さてといよいよアムステルダムを離れる日となってまいりました。
夕方便に乗るためにスキポール空港へと移動するまでの間、
しばし最後の市内散歩という次第でありますよ。


ホテルを出て、まずは運河沿いへ…といっても行き当たったのは

アムステルダムという町の語源ともなったアムステル川なのでして、

そこらの運河より川幅が広いのですよね。


アムステル川の閘門

こちらは「Amstelsluizen」という閘門ですね。

流れが続いている運河などとの水位調整のための施設でしょうか。


1673年に作られた水門が始まりということでして、

遠く離れたお江戸では利根川東遷 が行われてもいたころでしょうから、

水の制御は低い土地にあって欠かせない事業であったことでしょう。


ちなみにこの閘門のある川岸には王立カレ劇場がありますな。

ミュージカルやサーカス公演の会場になることが多いようですけれど、

思い返せば11年前、2007年の夏に訪ねたときにここでサーカスを見たのでしたっけ。


王立カレ劇場

しばらく前にNHKで「シルク・ドゥラ・シンフォニー」という、
オーケストラの生演奏をバックに披露されるサーカスを見ましたですが、
当日のカレ劇場での公演はそれに近い内容でしたなあ。


もっとも、そんな中で「千手観音」と言われる中国のパフォーマンスが
やおら演じられたのにはいささか面食らいましたけれど…(笑)。


と、そんな思い出話はともかくも、閘門を背にしてアムステル川沿いをもそっと進みますと、
有名な跳ね橋が見えてきます。先に運河クルーズ でも目にした「マヘレの跳ね橋」であります。


マヘレの跳ね橋


「マヘレの跳ね橋」は夜にライトアップされることでも有名ですが(と言って見ていない…)、
ライトアップは外から光を当てるのでなくして、橋自体が光るという形だったのですなあ。
橋のあちこちに電球が取り付けられておりましたよ。


マヘレの跳ね橋には電球がいっぱい


ところで、橋の上からアムステル川の下流側、これから歩いて行く方向を見渡してみますと
ひとつ先の橋までの間の右岸に並ぶ建物の中に、エルミタージュ美術館の

アムステルダム分館があるのですよねえ。



気持ちとしてはかなりそそられつつ前を通り過ぎたのですけれど、
それというのも散歩の先にはひとつ目的地がありまして、
そこはある程度時間をかけて見なくてはと考えておったからなのですね。


アムステルダムのブラウ橋



ということで誠に残念ながらエルミタージュの分館を見送り、
ひとつ先の橋までやってきました。ここまで来れば目的地までもうひと息。
で、行先は?ですが、レンブラントハウスなのでありますよ。