11月にちょいと石和の温泉に出かけたときのこぼれ話でしたのに、
ずいぶんと時間が経過してしまいましたですが、そのときの最後の訪問地ということで。
「ハーブ庭園 旅日記」というところなのでして、アドレス的には勝沼になるものの、
山梨市駅、塩山駅、勝沼ぶどう郷駅のいずれからも不便という地の利(?)。
ま、基本的には車で来る人向けでしょうか。大型の観光バスもちょいちょいが立ち寄ってました。
園内には花壇があったりしますけれど、11月でしたからねえ。
でもって、お天気も今一つとなると裏寂れた感が募るところでありますよ。
当然にして、看板のハーブもローズもなりをひそめている…。
そこで、こうした寒い季節には「大温室」をご覧くださいということなのですな。
大温室といっても、クリスマス・ツリーを模したこのポインセチアの高さからいって
大きさのほどは想像がつくものと思いますけれど。
そうそう、中で手入れをしていた人の曰く
「寒い季節、ポインセチアには水をやらないでくださいね」と。
水やり不要の植物なんてあるの?と思いましたですが、どうやらそういうことではないようで。
旬はまさにクリスマスの頃かなと思うところながら、ポインセチアは寒さに弱いのだそうですな。ですから、この時期に冷たい「水」をやるんでなくって「ぬるま湯」がよいということです。
個人的にポインセチアを育てることはまずないとは思いますので、無駄な蘊蓄ですが(笑)。
ところで植物に特段詳しいわけではありませんので、
こういうところに来ると「ほお~」と思ったりするものに出くわすことになりますが、
例えばこのような。
角茄子(つのなす)というらしく、文字どおり角の生えた茄子のような実から出た名前で、
色合い的には茄子というより柿とかそういうフルーツ系っぽいですな。
が、食べられるわけではないということでありますよ。毒があるとか。
と、そんな角茄子の別名は「フォックスフェイス」と言うのだそうです。
なるほど言い得て妙ではありますね。
ですが、この食べられない実が狐の顔みたいでかわいいということなのか、
観賞用植物とはいえ、これを育てたい気になるものなのでしょうかね…。
それはともかく、この葉陰に見え隠れしている実の方は紛れもない柑橘系のザボン。
大きいものだとは知っていましたですが、この大きさの実がいくつも付くとは
頑丈な枝なのでしょうなあ。
それでもやっぱり耐えかねたときに実が落下する。
水に落ちたときには「ザボン!」と大きな音がするところから、その名もザボン・・・とは
これまた温室内にいた係の人が「そういう話もある」的に言ってましたが、はて。
なんだかちいともハーブの話が出ませんでしたので、最後にひとつくらい。
登場してもらうのはこちらです。
見た目からしてハーブっぽいので、香るかなと近寄ってみれば「ん?!」と。
「カレープラント」というその名のとおりに、カレーの香りがするのですなあ。
だからといって、カレー粉の材料にすることはないようですが。
とまあ、そんなふうに見て回った「ハーブ庭園 旅日記」でありますけれど、
ここのすごいところは「入園無料」ということではなかろうかと。
ではいったいどのようにして運営しておるのかといえば、
妙に?充実した土産物販売コーナーと植物の販売でやりくりしているようす。
バスで乗り付けた団体さんなどのおかげで成り立っているのですかね。
ま、個人客としてはその恩恵だけを分けてもらったという感謝の意を表しておきたいところ。
できればもそっと良い季節に訪ねてみたいものだと思いますけれど、
それまで存続しててくれるといいですが…。
(存亡の危機にあるとかいうことではないです、念のため)