と、両親を伴って一泊旅行に行ってまいりました。
あたかも昔よくあった職場旅行のようにひたすら宴会が主目的みたいな内容でしたので、
土産話は少々ではありますが、さらりと振り返っておくといたします。
出発はのんびりと東京駅で昼飯を食してから。
東京駅の飲食処はいつでもどこでも混んでおりますが、
少しだけ足を延ばして八重洲地下街まで繰り出せばいささか人出も変わりますな。
で、おすすめというと何ですが、今回たまたま入ってコスパが高いと思いましたのは
玉乃光酒蔵の刺身定食でありますよ(予想していなかっただけに写真はありませんが)。
何しろ嵩増しにつかわれるいわゆる「刺身のつま」がカイワレ数本だけ。
あとはびっしりと魚の切り身です。おまけに器の大きい豚汁付きですから。
父親が頼んだ海鮮丼定食も同様のボリュームで、
本来は晩飯が宴会食と想定して昼は少なめにしておくつもりが
父親の余した分までおかたしに携わったものですから
後々難儀を生むことになってしまいましたですよ。
まあ、東京駅の食事処の話なれば
場合によっては東京在住でない方にも有益かと記しておきました(笑)。
でもって、移動は東京駅八重洲口から出発する高速バス。
水郷潮来バスターミナルまでは1時間ちょいですかね。
昼食後のうつらうつらのうちには到着してしまうのでして、そこで宿の送迎を待つという。
1年半ほど前に東国三社 を巡った際に泊った「かんぽの宿潮来」には
カラオケボックスがあったものですから、父親には打ってつけの宿ということで。
早々に宿に入ってのんびりし、風呂に入り、宴会食で腹いっぱいになり、
そしてカラオケで、あとは部屋で寝るだけ。館内にいる限りは猛暑も忘れられますし、
老親にはほどほどのお楽しみを提供できたのではと思っておりますよ。
翌日は帰るだけくらいに考えていましたですが、
ここまで来たら鹿島神宮 には参拝して帰ろうという話が俄かに持ち上がり、宿の送迎バスで
最寄りのJR鹿島線(JR、貸しません?)の延方駅に送ってもらったのでありました。
無人駅の延方から馴染みの無いカラーリングの鹿島線に乗り、
北浦を横切ったひと駅先が鹿島神宮駅。
前に来たときはまだ初詣客もいて賑わっていましたが、猛暑の中では人も少ないですな。
それでも、大鳥居のところまで来てみれば、そこそこの人出があり、
子供のグループが校外学習なのでしょうか、宮司さんから説明を受けておりましたよ。
ところで、この大鳥居が2011年の震災で倒れてしまったと、以前訪ねた折に聞きかじり、
地震の押さえで有名な「要石」があるのにとか、鳥居は倒れても社殿は倒れませんでしたとか、
そういうことを言ってしまいましたですが、宮司さんが子供たちに語ったところをもれ聞けば、
震災の際、近隣には大きな被害はなく「この鳥居が全て引き受けてくださった」のであると。
う~む、考えようであるなあ。
とまれ、そんな霊験あらたかなお社にお参りし、
あんまり暑いので奥宮の前の茶店の「氷」の幟旗によろめいて引き寄せられ、
束の間の涼をとって帰途についたのでありました。


