小学校の高学年になったあたりから聴くようになったNHKのFM番組で朝の名曲という番組がありました(月曜から金曜の8:00~8:50)。

中学生になってテーマ曲狂になった私は、この番組のテーマ曲にも興味がわいてしまいました。

番組で放送される曲ではなくテーマ曲に興味が行ってしまうあたりが、去る2021年10月24日(↓)に述べたように私が一風変わっている点です。

https://ameblo.jp/joseph-99/entry-12705756695.html

 

この曲についてもNHKへ往復はがきで問い合わせたところ、半年後に返事がきました。

曲名はフランスのフェルディナン・エロルド(1791~1833)の歌劇『ザンパ』序曲で、演奏はエルネスト・アンセルメ(1883~1969)指揮スイスロマンド管弦楽団した。

このハガキを読んで「オペラの全曲盤を買わないとテーマ曲を終わりまで聴くことはできないのか…」とがっくりしたのをよく覚えております。

オペラの全曲盤となるとほとんどが3枚組で、ヴァーグナーあたりになると5枚組となって値段が結構高いことだけは知っていました(父がバッハの4枚組の『マタイ受難曲』の全曲盤を持っており、それが8,000円でした)。

 

地元で一番大きなレコード屋さんに問い合わせの電話を入れたところ、店の人は「よく問い合わせがあるんですよ」と前置きしアンセルメの『フランス管弦楽作品集』という1枚もので発売されていたものの、当時は廃盤で「この指揮者のレコードとしては珍しい部類なので、これまでもレコード番号だけ改番して同じ内容で再発売されてきていたので、しばらく待ってみては」と慰めてもらいました。

ところがこのレコードが再発売になったのは私が大学生になってからで、アルバイトしてためたお金で買って10年越しの想いを満たしました。

この序曲は6つの部分から成り、テーマ曲として放送されていたのは5番目の比較的静かでテンポも遅めの箇所でしたが、かつてラジオでは管楽器が高らかに鳴る6番目の箇所に入ったところで切られてしまうことがほとんどだったので、その箇所を最後まで聴くことができました。

(5:07~6:25あたり迄)