一応は暦通りに四連休でしたけれど、コロナと猛暑に加えていささかの家庭の事情もこれあり、
自転車10分圏内をうろうろしたくらいで終わってしまいましたなあ。
近隣、立川市の図書館に行ったついで、昭和記念公園の花みどり文化センターでは
何かの展示でもやっておるかいね…と覗いてみたのが、せいぜいでなのでありました。
昭和記念公園といえば基本的には有料入場となるのですけれど、
この花みどり文化センターまでは入場無料だもので、お試しに覗くことも可なわけでして。
で、ひと気のほとんどない館内ではいくつか小規模な展示があったものですから、
どれどれと眺めてきましたですが、まずは「おもしろ珍樹木」写真展なるものから。
すでに終了した番組かもしれませんけれど、TV朝日で放送されていた「ナニコレ珍百景」あたりでも
よく投稿されていた見立ての写真。本来とは違うものに「見えるよねえ」という類のものですが、
特に樹木にこだわって「何かに見えるもの」を捜し歩いている人がいるのですなあ。
そんな自称・珍樹ハンターが昭和記念公園内で見つけた見立ての数々が紹介されているわけです。
フライヤーの写真では小さくて分かりにくいとは思いますが、
4つ並んだうちの右上はキリン、左下はナマケモノ(の顔だけ)ということで。
枝ぶりなども含め、体の一部までを見立てたキリンの方はなかなかに上級者編かと思うものの、
ナマケモノのように顔だけということであれば、結構出くわす確率は多いような。
だいたい何につけても、3つの丸(ま、△などでもいいですが)が逆三角形に近い形で並んでいると、
顔のように見えてしまうことはよくあるわけですが、これに「シミュラクラ現象(類像現象)」なる、
妙に学術的な名称が付いていたのであるとは。展示解説に曰く、この現象は
「人間に備わった敵から身を守る防衛本能」だということでありますよ。
類型化したパターンを認識することによって、いち早く外敵を察知し、防衛体制に移る。
そのための本能だというわけですが、この本能はよほど脳内での働きがよろしいのか、
Wikipediaの記述には「心霊写真と呼ばれる現象の多くが、これで説明できるとされている」とも。
個人的には大層な怖がりであることも自認しておりますが、
もしかするとシミュラクラ現象の察知度が高いということが関係しているかもしれませんなあ。
(全く根拠はありませんけれど)
とまれ、この展示の目的はといえば、夏休みでもあることから子供たちに対して、
昭和記念公園の中を探してみればいろんな見立てがきっとできるよ!と促すものであろうかと。
夏の自由研究ネタでもあろうかと思うところではありますけれど、
昼日中が熱いからとうっかり夕間暮れにでも出かけようものなら、
シミュラクラ察知度の高さによっては震え上がるような経験をしてしまうかも。
それが、夏らしい納涼行事と受け止められる人もおれば、そうでない人もおりましょうなあ(笑)。