菊地桃子
自分の中では特殊な立ち位置の演者さんでした。
事務所が・・・Cmajor Worksが立ち上がって1ヶ月ほどしてから移籍してきた彼女。
エレガのファンとKOTOHANAのメンバーでは会話をする機会もなく、時折ライブで歌を聞いて。歌が得意なのかな。たまに配信を聞いて。
そんな疎遠な関係。
・・・だったのですが、KOTOHANAが解散し、8ブレに移籍してから徐々にパフォーマンススタイルが変わっていっている事に気がついて、拝見の機会が増えていきました。
雰囲気が、歌い方が変わって、身体が動くようになって。
KOTOHANAの菊地桃子から、8ブレの菊池桃子になるために少しづつ変わっていった。
そう感じていました。
特に動きに関しては、メンバー内で一番キレイに動けるのが彼女。と思ってました。
後日、身体を作るために体操的なものをスタートしていたと聞いて納得しました。
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自分にとって、最初の大きな転換点は2019年の6月21日 新宿MARZ。
彼女が事務所に入ってから約2年の月日が立っていた時期。
ソロでライブに出演したときに歌った、斉藤和義の「歩いて帰ろう」
これが絶品で。聞き入ってしまって。言葉が出なくて。
男性的な歌い方で、でも情緒みたいなものがあって。
落ちサビの部分の作り方が柔らかく、暖かくて。
後日配信で聞いたら、喉の調子が悪くて、出る音域の曲から選んだ苦肉の選曲だったと聞いたけど、この人はアイドルじゃないんだ。歌い手なんだ。
そう思いました。
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自分は彼女の生誕ライブが好きで。
生誕でだけ歌ってくれるCメジャーメドレーが好きで。
懐かしい曲が聞ける。だけじゃなくて他グループの曲でも「菊地桃子の歌」とかとして表現してくれるから。
いつもと違う切り口を見せてくれて。
その人のフィルターを通すとその人の世界観が歌に出る。
優秀な歌い手の特徴だと思ってるけど、彼女の場合はまさにそれで。
「キボウノウタ」この柔らかい形もありだって思ったし
「1.2.上海」こっちの表現の仕方あるのか!と驚かされたり。
「夏色ランデヴー」のソロヴァージョンは、景色がイメージできるほどに世界観が明確だと思ったし
「可憐に咲くは華たちよ」はイントロの透明感にいつも惹かれてて。
知っている曲の新しい発見をくれる場所で。
曲といっしょに紡いできた思い出を蘇らせてくれて。
聴くのが楽しい。もっと聞いていたい。
そう思わせてくれる時間でした。
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エレガ1のメンバーが全員事務所を去って。
KOTOHANAの他のメンバーも去って。
事務所の最古参になってから、今まで以上に頑張ってくれていると感じました。
後輩のために。事務所のために。
それを強く感じるようになって。
いち演者というよりも、事務所の長女役でお手本。
彼女をそう見てて、(末端ファンからのそんな視線は迷惑だったかもだけど)
立ち振る舞いはそれに相応しいものだったと思ってました。
カフェで話した会話が忘れられなくて。
最ベテランやリーダー格。そういう立場の人が「できない」というと
外から見て、下の者全員が「できない」と思われる。
だから「できない」は死んでも言えない。
その会話をしたときの悲壮感とか責任感。
背負ってるものの重さを感じました。
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2023年の7月の中旬。
白瀬さんの卒業ライブが終わってから暫くして、言ってくれた一言
「背中見せられたかな。輝いてるステージにしてあげられたかな」
過去の流れで、自分がこの言葉を大切にしてること
(後日公開するアンズさんの項目参照)
それを知ってての一言
嬉しかったです
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今になって思うのが、彼女はこの事務所がすごく好きなんだろうって思ってて。
というか、この事務所に関連する人たちがすごく好きなんだろうなって思ってて。
だからこそ、あのお知らせはショックであり、まさかであり。
グループのみならず事務所が大黒柱を失ってしまったと思ってます。
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改めて、今の気持ちを書くと。
しっかりと休んでくださいという気持ちと
ありがというを伝えたい気持ちと
十分に頑張ってくれたから・・・・無理しないでください。
そんな気持ちが、ぐちゃぐちゃになってます。
こんな記事でさえ言葉が見つけられない状況で。
モモファームの皆さんはもっともっと・・・って思います。
そして。
思うのが、8/1に沢山の人間がデビューする事になって
これだけの人数の一斉デビューは事務所初のことで。
また次世代に入るんだって思った。
最ベテランの引退。
若手演者の中堅シフト。
これから雰囲気も変わっていくと思うし
新しい出来事も増えていくと思う。
そのなかででも、いままで桃子さんが大切にしてきたDNAみたいなもの。
そういうの、下に伝わって欲しい。
末端で、いつも会場の隅で見ているだけの人間ではありますが、
そんな事を思いました。