10/23 (水)17時公演
ヒューリックホール、5列目下手。

翔ちゃんの舞台、久しぶりです。

前作のフルーツバスケットは2023年10月。

そのあと、年明けに『咎人の刻印』に出演し、8か月ぶりの舞台かと。

合間にトークイベントなどにも出ていたことは知っていましたが、役者の素にはあまり興味のない私は敢えて参加していません。


前作についての覚え書きがこちら。



ファイナルはチケット捌きがあまりよくなかったのか?かなりギリギリまで販売のお知らせが来ていました。2ndシーズンはチケットを見つけるのがたいへんだったのに、どうしてでしょう?会場が少し広めではありますが…886席、全14公演。本日折り返しでした。






今日も若干数当日券の販売がある旨、Xで案内がありました。若干数の意味がわかりかねますが、客の入りとしては多めに見積もって6割、シビアには5割強というところでしたかね〜。真ん中の通路より後ろはガラガラ。500のキャパならほぼ満席にできたかも。

開演30分前に入り口に着いたときにあまりに閑散としていたので、会場を間違えたのか?と焦ったほどで、改札を入ってもあまりひとけはなく、物販にも行列はゼロ。

ランダムの商品が多い中、キャスト別に買えたブロマイドだけ記念に購入しました。





まずは総論から

『フルーツバスケット』は漫画が原作、アニメ化もされて、舞台は3作目でこれでファイナルとなる作品。

2ndでも書きましたが、私には全く未知の作品でして、観劇したのはひとえに彩凪翔が出演するから。

センターは吉田綾乃(乃木坂46)、その他の出演者も2ndで見たことがあるだけです。

ほぼ真っ白状態で観て、役名と役者も完全にはわからず、あれこれ腑に落ちない事柄もありましたが、一幕75分、15分の幕間で二幕70分の長編を途中で投げ出させずにエンディングまで舞台に釘付けさせたのは、原作のメッセージ性がかなり明確だからだと感じました。関わる人間に対するヒロインの真っ直ぐな思いが全編を貫いているので、ほかのことは些事として、大団円で納得できるという、ちょっと意味は違うのですが「勧善懲悪」とでも言うような、崩しようのない結論に落とし込まれた気がします。

原作もそこそこ長いらしいので、一人一人の書き込みも深く、こまかく、役者はおそらく原作も読んで演じる役を作りこんでいるのでは?と思われ、そのあたりもリアリティがあったように思います。

役者が次から次へと突然現れて短いセリフを喋っては暗転するという演出が多く、目まぐるしく感じましたが、なにしろ主たる出演者が十二支ぶん(12人)いるのでやむを得ないのかなー。でも男女半々くらい、体格や衣装や佇まいもそれぞれで、顔はわからなくても差別化はできていてそんなに混乱はしなかったです。

舞台装置は、高めのセリくらいの高さのある一部階段のついた固定の装置だけで、紗幕に投影した背景をうまく使って離れた場所や過去を映し出すようなあんばいで、ほとんどが映像でした。写実的なものや、ちょっと絵画っぽいものなど様々な筆致で、よくできていたと思います。ほんとに映像技術は日進月歩ですね〜


★以下、激しくネタバレあります!

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続いて彩凪翔目線

草摩慊人(ソウマ アキト)、草摩家の当主。十二支のモノノケ付きの一族を束ねる神様的な存在で、圧倒的な主従の力関係の頂点に君臨。おそらく呪い的ななにかで十二支を抑えていて、逆らえないように離れられないようにコントロールしているのだと思われます。2ndではちょっと仙人のような立ち位置に見えましたし、存在だけで辺りをはらうような無言の圧力をまとった感じでしたが、その最後で実は男として育てられた女性!びっくりということが明かされていました。(未知ですが原作通りなのかな?)ファイナルでは、その慊人の未熟な部分、人間くさい部分、弱い部分がかなりクローズアップされ、芝居要素が格段に増えてそれに伴ってセリフも多く、彩凪ファンとしてはけっこうな満足の露出でした。こんなに激しいセリフを吐く翔ちゃんを見るのは私には初めてでしたが、(なにしろ宝塚時代はわりとクールな役が多かったし?)憤りや哀しみ、戸惑いや不安など様々な感情を乗せた声が心に刺さりました。幼い頃から実は慕っていた十二支の一人の男性への告白、自分からのキス(エアーかな?ハッキリは見えず)やハグもハクハクしましたが(私がです)、なんと言っても、自分の非を認めて男を装うことをやめたあと、髪に椿の花一輪差して赤い振袖姿で登場した時には、思わず座り直してオペラでガン見しました。聞いてないぞ〜!いやいや眼福でございました。


外の演劇によくあるお見送り会やトークイベントもあり、今日はお見送り会。出演者がステージでお手振りをして、お客さんがその前を通って出口へ向かうものですが、残念ながら翔ちゃんは不参加なので(振袖でお着替えがたいへんだから?)私はスルーで退出。

入場時には16人の出演者のサイン入り非売ブロマイドがブラインドで配られるなど、観客の増加を狙って?後出しでサービスを重ねていますが、なかなか厳しいようですね…

ちなみに私がいただいたのは安里勇哉(草摩紫呉役)の写真で、偶然慊人の好きなひとでしたがww、慊人の好きなひとでなく、慊人のほうがほしかったわ。「ロビーで交換しないでください」という貼り紙がしてありましたし、見知らぬ方々と交換するすべもなし…プロモーションで自分の好きな写真を選べたら気分が上がりますよね〜。ランダムだとほぼ欲しいものはこないですし、それ狙いでまた行くか?と言うと…まず行かないかな。万一もらえちゃったら…?やっぱりもう行かないかも笑

プロモーションの効果をどう読むか、思案のしどころかもしれませんね。


翔ちゃんの次の舞台は3月のTARKIE、こちらはチケット確保済み。その前に映画『Ondan sonra』もありますが、映像はどうするか…ちと考えます。