ということで、日田の話 で長引いてしまいましたですが移動を開始。

中津方面へと(友人のレンタカー便乗で)走りぬけていくことになるその道すがら、

まず立ち寄ったのはこちらでありました。


羅漢寺@大分県中津市


またまた予備知識もなく、途中にある有名そうなところだからというだけで

立ち寄ってみましたところ、この先行きの見えない石段をどこまでも登っていかなければ

お参りできないところにあるのだそうで。


ですが、脇の案内板によりますれば、

なんとそんな苦難の参道を思い切り端折ってしまえるルートがあると。

こちらでございます。


耶馬溪リフト


チェアリフトがずうっと伸びているのですなあ。

ずいぶんと長いように思うやもですが、羅漢寺参道へは途中駅下車。

そのまま乗り続けると、山頂展望台に到着するのだそうな。


先に白馬連峰を眺めやった折 には「久しぶりに山登りでも…」と考えたものながら、

「こう暑くてはかなわん…」という状況下、すぐさまリフトのお世話になってしまいました(笑)。


リフトから参道へ至る道

でもって、リフトの途中駅で一旦降りて羅漢寺参道との合流点がこのあたり。

単に山の中というより岩峰だったことはこの先でも分かることなのですね。

ちなみに左下の小さな看板には「これより写真撮影はご遠慮願います」とありました。


別の場所の立札には

日常生活の雑多なものを捨てて、人間本来の姿で感じてください的なことがあって、

カメラ、写真撮影といったこと生身で感じるには邪魔ということのようですね。

まあ、他の社寺でも「ここは撮ってはいけん」ということはあるにせよ、

かなり全面的に撮ってはいけんよというところはそうそうあるでなしのような。


ただ、山門前と本堂前での記念写真だけはよろしいとのこと。

で、記念撮影とは何ぞやといいますれば、人が入っていることが前提になるようで、

ようするに建物や境内のようすなどだけを撮るのは厳禁であるようで。


ですが、あちらこちらの観光案内などにはしっかり写真が載っているわけで、

このあたりの区分けはどうしたことなのだろうと疑問にも思ったりするところです。


ということで近接写真はありませんけれど、凄いところに建っているこのお寺、

山を下ってからちと遠目にみたらどうか…と思って撮った写真がこちらです。


羅漢寺は岩山の中腹で


削り取った道のように山の上に続いているのがリフトの架かっているところ。

その右側の山の中腹あたりに岩肌が見えてますね。拡大してみましょう。



このむき出しの岩の下部、「よく隠してあるものだなあ」と感心してしまいますが、

そのあたりに羅漢寺はあるのですね。

大分には磨崖仏が多いようですけれど(といって、今回はひとつも訪ねてませんが)

岩に神秘性を感じたりするところもあるのでしょう。


そして狭い岩棚の上に、岩に囲まれるようにして本堂もあるものですから、

「よくこんなところに造ったなあ」と、しばらく前に「美の巨人たち」で取り上げていた

三佛寺・投入堂を思い出したりもしましたですよ。


番組を見たときにも「よくこんなところに…」と思いましたけれど、

羅漢寺に来て今さらながらに気が付いたのは「こんなところだから造ったのだな」ということ。

自然の造形がスピリチュアルな気分を湧き起こして、自然神を祀るために堂宇を建てる。

これがそもそもなのでしょう。


ですから、あちこちの寺社をパワースポットと取沙汰するのも変な話で、

ヒトがパワースポットであろうと感じるような場所に寺社はそもそも建てられたのでしょうから。


と、文句を言ったり、持ち上げたりの羅漢寺でしたけれど、

拝観後にはリフトに戻って一応山頂の展望台にも赴きました。

が、個人的には下りのリフトから見た景色が「見晴し、いいわぁ」という感じなのでありました。



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