ということで、シュパイヤーの旧市街 を歩き抜けて大聖堂のところまで到着。
早速に世界遺産の懐に入り込んで…と思うところですが、
まず大聖堂の外、南側にあるインフォメーション・センターを覗いてみました。

堂内の案内などがあれば、その方がいいですものね。


すると、大聖堂の塔に登るのとクリプタ(地下納骨堂)に入るのが有料で、
この両方に入れるコンビ・チケットを販売していたものですから「これ、ください!」ということに。


ところが、係りの人が時計を眺めて曰く
「まだ塔に登れる時間になってませんが、いいですか」という問いかけ。
「んじゃ、また後で寄ります」といったやり取りの結果、ちと大聖堂は後回し。
時間潰しに少々他を覗きに向かうことにした…というわけなのでありますよ。


ドムガルテンから見上げるシュパイヤー大聖堂


大聖堂の南東側に広がるドムガルテンという木立を通り抜けて目指したのはこちら。
「シュパイヤー技術博物館(Technik Museum Speyer)」でありました。


シュパイヤー技術博物館(Technik Museum Speyer)


技術博物館といささか堅い印象ですけれど、

入口(EINGANGと見えましょう)に近づくにつれてだんだんと見えてきた屋外展示からは
どう考えても交通博物館ではないの?という印象なのですな。


屋外展示の飛行機三連発


この飛行機三連発は、のっけからなかなかに圧倒される展示風景ではないでしょうか。
実際に目の当たりにすると迫力倍増疑いなしです。


こうなってきますと、ミュンヘンのドイツ博物館ではありませんが、

それこそ見て回るのは一日がかりか?!てな気もしてきてしまうのですね。

案内図を見ても、結構まわりでがありそうで。


シュパイヤー技術博物館の案内図


そこで、出した結論としては入場するのは見送ろうと。

シュパイヤーに来た目的は一にも二にも大聖堂で、

しかも当日はドイツで歩き回る初日ですから、最初はゆるりと行こうと思い…。


もちろん「ここまで来ておきながら…」とも思うところながら、

この技術博物館、シュパイヤーのは分館であって、

より広大な本館がジンスハイム(ハイデルベルクから列車で30分ほど)にあるという。


ハイデルベルクには卒業旅行の折にちらり立ち寄っただけでしたので、

いつぞやまた出かけることもあろうかと思い、その折にこそ

ジンスハイムの本館を堪能することにすれば…と考えたのをなぐさめに、

シュパイヤーの方は下見と割り切ることにしたのでありました。


ですので、屋外展示(つまりはタダで覗ける範囲)に目を向けたわけですが、

実物大のいろんな乗り物(というより実物なのでしょう)が取り混ぜて並んでいるのですなあ。



と、そんな中に「あれは?」と思う巨大飛行機が!

「アントノフではないかいね?」と。



1969年に使われ始めた頃、世界最大の飛行機として

ソ連の国力・技術を誇示するものでもあったのではなかろうかと。その後継機は

今や6発ものジェットエンジンで相変わらず巨大貨物を搭載して世界の空を飛んでいる。


たまたまにもせよ、先日ナショジオで貨物列車を胴体に飲みこんだアントノフ124が

ドイツからインドまで飛行する様子を見かけたものですから、

つい「おお!」と何やら急に満足度が高まってしまった次第。

これでもって心おきなく大聖堂に引き返すことができるのでありました。


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