愛知県瀬戸市に到着早々、町のようすに寂れ感があるだのと失礼な物言いになっておりましたが、とにもかくにも街歩きへ繰り出すことに。やきもの関係のスポットを巡って立ち寄るところはたくさんあるようですから。

 

 

瀬戸の街並みは、瀬戸川の流れを挟んだ両側に広がっておりまして、その両岸の行き来の便に橋がいくつも架けられているのですね。で、それぞれの橋はやきもの絡みで個性を出した設えになっているというのも、目配りポイントと言えるようで。例えば深川神社の参道につながる宮脇橋はこのように。

 

 

「上流側と下流側の欄干の小柱に十二支をあしらった、黄瀬戸に青織部のかかった陶板をそれぞれ12枚づつはめ込」(愛知県瀬戸市の百科事典・Setopediaより)んであるということで。ここに至る以前(とは岐阜県内の探訪段階ですが)に「黄瀬戸」や「青織部」などの特徴を少しでも知ることになったおかげで、「なるほど」と。

 

 

ひとつお隣の記念橋(車道でなくして人道橋の方)には「親柱台座の上部は炎をイメージしたモニュメント、欄干には陶板が」、そして「欄干上部にはガラスの展示ケースが設置されており、瀬戸陶芸協会会員の作品が展示されている」(Setopediaより)のでありますよ。

 

 

とまあ、こまかな目配りポイントもあるわけですが、宮脇橋を渡って取り敢えず尾張瀬戸駅とは反対方向に進んでいきました。どんどんと単なる民家の連なりになり、道も裏の細い方へと入り込んでいき、だんだんと方向も怪しくなってきたりするのですな。そんなときに「瀬戸散策絵図」なる大きな案内板に出くわして、ホッとしたものなのでありますよ。看板裏は広めの駐車場になっていますので、ここまで車で来て、辺りを散策するという方もおいでのことでしょう。

 

 

でもって、駐車場脇から階段を登って、山裾を進んでいくような形で続いているのが「窯垣の小径」であると。「窯道具が描く美しい幾何学模様の壁や垣根に彩られた散策道」ということで、「瀬戸百景」のひとつになっておるとか。

 

 

 

ということで、しばしこの「窯垣の小径」を辿っていくことに。この先には資料館などもあるようですのでね。