ということで、バイオマス発電所等の施設見学が第1日目のメイン・イベントであったわけですが、
吉田元気村 には見学案内の開始時間より早めに到着しておりました。


そこで待ち時間は喫茶コーナーで小休止したですが、

ちと時間を巻き戻して、そのときのお話を。


まあ、順当にいけばコーヒーでも飲んでということになろうかというところながら、
やおら目についたのが秩父市イメージキャラクターという「ポテくまくん」。


秩父市イメージキャラクター「ポテくまくん」


栃木県は佐野市の「さのまる」 がラーメンどんぶりを帽子代わりにしているように、
だいたいこの手のキャラクターは何かしらご当地名物を表しておりますですね。

で、ポテくまくんはといえば、そのからだつきもそうなんですが、手にもった串がそのものずばり。
「みそポテト」という秩父のソウルフード(?)を擬人化ならぬ、擬熊化したもののようで。


秩父のソウルフード?「みそポテト」


お百姓さんが忙しい農作業の合間に食していたてな話でもありましたが、
ともかくこのポテトフライ風なじゃがいもの天ぷらに甘辛みそだれの掛かったひと品を

いただいたところで、次なるものに目が引かれたのですね。


毘沙門氷とな?


そうそう、秩父といえば「かき氷」が有名ではないかと思い出したのでありますよ。
もっとも、旅番組などでよく取り上げられるのは長瀞の方でしたかね、

行列のできるかき氷店として。


こちらはこちらで名水・毘沙門水(平成の名水百選に選ばれているそうで)から作るかき氷を

「小鹿野冷景(やっけぇ~)スイーツ・毘沙門氷」として西秩父地域限定で発売中という。


天ぷらと氷水(最近の言い回しではアイスクリームでしょうか)は「食べ合わせ」が悪いと、

昔から言われていることから、「やめておけ!」という周囲の声をもかえりみず、

「だって、ここでしか食べられないんだもん」と。
ちょうど結構気温の上がった日だったのですよね。


水にこだわり、シロップにこだわり、器にこだわる「毘沙門氷」


こんなふうに「毘沙門氷」はお出ましになったですが、
宣伝文句に曰く「水にこだわり、シロップにこだわり、器にこだわる」と、全部地元産だそうで。
シロップはブルーベリーにしてみましたが、練乳ともども食しながら自分でかけ具合を

アレンジするようです。


毘沙門氷ブルーベリー


しかし、何とも言えずしっかりした氷でありましたなあ。食べるというのが実にしっくりくる。
建物の中で寒さはいっさい感じない中ですが、最後まで融けてこずに形を保っておりましたよ。

「みそポテト」より「毘沙門氷」の方がうまかったというか、印象に残ったというか。


そんな気がするのはともかくも結局のところ両方食してしまい、

周囲の見る目を意識する余りか、なにやらおなかがもぞもぞするしてきたような…。


ま、調子が悪くなることもなかったわけですが、

帰宅してから念のため「食べ合わせ」を検索してみますとWikipediaの「合食禁」なる項目に、

日本に古くから伝えられるものとして「天ぷらと氷水」が挙げられており、
「水と油で消化に悪いとされた。実際、胃の負担が増加し、消化に支障をきたすことが確認されている」
てなことも書かれてありました。よいこの皆さんは決して真似をしないでくださいね。


これもうまいものに入りましょうから、秩父の銘酒のことも。
温泉旅館(といっても、秩父によくある鉱泉の一軒宿ですが)での晩飯の際に飲んだ2種類です。


かたや「武甲正宗」 こなた「秩父錦」


いずれ劣らぬ秩父の二大銘柄ですが、

「武甲正宗」を冷酒で、「秩父錦」を熱燗でおいしくいただきました。
山間の地で決して米どころではないながら、

山間だからこそ(毘沙門水のような)いい水があることで、かような銘酒も生まれるのでしょう。


これを肴に日本酒を…


ついでですので、酒の肴はこのような。

要するに温泉旅館の晩飯ということではありますが。


ところで、最近ではこれら日本酒以上に秩父発で注目を浴びているのが、
「イチローズモルト」というウイスキー。TVで紹介されることもしばしのようですね。


小さな小さな蒸留所(HPによると社員4名で作ってると)ですので生産量もそれなりらしく、

なかなか手に入らないような話も聞こえてくるような。

このほどの旅の中ではちょいとばかりお裾分けに預かることができましたですが、

いかにもシングルモルトらしい芳醇な香気があって、たまりませんね。


ですが、このことを帰り際に思い出すことなく、武甲山 への思い入れから

「武甲正宗」だけを買って帰ったことが悔やまれて、悔やまれて(笑)。


と、秩父のうまいものはまだまだあるとは思いますが、

今回口にすることができたものだけをとりあえず。

「わらじかつ丼」は次に訪ねた機会にということで…。


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