9/21(土)、11時公演

友の会の当選で娘と。

15列目センターブロックにて。


位置の記録


社会人となった娘に合わせてこの頃は土日の観劇が多くなっていますが、平日と比べて男女二人連れをよく見かける印象です。

幕間に耳にはさむ感想などを聞くと、やはり今回話がわかりにくいのかも?と。

もちろん、「はじめてさん」だけで来ていることは少なく、たいていが熱心な布教者(宝塚ファン)が同行しているのであらゆる疑問に答えてくれますが(笑)。

特にわかりにくかったひとつが「ジェローデルってなにもの?」ということらしく、スウェーデンに帰国したフェルゼンを訪ね、「ジェローデル!」とフェルゼンが驚いた時には、(いや、知らんがな)と思ったそうで、このやり取りが耳に入ったワタクシは笑いをこらえておりました。

同行のかたが、「みなさん原作を読みこんでいるから…」と説明していましたが、正に!語られない部分を私たちは無意識に補って観ているのですよね〜

はじめてさんのつもりで観ると、今回のロザリーもかなりわかりにくい立ち位置では?とも思いますが、(ベルナールの妻か〜)で納得できそうではあります。以前のフェルゼン編では、オスカルの生家ジャルジェ家の家族とのやり取りもあって、なるほど元々はジャルジェ家で働いていたのねとわかるのですが、今回はそのシーンはありません。オスカルとの出会い頭のやり取りで、昔の知り合い?と思う限りで、ロザリーがオスカルに恋していたことは想像すら難しいです。


これまで観てきた『フェルゼン編』とあまりに違う、と気になって映像を引っ張り出してみました。観たのは2013年の雪組。(フェルゼン壮さん、オスカルちぎちゃん、アンドレ未涼亜希さん、ジェローデル夢乃聖夏さん、ベルナール翔ちゃん、アラン咲ちゃん)蛇足ながら、咲ちゃんが新人公演主演をつとめた作品です。


問題の?ジェローデルは、2013年作品ではプロローグちょっと後くらいに王宮警備のシーンがあってオスカル、アンドレとのやり取りがあるため、立場や関係性がわかるようになっていますし、芝居の最中も、アンドレとも、オスカルとも、フェルゼンともからみがあって、自然と芝居にとけ込んでいましたね〜。登場シーンの多さといい、けっこう要となる人物に描かれていました。

やはり咲ちゃん卒業作品の特別演出で、ロケット以降のフィナーレのためにだいぶエピソードをはしょって時間を詰めているのですね。

今回ジェローデル(諏訪くん)は、狂言回し的な役割も担っているためにかなり発話していますが、その割に自分のことは語ってない。オスカルへの思慕もまったくえーん 原作を読む限りではかなりの本気のプロポーズだったと感じましたし、ジェローデル推しの私としてはそこんとこは入れてほしかったエピソードでした。


11年前の雪組の配役も今観ると感慨深く、彩凪彩風は(おそらく新公主演の負担的な関係もあって)この頃は学年に沿う形の配役だったこと、フェルゼンたちがスウェーデンからフランスに向かう時に出会う農民たちの中にれいこさんがいたこと、「ごらんなさい」のセンターの小公子がひとこだったことなど…本当に時の流れは早いものですね…それにつけても、本公演でベルナール、新公でアンドレのカセキョー(研5)は規格外なんだな〜と思います。


過去と比べて様々な変更はあれども、フィナーレでなにもかもすっ飛んで、幕が降り(宝塚観た〜おねがい)というため息が漏れる豪華な仕上がりに、もはやこまかいことはどうでもよくなります。

ドル箱の貫禄勝ちという感じ。

ただこの50周年の機会に、そろそろリニューアルも考えても悪くないのでは?とも思いました。韓国でも上演されていることだし、大歌舞伎を脱して自然な物言いの芝居の形があってもいいかな…


来週、ベルばらをどうしても観たいという同僚のためにチケットを用意してあります。

アテンドして私のベルばら観劇もそれが最後。その世界観にどっぷりつかってまいります!