必要な環境をできるだけ用意できたらと思う。

 

 

トロント大学やその他の大学では、小学生から高校生まで、このような春休みや夏休みのクラス、また一年を通してのオンラインクラスが充実しているようだ。

 

 

トロント周辺にお住まいの方は、子供たちが興味を持つ様々な分野で、新たな体験をさせてはいかがだろうか。

 

 

 

それではまた次のお散歩の時に。

Until our paths cross again!