10/2(水)1330公演

三回目にてmy楽。

三井住友カード貸切10列目下手通路側、

職場の同僚と。





作品自体の感想は二回目観劇後のブログに尽きると思いますし、



最後なので今日は気になったこと(主としてセンター以外)を、この際覚え書きで書き連ねます。


①私としてはまずはジェローデル(諏訪くん)

二回目のとき、近くにいた20代くらいの男性が、スウェーデンにフェルゼンを訪ねたジェローデルのことを「いや、知らんがな」と思ったと言っていたので、今回気をつけて見ていました。初登場はオスカルと一緒に。ただしセリフはなし。その後もジェローデル自身が喋る場面はあれど、誰も名前を呼んでない。「知らんがな。」となるわけです。誰か名前を呼ぶか、紹介してあげて〜


②スウェーデン王、グスタフ3世

貫禄の夏美ようさん、グスタフ3世はその治世、無血クーデターによって王建復古を成し遂げ、外交も活発に時には戦争も辞さず、ロシアとフランスとのバランスをうま〜くとっていた、印象的には英明な国王。フェルゼンもスウェーデン側から見るとフランスへスパイとして送ったものらしい。フェルゼンが国王の誕生日の奉祝に訪れ、兵との立ち回りのあと「行ってやれ!」と言い放つところは、いや〜男前照れ


時系列的には以下なので、ちょっと妙な気もしますが、ま、こまかいことはさておき事実のみ掲出。

1789/7/14 バスティーユ襲撃

1791/6/20 ヴァレンヌ逃亡事件(ルイ16世一家、フェルゼン等の助けにより逃亡を試みるも失敗、ヴァレンヌにて捕縛される)

★1/24 グスタフ3世の誕生日

1972/3/29 グスタフ3世暗殺される

1793/1/21  ルイ16世処刑

国境越えの頃にルイ16世の処刑を農民たちの噂話で聞いてますので、移動はこのあとあたりの設定か?

1793/10/16 マリー・アントワネット処刑


③モンゼット&シッシーナ

万里さん、杏野さんを配してのオスカルとフェルゼンの人気投票(笑)。バスティーユ襲撃後には、「モンゼット、悶絶しそう」とか「シッシーナ、失神しちゃう」というしょうもないオヤジギャグで笑いをとるのいかがなものか?悲劇の中の、ほっこり場面というには寒すぎるガーンこういうの、思いついたらどうしても入れたいんでしょうね。


④眞ノ宮くん

通しで衛兵隊アラン役、ほか群衆の場面にも。

二幕のプロローグ後のダンスシーンでも、カセキョーと並んで踊っているのに目を奪われました。

「隊長!バスティーユに白旗がー!!」の絶叫。ハイハイ、佳境ですよね。え?眞ノ宮くん、お願い。次退団だったりしないよね?


⑤さんちゃん(咲城くん)

近衛だったり、衛兵隊だったり、あら、こちらにも?と変幻自在に。ベルばらは役が少ないので、彼女の位置あたりだと、なかなか目立つ役はないのよね。普通にきれいなお顔のために探しにくいタイプの一人ですが、今回はかなり特定できました。


⑥あーさの短髪ラブラブ

オスカル役なので、ロングのブロンドがデフォルトですが、フィナーレで短髪の地毛がかっこよさ3割増し(笑)でした。オスカルは女性っぽいし(女性ですけど…wこのジレンマよ)、年齢の割にこどもっぽいというか、大人になりきれてない幼さがあるので、有無を言わさぬかっこよさとは言い切れないのですが、(そういう弱いところのある人間ふうに、うまく作っているとは思います)短髪の、素のあーさは文句なくかっこいいラブ


⑦マリー・アントワネット

フランスでマリー・アントワネットはどのような評価なのか、国民感情としてはどんなものなのか?

今年の夏のパリオリンピックの開会式での、セーヌ川沿いのコンシェルジュリーの窓に、幾体ものアントワネット人形が生首を持って立っているという衝撃の演出が記憶に新しいですよね。

日本では、少なくとも宝塚ファンや少女漫画ファンの間では、池田理代子の『ベルサイユのバラ』の功績で

、マリー・アントワネットは褒められる存在でもないけれど、憎むべき悪人でもなく、むしろ、悲劇の王妃ととらえる人が一定数いると思います。遠い国の、昔々の話だからというのは大きいと思いますが。

まぁ別に評価は、人によっても、国によっても、時代によっても様々で、絶対値というのはないのかもしれませんし、自国で概ね「悪人」と認識されている人が、他国で「英雄」なんてこともありそうだし、正解を知りたいわけではありませんが、一般的な(というのも難しい定義です)フランス国民にとって、マリー・アントワネットとはどんなイメージが多いのか、そういう書籍などがあれば読んでみたいなーと思います。



おまけ

原作でも「フェルゼン」と呼ばれているので、それにならったのでしょうが、どうして「ハンス」でないのか?ずっと疑問です。『1789』では「アクセル」と呼んでいたような?(ちがうかな…?)

日本で言うなら苗字で「田中」と呼んでいる感じになりますかね?それとも大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)を「越前」と官職で呼ぶようなもの?

目上の人から呼ぶのと、同僚以下が呼ぶのとも違うのかもしれませんが、このあたり、連載当時はそもそもあまり考えられてはいなかったかな?歴史上有名な名前がフェルゼンだし、あれこれ人物説明するのも面倒だからなのか?

あ、ただちょっとひっかかる程度です。


10年ぶりの『ベルサイユのばら』もこれで見納め。同時に咲ちゃんも。

一幕の終わりに客席通路を走り抜けた、その爽やかな風を忘れません。

充実した幸せな未来でありますように。