と、果たしてクレジットカードが本当に使えなくなってしまったのか…
それを試しに買い物に出かけたはずが、
すっかりアルスター湖フェスティバル の話になってしまいました。
いったん花火の前に時間を巻き戻さねばなりませんですが、
内アルスター湖岸からは少々離れ、「さて何を買ったものか」とふらふらしたわけでありますよ。
すると、唐突にこれまた立派な建物に出くわしたのですが、
どうやらこれは元々郵便局の建物であったそうな。
それが今では(と、中を覗いてみましたところ)すっかりデパートになっているという。
で、買い物のために出て来た者として、
デパートは実にてっとり早い目的地ではありますけれど、どうも今一つ面白みに欠けるというか。
それぞれのお店の個性が欲しいよなぁ…などと思ったときに、ふと思いついてみれば
(予め買い物など頭に無かったもので、ガイドブックに載ってたこともすっかり忘れてた…)
内アルスター湖の辺りにはいくつかショッピング・モール的な施設があったなと。
そこで、気付いた時点でいちばん近くにあると思しき
「Hanse-Viertel」なるところに行ってみたのでありますよ。
思惑通りに個性的な店が連なって、とってもおしゃれな雰囲気を醸し出しています。
例えば上の写真で正面奥のお店には「Papierhaus」との看板が。
要するに紙屋さんなんですが、いろんな紙が置いてあってなかなか興味深いお店でありましたよ。
まあ、紙を土産にというのも何なんなので、併設の文房具コーナーを覗くと、これまた楽し。
それにしても、思った以上に日本製のものが幅を利かせておりましたですねえ。
ファッション関係が多いのは当たり前として、
そこらはパスしつつウインドウ・ショッピングをしていきますと、
喫煙具のお店なんかも目を引きましたですが、もそっと引き寄せられてしまったのはこちらのお店。
写真では分かりにくいと思いますけれど、
「WEDE」というこのお店は船舶、航空、自動車、鉄道とあらゆる交通関係の書籍を扱っており、
ついでに模型なんかも置いてあるようなのですね。
ふらふらと入り込んでいったときも、ドイツの少年が目を輝かせて店内を見て廻っておりましたですよ。
で、日本から出掛けてきた少年まがいも一冊お買い上げということに。
見た目、写真集と思しき大判の本(新古本らしい)が10€くらい。
ただ見た目に反して中身が字ばっかりでは楽しめませんから
(ビニール袋に包まれていて、中が分からないものでして)
「これは写真いっぱいの本ですか?」などと子供のようなことを聞くと、
一見怖そうなおじさんがビニールを破って見せてくれたのですね。
「Hafenstädte der Ostsee」という、写真たっぷりの一冊。
「Ostsee」は直訳的には東の海ですが、ドイツではバルト海を指しますので、
バルト海の港湾都市の写真集ということになります。
帰ってからパラパラと、ロストックだの、シュチェチンだの、カリーニングラードだの、
リガだの、タリンだの…の歴史を刻んだ佇まいを見ておりますと、
またすぐにでも出掛けたくなってしまうという、旅情掻き立て本でありました。
ちなみに、クレジットカードは何の問題もなく使えた…となると、
バルラッハハウス
では何がいけなかったのか…。
ただ念の為に別のところでも試しておこうともう一軒立ち寄りましたのが、ニベアハウス。
最初は遠目に見て、もしかしてと思ったですが、近づいてみればやっぱり。
日本でもお馴染みのニベア(自分が知ってるくらいですから)は、
実のところハンブルク発の商品なんだそうですよ。
となれば土産物にもなろうかと、トラベル・セットなるパックものをひとつ。
高くない買い物ながらここでもクレジットカードで支払うわけですが、全く問題なし。
あらら…とは思いますが、とまれこれでチェックアウト時に困ることもなかろうと安心したのでありました。







