さて、日帰りのフランス・サイドトリップ からドイツのフライブルクに戻ってきた翌日。
到着したままどこも見ていないフライブルクの街なかを…と思うところですが、
またしても多少の用足しをこなす必要がありましたので、さほどには廻れずじまい。

ですが、フライブルクはわりと小さな町なのですよね。


左はじの中央駅から旧市街を突き抜けて

右端のSchlossberg(何とか見分けられようかと)まで歩いて20~30分くらいでしょうか。


フライブルク市街図


駅の反対側にぶわっと住宅街が広がりますので、さすがにそれだけの町ではないものの、
観光的には駅の反対側におよそ用は無いものですから、やはり小さいと言ってしまってよかろうかと。


ところで、そんなフライブルクに程近い町で

殺人事件があったいうニュースが舞い込んだのは先日のこと。
被害者は森をジョギング中に襲われたと聞きましたが、確かにフライブルクも森はかなり近い。


先にも触れたシュロスベルク(Schlossberg)は直訳すれば城山となりますけれど、
旧市街の裏はもうすぐにこの里山。シュヴァルツヴァルト(黒い森)の外縁部でありましょうか。


その昔、戦争大好きなフランスのルイ14世がこの山に城を築いた…てなことが

その名の起こりのようですが、とまれ、ドイツの森の一端だということに

釣られる形で(またしても余り予備知識なく)つい出かけてみることにしたのでありました。


シュタットガルテン@フライブルク


旧市街の外れ(上の地図では北東角の真ん中)に大きめの公園がありまして、
そこからシュロスベルクバーン(城山鉄道ですな)というケーブルカーで登れるようでしたので、
まずはそちらへ。


シュロスベルクバーンの山麓駅


ですが、そこはそれ里山としてご近所の方々には運動不足解消ための身近なトレイルであるのか、

ケーブルカー利用者はほとんど無く、下からどんどん登っていく人が多かったような。
この日もまた大層暑い日でしたし、せっかくだからものは試し的に乗ることにはしましたけれど。


シュロスベルクバーンの勾配


されど乗ってみれば途中から斜度がぐぐっと上がっているようでもあり、
乗った甲斐はあったような。乗車時間はごく短いですけどね。


シュロスベルクバーン終点付近からの眺め


中腹の終点駅を出たところからは遠望がきいて、これは西側。
つまり遠くに見える山並みはフランスのヴォージュ山脈(コルマール の向こう側)でしょうか。


ただ木立が迫って視界が開けんのでして(見晴らせる場所にはお高いレストランが…)、
登ってくる前から山頂には物見櫓のようなものが立っていたことに気付いていたことから、
こりゃあ登るに如くはなしと行動開始(なにしろ途中まで楽してきましたので)。


シュロスベルクの尾根へ続く道(のはず)


里山とはいえただちに山道らしくなるのは、東京の奥座敷である高尾山を思い出させようかと。
暑さに噴き出す汗を拭いながら、ぜいぜいと登ることしばし、「おお、あれじゃ!」。


さぞかし展望がえられるものと思ったけれど…


この上、螺旋階段を登るのはかなりしんどい気がしたものの、
あれに上がれば視界は360度と期待に胸膨らませて塔の直下にたどり着きますと…。


何と!鉄柵で囲って施錠してあるではありませんか。

場所としては尾根に位置するも、かような塔があることからして
周りは木立に埋め尽くして展望は利かない。わずかに覗けるのはこの程度で。


僅かにえられた展望はこの程度で…


いやあ、がっかりしたの何の。
昨年歩いたニーダーヴァルト にしてもヒルデガルトの道 にしても、
市街地から離れて歩き出すときには些か入念な予備知識が必要であったという教訓が

まったく生きておりませんなあ…。


後から思えば、ケーブルカーを降りたところから登るでなし中に腹を横切っている道を
右手にたどっていくとどうやらヴィスタポイントにたどり着いたようなのですが、
そのときには大汗だけかいて、またケーブルカーで麓の公園まで降りてきたのでありました。


長い歩道橋の向こうの旧市街へ


限りある時間をロスした感ありですが、この変わった形の歩道橋を渡って旧市街へと。
見えている塔がフライブルク大聖堂ですので、さあ、はりきってまいるといたしましょう!(笑)


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