さて浦山ダムでもって昼食 までを済ませたところで、次へ移動…なのですが、
往路にポテくまくんのバス で登ってきた山間の車道をだらだらと歩き下ること30分ほど。


まあ、予期していたことではあるのですけれど、浦山ダムに訪ねるのをあとにしていれば、
運行回数の数少ないポテくまバスをうまく使って全区間移動できたのだな…とは
気付くのが遅かったわけでして。


とまれ、だらだら下りの果てにたどり着いたのは秩父秩父三十四観音霊場のひとつ、
二十八番札所の石龍山橋立堂なのでありました。




眼前に聳える大岩が、昨年の夏に大分で訪ねた羅漢寺 のことをちょっと思い出させるような。
高さおよそ80mという石灰岩の岸壁の下であるとは

やはり自然の造形として何かしらのパワーを感じる、そんな場所に橋立堂はあったのですな。


秩父二十八番札所 橋立堂

ご本尊は馬頭観世音坐像でして、かような伝承があるようです。
昔、大蛇が出て里人を悩ましておりましたところ、里人たちがお堂に祈願をしますと
いずこともなく白馬が出でて額より放った光明を大蛇に浴びせかけたそうな。


大蛇は岩に変じてお堂の後ろ盾となり、白馬は本尊の元に走り入ったとか。
岩と本尊とにかけて「なるほどな」という伝承ではありますね。


とまあ、そのおような橋立堂ではありますが、失礼ながら実のところは
こちらのお堂に参るのが主目的ではなかったのですなあ。
本堂に向かって左手が橋立鍾乳洞の入口になっているのでありますよ。

橋立鍾乳洞入口はこちら


早速、洞内へと入ってみたわけですが、残念なことに洞内は撮影不可であると。
もっとも少し前を進んでいた中国人観光客(よくまあ、ここまで…)が
きゃあきゃあ言いながらフラッシュをピッカピカにして撮影していたようですが…。


しかしながら、洞内撮影不可というのもむべなるかなと少々思ったことには
何しろ狭い、それに珍しいことに(?)横の広がりはなく縦長、つまりは上下に広い洞内なので、

まあ、写真よりも記憶に留めなさいということでもあるのかなと。


狭い空間をはしご段で上ったりするだけに子供には楽しいでしょうなあ。
入場料が200円ということから考えてみれば、それなりの規模と想像して
おくのがよろしいのではないでしょうか。


と、ここまで来たついでに立ち寄ったのが
鍾乳洞入口のお向かいにある「JURIN's GEO」というカフェでして、
どうやら豆にこだわったコーヒーと231種もあるというアイスクリームが有名らしい。


JURIN's GEO

とはいえ、豆に対するこだわりが生半可でないコーヒーはそれなりのお値段ですし、
かといってアイスクリームをがっつりという陽気でもなかったところに、
どうしても奇を衒った代物に目が向いてしまう(結果、失敗が多い)性格が災いして
スペシャルティアイスコーヒー「淡雪」なるひと品を試してみることに。


スペシャルティアイスコーヒー「淡雪」 使用前

まずはグラスに盛られたかき氷にさとうきびシロップ(左奥)を掛けて1ラウンド。
次いでグラスの底に角氷が残ったところでアイスコーヒーを注いで2ラウンド目という具合。


スペシャルティアイスコーヒー「淡雪」 使用後

世評は上々のようなのですけれど、ついついシロップを掛け過ぎてしまったのか、
スペシャルティなはずのアイスコーヒーが微妙な味に…というのが個人的印象。


珍しものを狙ってやっぱり外したかなと思ったりしたわけですが、そんなこんなの橋立堂を後に、
「もしかめ」のメロディーを流しながらやって来るポテくまバスを待って
帰途につくべく西武秩父駅へと向かうのでありました。