多賀城廃寺跡から次の目的地である東北歴史博物館へと移動するには、園地を取り巻くように走る車道をたどっていくのであるなと、予め見ていたGoogle mapでは想像していたのですな。ですので、東側にあった園地の入口から道に出て、北側を回り込んでいったわけです。すると、右手に鳥居が見えたものですから、「これだけ多賀城廃寺に近いとなれば、当然に関わりあるお社であるか?」と。
近くにあった解説板を覗いてみれば「多賀神社」とありましたので、ますます関わりありそうな気がしたものでありますよ。
この地は、かつて陸奥国多賀郷の中心地で陸奥国府鎮護寺の境内にあり、当時任務に赴いた国司、開拓移民が崇敬していた江州多賀神社(現滋賀県多賀大社)を遷祀したとされている。
かような由緒を見ては「多賀城の多賀は、多賀大社の多賀であったか!?」という思い付きに飛びつきそうになってしまいましたが、順序からすれば「任務に赴いた国司」らは多賀城ができてからこの地に来ているわけで、神社を勧請したのは後からなのでしょうなあ。
それにしても「多賀城」と「多賀大社」、偶然とは思われない一致には何かまだ裏があるのでは?と勘ぐって、後々に検索を試みたものの、「多賀城」の「多賀」はどうやら「高」の読みが転化したもの(つまりは高い場所であると)ということに落ち着いてしまうようで。う~む、もそっと近江との関わりが掘り出せるような気がしたのですけどねえ…。
ところで、この寄り道によって本来たどろうと思っていた車道を外れたおかげで、こちらの案内板に気付かされたのでありますよ。これによって、予めGoogle mapを見て想定していた車道歩きとは別にくねくねとした細道が博物館へと続いていると知ることになったという。
ちなみに後付けになりますが、Microsoft Bingにはこの道が記されていたようで、なんでもGoogleばかりを頼ると道を誤る(?)ことにもなるなあと改めて。mapの話とばかり言えないところかもですが…。
ともあれ、当初予定の車道歩きよりは結構なショートカットになりそうな期待を抱きつつ辿る道筋は、上の写真のようなものですので、「ほんとうに抜けられるのかいね?」と危ぶんだりも。やおら一気に開けて、博物館の建物が見えたときにはホッとしましたですよ。途中、「スズメバチ注意」の看板があったりする道ですので、春から夏、暖かくなってからは通り抜けにくいかもしれませんですね。
で、たどり着いた東北歴史博物館では展示を見るのが主目的ではあるも、少々早めながらランチタイムという頃合い。まずもってミュージアムカフェで腹ごしらえに及んだ次第です。開催中だった特別展「多賀城1300年」(会期は2024年12月15日で終了)に因むメニューでしょうかね、「平日限定1300年ランチ」(当然に?価格も1300円)という一品をいただいたのでありました。
内容は曜日替わりで、この日はキーマカレー。ミヤギシロメという地元食材の大豆が食べ応えを増していて、誠においしくいただきました。ここに至るまで歩き回っていましたから、しばし休息も兼ねて、のんびりとさせてもらったものでありましたよ。つうことで、特別展のお話は次回ということになりますです、はい。