そも「クレマチスの丘」に行ってきましたというわりには、
沼津
の話に始まってビュフェ美術館
の話、井上靖文学館
の話と続き、
いつになったらクレマチスがお目見えするのか…とも思われましょうが、
実のところ出かけた本人も「あれ?クレマチスは…?」と思ったというお話へいよいよ。
先に訪ねた美術館・博物館は「クレマチスの丘」でも丘の上の方(地図では下側)にありますが、
ここから駿河平自然公園(これは公共施設のようです)という突然の山道歩きを経て、
「クレマチスの丘」のガーデン(地図では上側のエリア)を目指すことになります。
途中、このような大吊り橋(ちと高崎の観音山
を思い出す)を渡ったりするのですから、
突然の山道歩きと言ったのもご理解いただけようかと思うところです。
とまれ、ガーデンの方にたどりついてみますと、一見大きなガーデニング・ショップかと思しきようす。
もっとも、写っているあたりは本当にショップだったのですけれど。
これの左手側を奥まで進んでいきますと、ようやっとガーデンの入口。
入場料が必要な場所ですから、うまいこと、外からは覗き見できないようにしてあるものですねえ。
で、まずもって目に入ったのはこうした景観でありました。
花の庭という以上に大きなオブジェの印象が強いですが、それもそのはず
「クレマチスの丘」にあってガーデンとヴァンジ彫刻庭園美術館は一体のものであるのですな。
どうも彫刻の森美術館@箱根と同趣向かと思うわけですが、
如何せん彫刻の森にはピカソがありますが、こちらはジュリアーノ・ヴァンジ。
彫刻に疎い者故かもですが、ヴァンジの彫刻作品には接したことがなかったような気がします。
人物をモティーフにした作品が多いようですけれど、いささか異形となっているものもあり、
下の作品などはどうにもハリー・ポッターらに襲い掛かるヴォルデモートといった印象かと。
ところで彫刻を屋外展示する美術館(屋内に展示する建物もあり)ではあっても
「クレマチスの丘」のガーデンなのですから、その名に違わぬ景色が見られるのかと
見回してみれば、「?!」ということに。
これまた彫刻の方ばかりが目立ってますが、
その奥には並んだ円柱型のオベリスクが見えてますですね。
時季が時季なればこのオベリスクがクレマチスの花で埋め尽くされるはずなるも、
どうやらそれはまだまだ先の話だったようで(注:訪ねたのは4月下旬であります)。
ですから、「クレマチスの丘」の本領発揮を目の当たりにするには時季を選ばねばならない。
もっとも「クレマチスの丘」を目当てとしていた同行者は「知ってたよ」とばかりに
あまり気にも留めておらないようす。他にも花は咲いていることで良しとしていたのかもです。
クレマチスはともかくと、確かにあれこれの花は咲いており、
元来花には詳しくない者からすれば、どれもこれも見たことないような気がしてくるのですね。
最後のがバラの類いであることくらいは分かりますけれど、後は珍しいのかも?・・・と。
だいたいクレマチスがつる植物であるとは、ここへ来て初めて「そうか…」と思ったくらいな
知識ですから、クレマチスがどうのこうのと言えた義理でもありませんで、
単純にフラワーガーデンに来たのだと思えば、それはそれで花盛り感はあるのですけれど(笑)。
ですが、5月も半ばになって遅まきながらこんなお話を書いていたりしますと、
今頃はあのクレマチスもだいぶ伸びて、花が咲いたりしておろうか…」と思い返すわけで、
ちと残念だったなという気にもなってくるのでありました。
またいつか時季を選んで行きましょうかね。
おそらくビュフェ美術館も展示替えとなることでしょうし。