立川の(と言って、実際には昭島市にも跨っておりますが)昭和記念公園に出かけて、
彫刻作品を見て回るも「それだけではない」と言いながら、実はそれほどの写真を撮ってきたわけでもなく…。
彫刻が見当たらなくなった?と思しき頃、続いて目を止めたのが樹木なのですなあ。
これも先に花みどり文化センターの展示で「おもしろ珍樹」写真展なんつうものを見ていたからでしょう、
ひととき思い切りシミュラクラ現象を呼ぶ樹木を探し回ってしまいましたですよ。
一般に3つの点が「いいあんばいに」並んでいるとヒトは「顔」であると認識してしまうわけですが、
どうも今回はかなり「目」を見つけることが多かったような。
「あれ、目に見える」と立ち止まって観察しておりますと、「あら、顔にも見える」と思えてきたり。
まあ、これのようにやおらひたすらに「目」というのもありましたけれどね。
押しなべて言えることは、枝を落とした痕がいろんなものに見えるのですよね。
ヒトの場合に切り傷の痕が盛り上がるように再生されるのにも似て、
樹木でも枝を切り落とされた後には盛り上がりが出来てくるわけで、
多くはその部分がシミュラクラを呼びやすくなっていようとは言えそうです。
とまれ、こうした見方ばかりしていますと、無理やりの見立てをしてしまうようでもありまして、
この桜の木にある根本の膨らみを見て、「木の両側から抱きついている人」のように見えた気がしたのですな。
後から写真で見て「あら?」と、最初見たときのイメージがちっとも湧かない。
ま、そんなものでもありましょうけれど、この想像力?が怖がりの一因でもあるかと思い立った次第です。
ということで、園内を巡って彫刻やシミュラクラばかりを探していたようなところがあるも、
秋の入口のこの季節、昭和記念公園で例年のごとく花盛りとなっていのはコスモスでありましたなあ。
今の時季はこれが呼び物でありまして。
これは「みんなの原っぱ」というエリアの周辺の、コスモスらしいコスモスです。
が、訪ねたときには先ごろ通過した台風の影響でもありましょうか、茎の細いコスモスには耐えきれず、
なまじ群落になっているところがヘタレまくっている始末。こうなると接写でもするしかありませんですね。
例によって大砲のような巨大レンズを装着したカメラを構えて接写に挑む方々が
結構見受けられましたですよ。
いささか歩を進めて花の丘というエリアに立ち至りますと、こちらは今シーズン、
キバナコスモスを植えてあったようでして、見事に一面、黄色に染まって。
ただこう言っては身も蓋もありませんですが、ひたすらに黄色となりますと、
春の菜の花でも同じであるなあと思えてきてしまったり。何とも情趣に乏しい感想ですが…。
結局のところ、森林浴でもって歩き回って、日ごろの運動不足解消の一助となした。
これが今回の最も大きな成果であるかもしれんなと思ったのでありました。