奥秩父の三峰神社に参詣したのち市街地へ戻る道すがら、
昼食にと道の駅大滝温泉に立ち寄ったわけですけれど、どうやらここには一度来たことがあるなあと。
思い返してみれば2016年の冬に参加した「和メープルエコツアーin秩父」という企画ものに参加した折、
西武秩父駅前から出発したツアーバスがカエデの自生地へと向かう途中で、トイレ休憩に立ち寄ったのが
まさにここなのでありましたよ。
その当時は集めたカエデの樹液を煮詰める施設がまだ完成していない状況でしたので、
ふいとその後はどうなったかな…と思い、あれこれと検索してみますと、
エコツアーを主催していたNPO法人「秩父百年の森」では秩父樹液生産協同組合を設立し、
どうやら事業化に成功していたようでありますなあ。なによりです。
例えば、土産物店でたまたま手にとったこのお菓子にも「秩父メープル」の表示がありまして、
箱の裏側にはこんな説明書きもあったのですなあ。
埼玉県秩父では、自生しているカエデの木から樹液を採取する取り組みが行われています。「秩父カエデラングドシャ」はその樹液を使用して香り高い商品に仕上げました。
この商品に使用されていますカエデ樹液の事業収益は秩父の森林資源の再生に還元されます。
こうしたこともあってさらにネット検索を続けてみますと、先に群れた「カエデの樹液を煮詰める施設」は
日本初のシュガーハウス「MAPLE BASE」、秩父に誕生!と、エコツアーに出かけた2016年の春には
すっかり出来上がっていたようです。
さらに驚いたことには!エコツアーを紹介する写真にはしっかり私、joshが写り込んでおるではありませんか。
顔の部分に若干のぼかしが入ってはおりますが、そりゃ、本人が見れば一目瞭然というわけで。
こういうこともあるのですなあ(笑)。
ともあれ、エコツアーに参加すべく秩父に出かけた際に、
参加に先立って個人的に訪ねた吉田元気村のバイオマス発電ではありませんが、
良さそうに思える地域の取り組みが何らかの関係で頓挫してしまったり、立ち消えになってしまったりすることは
実によくある話なわけです。さりながら、秩父のメープルシロップは健在であった。なんだかうれしい限りです。
このたび立ち寄った道の駅大滝温泉で手打ちそばを食した郷路館にあった売店でも、
秩父のメープルシロップを使った菓子の詰め合わせが売られていて、買って帰ったものです。
(そそくさと食べてしまって、写真がないのは残念ですが)
古来、木と共生したきた大滝で、新しい取り組みとして根付いたものが
やがて大木のように育つのを見守りたい気がしたものなのでありますよ。