昔は仲が悪かった? | まだまだ続く独り言

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在米スポーツライターの雑記帳

今日もブルージェイズの川崎選手の取材でした。

予想に反して(失礼ですね汗)、2試合連続先発出場を果たしたのですが、残念ながら今日は無安打に終わり七回で途中交代しました。さらにチームも4連敗を喫してしまい、まずは1日も早く連敗脱出を願うばかりです。

さて今回は、以前に約束していたメディアガイドにまつわるちょっとしたエピソードを紹介したいと思います。 まずはこの写真を見てください。

結構な数のチームが、このように記者席や記者ラウンジに歴代のメディアガイドを飾っています。そして写真を注視してください。上と下でサイズが違うのがわかりますか?

そうなのです。まだ私がメジャーの取材を始めたばかりの1990年代はメディアガイドと言えば、写真の上にある縦長のメディアガイドに統一されていました。ところが現在は下の大きさに統一されるようになったのです。年号をみてもらえばわかるように、ブルージェイズは2001年から現在のサイズに変更されています。

実はこのサイズ変更はブルージェイズを含むアメリカンリーグのチームだけ(ただ記憶が曖昧でアリーグの全チームではなかったかもしれません)が突如として実施したものでした。つまり2001年の時点ではナショナルリーグのチームは従来の縦長のメディアガイドだったのです。

当時両リーグでサイズが違ったメディアガイドになったことに疑問を持ち、ナリーグ某チームの広報に確認したところ、「アリーグが相談無しに勝手にやった」と多少怒り混じりに話してくれたのを今も記憶しています。

MLBといえばリーグの統一を図るため、2000年にアリーグ、ナリーグのオフィスを閉鎖しMLBに一本化したほか、2つのリーグに所属が別れていた審判をMLB直轄に変更していました(審判に関しては日本も各シーズンから実施していますね)。

にも関わらず、2001年の段階ではこのようにまだリーグ間の意思疎通が完全にとれておらず、このようなトラブルが起こったりしていました。そして200年から全チームが現在のサイズに変更するようになりました。

先日あるベテラン記者に話を聞いたところ、1970年代はアリーグ、ナリーグで別々のメイカーのボールを公認球にしていたこともあったらしく、今では想像もつかないぐらいそれぞれのリーグの個性が強かったようです。改め時代の流れを感じてしまいました。

今日はこの辺で…。