昨日宙組を見て名古屋に移動。
22時過ぎのチェックインでしたので、翌朝、ホテルで目覚めてカーテンを開けたらこんな眺めに驚き。

観覧車が目の前に!
遠征に行くときは、宿泊は会場の近くにしようとさがすのですが、繁華街の中だったようで…観覧車はSKE48の劇場前の施設らしい。
環境的に良好な治安ではなかったかもしれませんが(ま、国内ですし)、女性限定のフロアだったし、必要なものは全て揃っていて、女性客にアメニティの特別プレゼントもありました。何より、土地勘のないところ会場まで徒歩10分以内なのはありがたかったです。
10/10(金)、偶然にも私は誕生日でした。
11時公演はなんとNicosの先着で(初体験)、1530公演は娘が友の会で当選してマチソワ観劇です。
マチネはS席ですが3階のR5ブロック。5階まであり2500席近いキャパの大箱。
上手でしたので、席からの下手側を見た眺めがこちら。客席が弧を描いて階層的に積み重ねられています。どの階も、(たぶん見えにくいからか)舞台近くの1&2ブロックは開放してないようで無人でした。

首都圏で見られたら何よりだったのですが、まず当たらないし、たまたま宙組にも遠征予定だったので、翌日の愛知公演がちょうどいいスケジュールで、チケットもうまく取れたのでラッキーでした。
なんと言っても瑠風輝の生存確認が目的。
組替経験はステップアップしていく人も多い経歴ですし、ありちゃんは同期、音楽学校の本科では(希望しての)同室だったと聞きますから、人間関係はそんなに心配ないのかもしれませんが、Zorroの千秋楽で別れを惜しんでいた姿がまだ記憶に新しく、ほんとによぶんなお世話ながら(元気でやってるか…)と気になっていました。
「ダンスセレナータ」は、柚希礼音✕夢咲ねね✕紅ゆずるで2012年星組大劇場作品。後追いで映像で見ているものの実見はしていません。当時人気絶頂だったちえさんのダンサー役とあって、おそらく好評だったのでしょう。貴族女性と駆け落ちする残念な勘違い男が、若手だった頃の真風涼帆でした。
正塚晴彦作品。大劇場で言えば、直近から振り返ること月組「消え残る思い」、雪組「ケイレブ•ハント」、月組「ルパン」と、私にとってはどれも(なんだかな〜)という感じで、若い頃の作品が全国ツアーで再演されることの多い演出家という認識です。近年演出家不足のせいか?作品が駆り出されることが増え、新しい方から月組「BLUFF」、雪組全ツ「愛するには短すぎる」、花組「二人だけの戦場」、これらはいずれも古い作品ながら唸らされる出来栄えでした。僭越ながら(作家活動にはピークがあるのだな〜)と徒然考えさせられました。
そして今回の全ツの「ダンサセレナータ」は、時系列的には「ルパン」の前の大劇場作品ですね。
正塚作品は人物の書き込みが丁寧なので、演る方も投影しやすいように思います。あらすじも破綻なく(あれ?)みたいなことがなくて回収されています。悪い言い方をすればサプライズ的なことはなく、ジョークまで脚本。展開が単純なので、一度見ると満足してしまうことですかね?いや、それが普通なのか?笑笑
特に全国ツアーは、宝塚はじめてさんや一度しか見ない人もそこそこいるでしょうから、一度でわからないとNGです。そういう意味ではぴったり。
ただわかっている展開をマチソワで続けて見るにはちと厳しいような…特に昼ごはんのあとのソワレ…舞台も暗いしな。(→これも正塚作品の特徴の一つかと)
その分(と言っては無礼かもしれませんが)マチネは完全に集中しました。
主人公と謎の共鳴感を感じつつも、仕事上敵対する関係にある国家治安局ホアキン瑠風。一つ釈然としないことがあるとしたら、このホアキンからの一方的な共鳴感かなー?目の前の自分の仕事に熱心というのが共通点なのか?イサアクありちゃんからはまったく同意が得られてない様子なのが、むしろ気の毒なほど。片思いかい…
状況が一変したあと、腑抜けたように肩を落とすホアキンもかわいそうだったな…これでイサアクとモニカは救われたんだけれども。争い事が終わったあとはいつも、(今まで信じてきた自分の信念はなんだったんだ?)のような価値観の逆転が起こる。それを受け入れられない人もいて当然。昨日まで正しいと思ってきたことが間違い(あるいは無価値)だったと言われてもね…ホアキンのその後は想像するしかありませんが、なんとか立ち直って生きていってくれるといいな。
そして正塚作品と言えばお約束の凛城きら。演出家の先生の指名ではないのか?と思うほど、出演率が高いです。今回もクラブの支配人役と、使われなくなった(その昔クラブのあった)ビルの管理人役で出ていました。レオ様やちなつさんと同期なので不思議はありませんが、ショーにも出る踊る専科。
他に専科からは小桜ほのかが出演。すっかり落ち着いて貫禄充分。ショーの方にも華やかな演出があります。
碧海さりおの存在の安定感は半端なく、希沙薫のダンスはどこにいても目をひきます。躍進中の若手大希颯、長身で歌うま。ただきれいなだけではない、ちょっと目立つ顔立ちなのがいいですね〜。稀惺かずとと同期なのが微妙な立ち位置。組替もあるかもと思っています。
「ティアラアズールディスティーノⅡ」
こちらは芝居の黄昏感とはうって変わって、激しく、華やかで、にぎやかです。
プロローグと中詰で2回客席降りがあり、ソワレは一階16列で通路にも近かったので、瑠風がごく身近を通って気分が上がりました。
「記憶にございません」と同時上演のショーでしたが、これに出演していたOGさんによれば新しい場面がいっぱいあって、もはや別のショーのようだとか。
私の記憶にあったのは、洋服店のデザイナー?なのかあの派手な服を着ていたのは極美慎だったなーということと、なんとかレンジャーみたいな緑や赤や黄色や青のつなぎジャンプスーツ(的な?)を着た中詰の激しく踊るダンスシーン。これに出てきた瑠風を見て、(見たことないやつ!)と興奮しました。あの立派な羽のついた頭飾り(帽子?)は、宙組ではほとんど見た記憶がなくて、娘は「異文化交流だ〜」と後で笑っていました。宙組の男役にあの羽付き帽子をかぶせたら、更に大きくなってしまうからなのか?とつい要らぬ妄想がよぎりました。
そして踊るわ〜。二番手として露出が増えたのもありますが、歌うより踊る瑠風輝も新しい。
星組のもう一方は天飛華音で「アレキサンダー」だということは認識していましたが、振り分けはチェックしてなくて、輝咲玲央、天希ほまれを見つけて気分が上がり、ひそかに見守っている107期娘役さん達も全て見つけられて、ハッピーでした。
ところで全ツの挨拶って組長が仕切ってなかったですかね?こちらサイドにいる幹部は新副組長の輝咲玲央なので、レオ様の初仕事が見られるかと思いきや、挨拶もご当地ジェンヌさん紹介もありちゃんがやっていました。
瑠風の生存確認も無事終わり、元気そうでひと安心。(どこ目線やら…スミマセン)
一泊二日で4公演、あいかわらず駅と劇場とホテルしか行ってなくて、観光ができるのはいつになりますか…
充実した遠征でした。多謝(_ _)