サイキックスです。
今回はチャートを理解する上で
土台となる「ローソク足」について解説していきます。
酒田五法やローソク足の重要性については、
「なんとなく重要だろうな」レベルで捉えている方が多いかと思います。
「ローソク足がなぜ重要なのか」が理解できていない場合は、
その前に「相場心理」の知識を最低限に学ぶ必要があります。
バイナリーにもある程度「正しい学ぶ順番」というのが存在するんですね。
学校で学ぶ算数と同じで、「足し算」がわかっていない子供に
「分数」「一次関数」を教えてもサッパリ理解できないでしょう。
この学ぶべき順番が正しくないと、
いろんな知識が正しく処理できずにこんがらがってしまいます。
バイナリーではこれをやってしまっている方が非常に多く、
結果として今やってることさえ、何が何だかわからなくなってしまう。
当ブログでも相場認識については何度か解説していますので
【第3回】チャートには2種類の情報しかない|相場認識の本質 入門
【第13回】市場心理には2種類しかない|相場認識の本質 入門編②
まずは、この辺りをご覧頂いてから
こちらの記事を読み進めていただくようにお願いします。
・十字線、トウバ、トンボ
いずれも「短期トレンドの転換」を表すサインとして
用いられることが多いローソク足です。
トンカチに関しては「Tバック」、
トウバに関しては「逆Tバック」と言われることもありますね。
ローソク足を使ったチャート分析は、
「ローソク足の内部構造」と「形成されるまでの相場心理」
を読み解くことで容易に理解することができます。
十字線は、見たことや知っている方も多いかと思いますので
「内部構造」について考えてみましょう
1つの十字線が作られるまでに
ローソク足の内部で、このような値動きがあったと考えられます。
一度高値をつけて、押し付けられ
安値をつけて、押し戻された結果、
また始値付近まで戻り、終値を迎えるという流れですね。
つまり、一つのローソク足の中で、
買い圧力と売り圧力が同じくらいのパワーで攻防していることがわかります。
簡単にいうと「どっちつかずの状況」を表しています。
トウバの場合には一度高値をつけて上の圧力に押し付けられ
トンボの場合には一度安値をつけて下の圧力に押し戻される
という「内部構造」が予測ができます。
私はサインの強さでいうと
「十字線<<<トウバ、トンボ」だと捉えていて、
トウバが出たら、それだけ「潜在的な売り圧」が強く、
トンボ出たら、それだけ「潜在的な買い圧」が強いと考えています。
・カラカサ 及び トンカチ
ここでは、ヒゲに対して実態が15%以下のものをカラカサ及びトンカチと定義してます。
大きな内部構造や相場心理は、前述のトウバとトンボと大きく変わらず、
どちらかの潜在的な強い圧力があることを示します。
これらをどう実践で活用するのか?
ローソク足の集合体によって1つの局面が構成され、
局面の集合体によって大きなチャートが形成されます。
ローソク足を実際のバイナリーやFXなどで使う場合は、
ローソク足単体だけで判断して売買するのではなく、
ローソク足で強いサインが出た場合に、
「チャートにおいてそのローソク足が示すものとは何か?」
ということを考える必要があります。
一般的に
ヒゲが長ければ長いほど、どちらかへの強い圧力が存在するという風に考えています。
(※通貨特性として常にヒゲが長いものや、ボラティリティの減少によってヒゲが長くなっているものは除く)
結論
特にバイナリーの場合は
「十字線が出たらとにかく逆張り」みたいなことをやっている方が多いんですが、
局面におけるチャートの形(チャートパターン等)を比べると性質上、
ローソク足の単体の方が騙しが多いため、
短期的な逆張りとして活用するには、
インジ化して0.1%単位でMTFでローソク足分析する必要があるかと思います。
私はライントレードの逆張り手法がメインなので、
「レジサポの強弱」や「逆張りしても良い相場心理が発生しているか」
を確認するために利用しています。
様々なサイトやブログでローソク足の形について基本的な情報は教えてくれても
「ローソク足をどう捉えるか」、「どう実践で使うか」
というのはなかなか買いているところが少ないと思います。
ローソク足の単体の分析をする場合に限らず、
一つの材料を分析することで
「どんなことができて、どのくらいまでの分析ができるのか」
ということを見極めることが重要です。
この記事が一つの相場認識におけるスパイスのような存在になればと思います。