大分は日田豆田町に来て、豆田まちづくり歴史交流館(旧古賀医院) に立ち寄ったわけですが、

さて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているという町並みはいかようであるか。

界隈を少々歩き回って見た景観などをとどめておこうと思う次第です。


豆田御幸通りの始まり

暑くなるのを見越して朝早めに出かけたものですから、開いていない店が多いですが、

昭和レトロ とも違いますし、木曽山中で目にした宿場の雰囲気 とも違いますですね。

江戸期以来の町の佇まいでありましょうか。


草野薬局(昭和九年築)

これは角地にある分、全貌が見渡せていいですね。

昭和9年(1934年)築の草野薬局の建物ですが、

豆田町というところはさらり見て回った限り薬屋さんが多いなという気がしましたが…。


赤司日田羊羹本舗(明治21年築)

ところで、斜向かいは羊羹屋さん。

こちらの建物は明治21年(1888年)に建てられたのだとか。

先の昭和の建物よりどっしり感のある白壁は城郭を思わせるところが江戸の名残でしょうか。


豆田御幸通りの町並み


こうした町並みを見ていて思うことですけれど、車がなければなあと。

地元の方々には必需品でしょうから、単に観光客目線での話ではありますが。

ただ町並み保存の努力のほどは空をご覧ください。電線がありませんですねえ。


花月川にも増水のかげ…


と、豆田御幸通りの北上は花月川に行き当たっておしまい。

少々、川沿いを伝ってお隣の豆田上町通りを南下する…のですが、

この花月川の7月集中豪雨でずいぶん増水したのだろうなあという気がしますねえ。


薫長酒造資料館


で、豆田上町通りに折れる曲がり角近くにあるのが薫長酒造の建物。

江戸から大正にかけてという長い時代の蔵があり、資料館にもなっているのだそうですが、

今回は下戸の友と一緒ですのでパス(香りでも酔うようですな)。


岩尾薬舗 日本丸館


こちらは豆田上町通りのなかほど、明治後期に改築されたという岩尾薬舗の店舗です。

建物は明治ですが、なんでもこのお店、創業は安政二年(1855年)という老舗。


ふしぎによくきく日本丸


「日本丸(にほんがん)」という万能薬で有名なのだそうですが、

この万能薬とやら昭和40年代まで製造されていたのそうでありますよ。

その頃までは「ふしぎによくきく」万能薬が信じられていたのですなあ。


路地裏にある旧船津歯科の擬洋風

とまれ、レトロ建物博覧会のような通りになっておるわけですが、

路地裏をひょいと入り込んだところもまた同じ。

大正3年(1914年)に建てられた擬洋風の旧船津歯科は土蔵の「モボ」的雰囲気も。


豆田上町通り


かようにひとつひとつの建物の来歴に触れたりしているとキリがなくなる豆田町。

もそっと入り込んで見てみたい資料館などもあったですが、友人のレンタカー便乗組としては

そのスケジュールに従順に従って、日田の町を後にするのでありました。

日田には真夏でないときに行きたいものですなあ(笑)。


ブログランキング・にほんブログ村へ