初戦突破! | まだまだ続く独り言

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在米スポーツライターの雑記帳

さて今日からデルレービーチでの本格的な取材がスタートしました。そして錦織選手は無事に初戦を突破しましたが、予想とは裏腹にフルセットにもつれ込む展開になりました。

第1セットを終えた時点で1時間もかからない一方的な試合なると思っていたのですが、本当にわからないものです。第2セット入ると、相手のエリアス選手のプレーが格段に良くなったこともあるのですが、錦織選手の方もセカンドサーブのリターンがミスしたりと、完全に流れが悪くなってしまいました。同時に錦織選手の表情も険しくなっていきました。

そして迎えた第3セット。展開自体はまた錦織選手の一方的な展開になったのですが、表情は第2セット同様なかなか冴えませんでした。

デルレービーチ3

写真にあるように、ミスをする度に顔を歪めたり天を仰ぎ、ポイントをとっても何か辛そうな表情をしていました。完全な自分の思い込みでしかないのですが、成績とは裏腹に本人の中では納得できるテニスができてないとかと感じてしましました。

しかし試合後に本人の話を聞いて、自分の考えが間違っていたことを悟りました。錦織選手としてはフルセットにもつれる展開になったのはいえ、決して内容的には悪いとは感じていませんでした。改めてテニスという競技、さらには錦織選手についての取材不足を痛感させられてしまいました。

もちろん新たに取材に回る選手に対してはある程度事前学習していきますが、彼らの考え方や性格を理解するには時間を重ねていくしかりません。自分が長年取材してきたメジャー選手の場合でも、試合後だけでなく試合前の世間話なども含め会話を兼ねながらお互いの理解を深めていくことで、彼らがプレー中にどんなことを考えているのかを探るようになっていきます。そういった面では、まだまだ錦織選手のことを理解できていないようです。3月のソニーオープンまでの1ヶ月半の間に少しでも錦織選手の考えが理解できるように頑張らねばなりません!

デルレービーチ4

ところで今日の初戦はセンターコートが使用されたのですが、コート上には何人かの選手の写真が飾られ、そのうちの一枚が錦織選手でした。過去にこの大会に優勝し、さらには今大会第3シードなのですから当然といえば当然です。しかしATPツアーのトーナメントで人気選手の1人に加わっていることは本当に凄いことです。

しかも第2セットを落とした時、ファンから相手選手に対する喝采も起こりました。これは日本でもよくある判官贔屓の応援で、誰も錦織選手の勝利を疑わず、相手選手の健闘を称えるための声援でしかないのはいうまでもありません。ファンからそういたスター選手としての扱いを受けていることに、改めて彼のここまでの功績を実感することができました。

テニスの場合はなかなか選手とじっくり話をする機会がなさそうなので試合後のインタビューを最大限に活用するしかありません。錦織選手をもっと理解するためにも、彼にはどんどん勝って話を聞く機会を増やしてもらうしかありません!

ところで錦織選手のお陰で、このブログが凄いことになっているようです。先週までPVが500にも満たないようなブログだったのですが、昨日は何と7000を超えるPVがあったようです。わざわざ足を運んでくださり本当に感謝です。

とりあえず錦織選手の取材が終わるまでの期間だとは思いますが、引き続きお付き合いください。

今日はこの辺で…。