このほど青森に出かけた最大の目的はと言いますと、

実のところ三内丸山遺跡を訪ねようということだったのでありますよ。

同行者のたっての希望でもあり、もちろん個人的にも大きな興味はあったわけですが。

 

本数が少なくて、必ずしも使い勝手がいいとまでは言えないものの、

棟方志功記念館と三内丸山遺跡を直通で結ぶ(青森市営バスですと、青森駅で乗り換えになるようで)

観光客向け(と思しき)バス路線「あおもりシャトルdeルートバス ねぶたん号」がありましたので、

これで移動することにしたのでありました。

 

 

棟方志功記念館前のバス停で待っていますと、やがて現れた小ぶりのバスは

個人的には住まい近くのコミュニティバスと同じような仕様のもので、妙に馴染むところはありましたなあ。

ともあれ、途中で青森駅、新青森駅などを経由しておよそ50分、三内丸山遺跡に到着と相成りました。

 

 

さりながら、到着したのがちょうどお昼どきだったものですから、まずは何より腹ごしらえと

ミュージアムなどが入っている建物「縄文自遊館」の入場無料エリアにある食事処に立ち寄ったのですな。

 

「れすとらん 五千年の星」という店名ですけれど、「縄文人が食べていたであろう食材をメニューに取り入れ、

食を通じて縄文時代にふれていただき、お子様からご年配の方まで楽しんでいただけるレストランです」との

うたい文句であるだけに、メニューはなかなかにユニークです。

 

 

まあ、単なるカレーライスといえばそれまでですけれど、骨付き鶏肉が付いていることで

「縄文鶏狩り」というネーミング。「狩り」が「カリー」と掛けてあるのでして、骨付き肉にかぶりついてくださいとは、

まったくもって「ギャートルズ」的イメージでありましょうかね。

 

 

一方こちらは「発掘プレート」なる盛り合わせのひと品です。

古代史に絡んで、博物館併設レストランでは古代米が使われたメニューに出くわしたことは

これまでにもありました(国立歴史民俗博物館群馬県立歴史博物館など)ですが、

ここでは「発掘プレート」と言うネーミングよろしく、「ご飯の中からハマグリ(貝殻)が発掘できたら大当たり!と、

遊び心ある仕立てとなっておりましたよ。

 

ただ、ハマグリを探してご飯を引っ掻き回したりすると、昔ならば「食べもので遊ぶんじゃありません!」という

お叱りの声が聞こえたところではと思ったりも。結局、ハマグリを発掘できなかった恨みではありませんが…。

 

 

ところでハマグリは掘り出せなかったものの、「発掘プレート」でひときわ目立つのが「ホタテ」であるかと。

青森駅近くにあるモニュメントにも貝類が廃されておりましたけれど、そもそも「発掘プレート」は

メニューにも「帆立たっぷり♪」と書かれていまして、青森県はホタテの水揚げ全国2位であるそうな。

1位は言わずと知れた北海道で、その量は圧倒的なのではありますが、養殖ホタテでは青森が日本一とも。

 

 

ということで、飲食店の紹介でも結構ホタテ押しだったりするものですから、

前の晩の夕食にもかように大きなホタテをいただいていたのでありました…と、ちと余談が長くなり…。

訪ねたのは三内丸山遺跡、これを次に記してまいろうと思っておりますよ。