11月に石和温泉に出かけたことでのあれこれこぼれ話は

ハーブ庭園 のことを書いて打ち止めとなりましたですけれど、

考えてみたら夏に行ったベルギーの旅話がまだ残ってました。

この分では越年必至ではありますけれど、少しずつ進めておくことにいたしましょう。


この間はブルッヘのビール博物館 を訪ねたことでしたですが、

ビール大国ベルギーの一端として、まずはブルッヘ滞在中に飲んだビールをまとめておこうと、

まあ、こういう趣向でいたわけですね。


ということで、まずはビール博物館の試飲券付き入場券で飲んだ3杯から。

こちらでございますよ。




上の写真の右端に部分的に見えているのが、お試し可能なビール・リスト。

これがなかなか豊富なラインナップだものですから、実に選ぶのに悩ましいところですが

一番上の一杯目は「Brugge Tripel Hoge gisting 8.5°」、ブルッヘのご当地ものとして。


「Hoge gisting」というのは上面発酵の意(だそうで)。

古くから製法とは、古来ビール造りの盛んなベルギーらしいところでありますね。

また、「Tripel」は要するにトリプル(3倍)ということで、

単純に言えばその分アルコール度数も高く、これは8.5度なのでした。


下の左側は二杯目、「Steen Brugge Dubbel Bruin 6.5°」。

「Dubbel」は(もう想像がつくものと思いますが)ダブル(2倍)で、こちらの度数は6.5度。

右側のは「Estaminet」、居酒屋を意味するフランス語の、その名の通りに

軽く普段飲みの感じでしょうかね、5.2度のピルスナー。

日本で一般的なビールといえば、下面発酵のこのタイプでありましょうね。


飲み慣れている風味にほっとする一方で、

多様な味わいを試していく中では物足りなさも感じてくる。

元来、北海に近い北の地方はぶどうが育たず、ワイン代わりにビール造りが盛んですけれど、

ベルギーほどにビールをワインのように料理と合わせながら飲む、

それだけに種類も多いという国は珍しいのではないですかねえ。


ところで、このビール博物館での試飲に至る以前、ブルッヘに到着してから飲んだビールも

ここで振り返っておくことといたします。まずは到着後、最初の一杯から。



ブルッヘのホテルにたどり着いて、

取り敢えず軽く晩飯でもとコロッケ を食したことは先にもふれたとおりですけれど、

そのコロッケのお供の一杯がこれです(ホテルのフロントにあったクーポンで一杯無料!)。


この「Leffe」というビール、グラスに付いたマークが示すように修道院が作っていたのだとか。

13世紀からビール造りをしていたといいますから、大変な伝統ですなあ。

まずはこの一杯に魅入られて、滞在中にはビールを飲み続けることになったのでありますよ。



続いては少々「失敗した…」系のお話。

左側はまさにその色合いどおりにカシス風の印象。それに加えて甘みがとても強く、

一緒に食した「ストーフフレース」にもあるほのかな甘みが何倍にも増幅されて…。

これもまたマリアージュと言っていいのかもしれませんが、ちと厳しかったなあと。

(そういうことだけ覚えていて、ビールの名前を失念してしまいました…)


右側はシント・イデスバルトでオムレツ を食したときに飲んだ「ステラ・アルトワ」。

ご覧の通りのピルスナーですので、日本人にも馴染みやすいということなのか、

日本でも見かける銘柄ではありましょう。

これは、日本的にぐいっ、ぐびぐびが似合うタイプですね。



そして、こちらは日本でもよく知られるようになった、スキっとしつつもフルーティーな白ビール。

 

「Hoegaarden」はもっぱら「ヒューガルデン」と呼ばれてますが、

 

現地語的には「ホーハールデン」くらいな感じでしょうか。


初めて飲んだのは(ベルギーとは関係ない)ロサンゼルスのファミマ!で見つけたとき。

一本買って「うまいなあ」と思い、滞在中は6本パックを買い込んで飲んでたものですから、

日本に戻ってからも飲んでみたですが、印象はどうも…。

おそらくは乾いた空気に中でこそで、残念ながら多湿の日本では生きないのかも。


と、ブルッヘ滞在中にもあれこれビールを飲んだわけですが、

真価を実感するのはブリュッセルに移動した後でということになりますので、

ここでのお話はベルギービールの序章ということにでもなりましょうかね(笑)。


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