いやあ、晴れました!この好天の中をサンクトペテルブルク旧市街へと向かうのでありますよ。
ホテルからツアーバスでモスクワ大通りを進みますが、途中にあるモスクワ凱旋門も
青空の下でなおのこと立派に見えるではありませんか。
ところで、サンクトペテルブルクの公共交通機関として地下鉄、トラム、バスとあり、
驚いたことにはトロリーバスも健在なのですよね。
後にモスクワでも見かけましたですが、いずれの都市でも常に渋滞を抱えている中で
よくぞ生き残っているものだ感心したものです…と、余談はともかく、
はや市の中心部、イサーク広場に到着となりまして、ここには皇帝ニコライ1世の
なんとも雄々しい騎馬像がある…はず…です…が…。
全ては足場に巡らされた幕に覆われ、ちらとも見えないという状況。
まあ、いずこの観光地に行っても、修復中やらなんやらで見られないてなことは
よくあることで、致し方なし。切り替えて、本来ニコライ1世が顔を向けている先に
目を転じてみますれば、これですよ。
聖イサーク大聖堂であります。これまた玉ねぎを戴いてはいませんですが、
その代わりに黄金の大ドームがとても目を引きますですなあ。
これがあまりに目立つので(この聖堂ばかりでなく高く大きな建物には)
第二次大戦下に標的とされないよう目隠しを施したてなことが
以前読んだ「戦火のシンフォニー」
に書かれてあったような。
ちなみにソ連時代には(チェシメ教会
は倉庫になったりしましたが)
この大聖堂は博物館として利用され、やはりソ連崩壊後に宗教施設に戻されたようです。
大聖堂だから特別に、なんつうことは無かったわけですね。
と、ここで誠に残念なのは、前の日に立ち寄ってチェシメ教会でも同様でしたけれど、
ツアーバスを降りて「どうぞ写真を」とは言われるものの、
建物の中に入らないのですよね。このイサーク大聖堂もやっぱり写真だけ。
鳴門の大塚国際美術館
のことを書いたときに「来た、見た、撮った」を云々したですが、
「来た、見た、撮った」で良しとできる方々もいるということなのでしょうなあ。
ま、ひとしきりのボヤキはともかくとして、
ほどなくしてバスはサンクトペテルブルクの中心も中心、
アレクサンドル・ネフスキー通りを含む三本の大きな通りが放射状に広がる、
その結節点たる場所を通り過ぎましたですが、その中心点に建つのが旧海軍省でして。
これまた金ぴか、とんがりが目立つ異形の建物ともいうべきですが、
ピョートル大帝がわざわざこの地に首都を建設したのは海に出られることにも
重きを置いていたわけですから、そうした点でもこれだけ海軍省が目立つのは
当時のロシアの国のありようを反映するところでもあったのではないですかね。
で、この旧海軍省のお隣にあるのが宮殿広場でありまして、
アーチ状になった建物の向かい側にこそ、
この日の主目的地たるエルミタージュがあるのでありますよ。