続報(笑)
11/26(水)1400
新宿駅から数分。こくみん共済COOPホール、
スペースゼロにて
http://www.shachu.com/pd/http://www.shachu.com/pd/
廃遊園地が舞台とのことですが、パンジャンドラムってそもそもが武器らしくって。
と「?」がいっぱいのまま着席。
舞台は四方から見られる全方位構造で
舞台の写真はNGだったのですが、天井からメリーゴーランドの傘のような屋根が下がっていて、舞台上には木馬とチェアが対角線上にあり、それは舞台の真ん中を支点にして、左右どちらにも人力で回転する造りになっていました。舞台は廃遊園地という世界観です。出演者は基本一人一役で、それぞれが遊園地の遊具たちということで、最初から最後まで衣装替えはありません。ただ何人かは二役(以上?)をやっていて、そのへんの演じ分けがちょっとわかりにくかったかも?
オープニングはDブロック方面から、翔ちゃんが芝居のキーフレーズを言いながら一人で登場。それで一瞬ですべてが吹き飛んでしまいまして…(おぉっ!!
)
真ん中の出演者は4人。
井俣太良(メリーゴーランド)
竹内尚文(掃除屋)
橋本祥平(パンジャンドラム)
そして彩凪翔(偉大なる男)
総勢14人の出演者。
申し訳ないながら全くお初のお名前です。
幕開けでの翔ちゃんのセリフが以後キーフレーズとなります。
【私は知っている
愛こそすべて
夢は叶う
そんな言葉ゴミ箱に捨てちまえ
人生は馬鹿げてる】
劇中、何回も何回も繰り返して使われます。
そしてこのセリフを逆さから言うと、ガラリと印象が変わるのがおもしろい。
「リバース!!」という掛け声(呪文)と共に語られるセリフは
【人生は馬鹿げてる
そんな言葉ゴミ箱に捨てちまえ
夢は叶う
愛こそすべて
私は知っている】
なるほど〜
なんかこの流れ、すごく既視感があります。
どこで見たかな…?
脚本演出は毛利亘宏。少年社中の立ち上げからのメンバーだそうで。
作品群の中にHELI-X、フルーツバスケット、30-DELUXと、私が観たことのある作品名や演劇集団がありました。時期的に直接携わったものを観劇したわけではありませんが、そういう色合いに慣れてきていたと言えるのかも。
あらすじについては盛大なネタバレになりますが、このあと初観劇のかたが当ブログをお訪ねくださるとは思えないし、逆に興味を持ってもらえればと思いますので、少し触れますことをご了承の上お進み願います。
ちなみに私の理解したところであって、これが正解かどうかは実際に見て判断してもらうほうがいいと思いますので、あしからず。
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→結論から言いますと、今目の前にある世界は、病気による汚染により人類が宇宙に去ったあとの地球の廃遊園地です。機械が一体だけ地球に残り、すべての人類を送り出し、自分の記憶も消して自身がなんであるかもわからずにさまよっています。過去の記憶が繰り返し現れ、遊園地の再生の試みがなんどもなされては挫折し、永遠ともいえる時間が経ったあと、宇宙に避難した地球人の子孫が地球に戻ってきて、遊園地が再び動き出す、という時空を超えた造りです。
(あ!
そんな伏線が!)と驚く場面の連続で、ドキドキワクワク感がありました。
観劇前に疑問だった「パンジャンドラム」ですが、登場人物の名前として使われていて、「実際の役には立たなかったが、搦め手として機能した」という象徴的な意味を含み、また言葉自体のもつ「聞き慣れなさ、ふしぎさ」もあって世界観に引き込む役目をしています。
某『ライラックの夢路』のタイトルよりは、遥かに目的を果たしていると感じました。
最後に不満でなく希望です。_(._.)_
公式サイトのビジュアルですが、扮装としては海賊かサーカスかのような印象を受けます。公式サイトができたときにはまだ本番の衣装を用意できてなかったのかもしれませんが、実際の内容と異なるビジュアルは誤解や誤認を生みがち。これはこれで魅力的ではありましたが、できる限り本番に沿ったビジュアルに寄せてもらえたらありがたいな〜と。なんのサイトでもありがちな齟齬ですけどね。

実際とは異なるものの、華やかで幻想的かつ廃退的でステキではあります。
配信も予定がないとか。
足を運んだら新しい推しがみつかるかも。


