さて金曜日の午後から土曜、日曜と続く「Museumsuferfest
」の最終日となりました。
例のバッヂを付けてれば博物館・美術館が入場無料というのもこの日まで。
何度も「個人的にはたくさん回ることを目的にしてない」と言いながらなんですが、
ついついたくさん回れるような計画を立ててしまう方向に行ってしまいますなあ。
で、この日は開館時間を待ち兼ねるように移動を開始。
結局オープン前のひとときをマイン川を眺めてのんびりてなことになったところ、
朝も早くから水上ではイベントが展開中ではありませんか。
どうやら「Drachenbootwettkämpfe」であるようす。
シュテーデル美術館
へ行くときに渡ったホルバイン橋の下をスタート地点に
ドラゴンボート・レースが行われておりましたですよ。
ただ、ドラゴンボートとは細長い船のことを言うらしいので間違いではないにしても
やっぱり船の前後には龍頭龍尾の飾りが付いていてこそと思うのは東洋人の故でありましょうか。
と、そうこうしているうちに、最初の目的地たるギエルシュ博物館のオープン時間に。
正式名称が「Museum Giersch der Goethe-Universität」ですので、
ゲーテ大学(マインツ大学がグーテンベルク大学
であるようにフランクフルト大学はゲーテ大学)の
付属機関ということですかね。
いったい何が展示されていのか、いささかの予備知識もなく
むしろゲーテ大学が何を展示してるんだ?的に出向いたのですけれど、どうやらこれは失敗。
確かに例のバッヂで受付を素通りしたのはいいとして、どうも様子が「?」という具合。
受付のデスクにおいてあってリーフレットを見る限り、屋敷そのものもそれなりの由緒があり、
中では展覧会が開催され…といったことが窺えるようになっておるのですが…。
2階の一隅では子供向けでしょうか、ペーパークラフト的な展示物があったりはしましたが、
これがギエルシュ博物館の本来とも思われず。
そして目につくのはレストランのようなセッティングばかりで、
あたかもパーティーの準備が調いました的な印象でしかないのでありますよ。
そういうことならとすぐさま次へと移動するわけですが、
次なる目的地はギエルシュ博物館のすぐ隣。
思い込み的な予想段階ではギエルシュ博物館の方が期待大であったからこその
後回しでしたけれど、そうした予想はまたしてもおおはずれ。
つまり、思いがけずも素晴らしいもののが見られたということなのでして、
それが「Liebieghaus Skulpturensammlung」、リービークハウスの彫刻コレクションなのでありました。
普段は美術館に行って、絵画も彫刻もあるというときには、
ついつい絵画ばかりに目を止めてしまい、彫刻に向ける時間が無くなっていた、
あるいはすでに草臥れてしまっていた…てなふうになりがちなのですが、
リービークハウスにあるのは基本的に彫刻作品ばかり。
となれば、黙っていてもその作品に目を向けることになる…
だけでなくして、このところ教会でも彫り物系に唸らされるケースがあり
(それは見る物をちゃんと見始めたからでしょう)
そうした背景も手伝って、リービーク・コレクションに感心しきりとなったものと思うのありますよ。
(やっぱり興味はどんどん広がっていくものですなあ)
で、またここの展示室がエントランスのある建物と内側で繋がった別棟まで伸びており、
古代エジプト、ギリシア・ローマに始まって、中世、ルネサンスから新古典主義まで
実に豊富な品揃え。
早速にも中へご案内…と思うところながら、
ある程度まとまってご紹介申し上げるには次回譲りとした方が良さそうで。
ちなみに別棟の時計塔を外から見ると、まるで「おとぎばなしの世界のよう!」ではありませんか。
この中にも素敵な作品がたあんと詰まっているのですよ。
続きはWEBで、でなくてこの次に。






