(2本で¥100だよっ)
や、やってもうた…
(꒪⌓꒪)
配合飼料への異物混入事故発生!
( ̄□( ̄□( ̄□ ̄;)!!ガーンガーンガーン
あってはならない事ですが、この業界にアバウト30年も居ると、けっこう聞きます
そして、その混入させてしまったブツの実に9割以上がカッターナイフだそうで、他にはライターや、なんならスマホまで出てきたとゆー農場からの証言があります
(;¬_¬)
カッター混入がぶっちぎり1位な理由は、大抵の家畜農場では、さまざま独自な「飼料添加剤」を混ぜて荷卸しして下さい…と我々配送員に指示してくる事が多く
さらに、農場に入場する際にはほぼ必ず、防疫のためその農場のツナギに着替える必要があるのですが
何故かそのツナギのほとんどは、ポケットが左胸にひとつだけしか無い…ので、添加剤の袋をカッターで切って飼料に混ぜたあとは
必然的に胸ポケットにしまっておくしか選択肢が無いんですね
(゚ー゚)(。_。)ウンウン
ですので作業しているうちに知らぬ間に餌の上に落下させてしまうケースがほとんどです
( ゚ー゚)( 。_。)
そうなったバヤイ、大概は飼料を押し出すためのスクリューで運ばれる間に木っ端ミジンコになり飼料と混ざり合い、回収する事は不可能になるので
飼料は全部抜き取って処分、また新たに同じ分量の飼料を弁償しなければならなくなります大損害なのです
(-。-;)
数十万円
万が一落下混入に気付かないで放置された場合、今度は農場側の給餌機ラインのどこかに引っ掛かって故障したりしますので、その修理代もさらに上乗せ弁償する事になる
(/TДT)/
さて、チョット間フリーズしたジョニーでしたが、すぐに農場の責任者に電話して事情を話すと、付き合いが長いし人の良い場長さん(ジョニーより10歳ほど年下)は
「だ、大丈夫だと思います。次から気を付けて下さいね(^_^;)」
と、見逃してあげます発言を頂きました!?
( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
とりあえずホッとして電話を切りましたが、上からカッターさえ拾えれば問題ナシなワケだし
数日間は、何か問題が発生しないか心配し続けて眠れない日々を過ごさなきゃならないので、精神的に参ってしまうでしょう
(。˘-_-。)
何よりもこのまま何も無かった事としてすませるのはオラの30年の「餌の運び屋としてのプライド」が許さなかったので
近くに居た数人の農場作業員にワケを話してエサの供給を一時的にストップしてもらい
「カッター回収作戦」
を展開する事に決定です!!
(ง°̀ロ°́)ง
やったるぜっ
このめっちゃ巨大なタンクです
ジョニーが乗るトラックを縦にすると、同じくらいか少し高いっぽいタンク。高さは12〜15メートルくらいかな。
落ちたらたぶん即死…
満タンだと約18トンも入るこのタンクに14トン投入したので…だいたい7分目くらい
ですので、投入口から下方約3メートルに、投入した飼料の上面があり、カッターはその真ん中あたりにありました
「・_・ )(「・_・)"キョロキョロ
約3メートルのアルミ製の 如意棒 伸縮棒の先に「熊手」を装着して回収を試みますが
農場作業員に給餌機のストップを伝えようとしていた間に少し給餌が始まってしまい
さっきまで見えていたカッターが、少し飼料の中に潜って見えなくなっていました
〣( ºΔº )〣
…で、結局拾えず
(。•́︿•̀。)
次に農場作業員さんが、磁石をヒモで吊るしてくっつける作戦を行いましたが、数センチも潜って見えないカッターがくっつくはずはありません
ε-(´д`lll)
そこで、他に手が無いと悟ったジョニーは「ある提案」をします
ヾ(・o・*)
その提案とは…
「ジョニー自らがロープで降下して、直にこの手で拾って来るっ!」
(ネットより拝借)
(そしてコレは大袈裟笑)
とゆーシンプルだけど、絶対に誰もやらない禁断の方法!
(ง •̀_•́)ง
中に入ったが最後、通常自力では出て来られないのは誰の目にも明らかですから、絶対に誰もやらない禁じ手デス
ってゆーか入ったらDeathです笑
ドキ(ᕯᐤ⌂︎ᐤᕯ)ドキ
農場作業員さんは一瞬ギョッとした顔しましたがΣ( ̄ロ ̄lll)、ジョニーがあまりにも軽々しく提案するので「経験者かな?」とか思ったのかもしれません
しばらくして「ロープはありませんでしたが代わりにコレはどうでしょう?」と、3メートルほどの荷吊りバンドを持ってきました…上等です!
迷いなく即降下!
o(^^o)(o^^)oワクワク
((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪
ナゼ喜ぶ?笑笑
この業界でアバウト30年働いてますが、タンクの中に入ったとゆーハナシは一度も聞いた事が無いので、たぶん業界初…もしかたら人類初かもしれません
では少ないですが、その写真をどうぞ〜
.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。
入る瞬間はとてもゾクっとして恐怖ですが、一気に降下
飼料は、アリ地獄のように真ん中から沈んでゆくので、その辺りを手で5〜6回もカキカキしたら、すぐに見つかり無事カッターは回収成功
(*´ο`*)=3
一安心じゃ
コレが「荷吊りバンド」
幅は約6センチくらいの帯状。まず切れる事はありません。その点では安心
真上のようす
なんか「クモの糸」とか言う昔話を思い出したぞ
(;・∀・)
トラックをちょいバックさせ、ブームの先っちょに付いている夜間作業用のライトで内部を照らしてます
こんなヤツ
↓
(別な場所にて翌日撮影)
この作業灯は2週間ほど前に、雪で垂れ下がっていた木の枝にぶつかって木っ葉ミジンコになったんですよぉ
(>︿<。)
早めに新しいの付けといてマジ良かった!バッチリんこ役立ったじゃ〜♪
(o^-')b
さて、ここまでは順調でしたが、あとは最も難題である上昇と脱出です
(ง •̀_•́)ง
オスッ
腕のチカラだけで 出入口 投入口までは容易く登れ、片手を縁に掛けるまでは出来るんだけど
「足場」が無く、下半身ブラブラ状態なので(下ネタではない)、そこからどうする事も出来ないんですね!
(>◇<;)
予想通りだし姿勢キッツー
懸垂方式で上半身を持ち上げるには、投入口の径が狭くて頭や背中がつっかえるからムリゲーだし…
( •᷄⌓•᷅ )੨੨
脱出は不可能な状況になり、何度かチャレンジを繰り返しますが、体力ばかり消費してゆくだけ
'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
ちかりたびぃ
が、ナゼかジョニー的には焦りや絶望感などは全く無く、冷静に…とゆーかむしろこの状況を楽しみながら次の手を脳内検索します
o(^-^o)(o^-^)o
↑バカなの?
さて、このような状況に陥ったとしたら、皆さんならどうします?ちょっと考えてみて下さい
c(゚^ ゚ ;)ウーン・・・
「足場」さえ作れれば脱出出来るんです
材料は荷吊りバンド一本のみ
・・・
( •́ㅿ•̀ )??
・・・
どう?何か閃いた?
(σ・∀・)σ
ジョニーの最適解は…
荷吊りバンドの下の端っこを上に放り投げ
( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ
農場作業員さんにキャッチしてもらい、どっかに結んで固定してもらう
つまりバンドを「Uの字型」にしてもらったのです
(ง⁎˃ ᵕ ˂ )ง⁾⁾
ヨシッ
ただしバンドの長さは、結び目もあるので半分以下と短くなり、片腕で体重持ち上げる筋力が必要になりますが
(^▽^;)
まぁそれも大丈夫
…で、無事に足場に乗る事が出来たので、まず上半身を シャバ 外界に出し、投入口のフチに腰掛ける事に成功
(〃´o`)=3
ハフ〜
でもね皆さん、今度はその状態からどうする事も出来ないんですよぉ〜爆
(ノ∀≦。)ノ
想像してみて下さい。同じ高さに何も掴まる所が無いと、足を出す事が出来ないんです
( ºΔº )〣ガ-ン
永遠に座っているだけー!
三角錐の頂点に居るワケですから
(T▽T;)
しかし今回は自車のブームの先っちょがありましたから、何とかその丸く不安定な筒に捕まれたので足を出す事もクリア
\\\\٩( 'ω' )و ////
とうっ
無事生還
再び美しい岩手山を拝む事が出来、嬉しい限りです♪
\(^▽^)/
いや〜、この30年間毎日毎日上から覗き込むだけだったタンク内部に入る事が出来てとても楽しかったです♪
(ホントはダメです)
己れの知力と体力をフルに発揮出来た楽しいゲーム…みたいな感覚でした
なんとなく…世間で良く言われる「根拠の無い自信」があったんですね初めから
(。•̀ᴗ-)و ✧
その感覚が訪れた事柄には、皆さんも絶対にチャレンジしてみるべきだと思います
「なんか出来そうな気がする♪」
( •̀ᴗ•́ )/
は、それをやれ!とゆー自分自身?からのサインみたいなものだと、これまでの人生を振り返って強烈に自信を持って言えます
( ・`ω・´)キリ
たかだかトラック運ちゃんの分際で、芸能界にチャレンジする時も「なんか出来そうな気がする」の感覚は訪れましたし
o(^-^o)(o^-^)o
コレも自信持って言いたいんですが、その人その人の人生の成功って絶対に「損得」ではありません
誰かと比べてしか感じられない「勝ち、優越感」などは、理由があって刷り込まれたに過ぎない価値観です。幻です
この世に生まれてきた理由は人それぞれなんでしょうが、ジョニーの場合は間違いなく
「不可能を可能に出来た瞬間の達成感」
(((o(*゚▽゚*)o)))
を味わいたくて生まれて来たんだな〜って今回の事でハッキリ確認出来た気がします
(^-^)/
ミッション完了したあとの達成感、魂が震えている感覚、清々しさがハンパなかったデスもん
(*˘︶˘人)
またひとつ
偉業を成し遂げる事が出来ました
d(⌒ー⌒) グッ!!
八戸に向かう途中の駅のイルミネーションも、この偉業達成を祝福してくれているように見えた
(それは錯覚です笑)
ルパン三世か、トムクルーズに肩を並べられた気がした一日となりました
o(>◡<)o
しかし同僚や同業者にこの出来事を伝えると、大爆笑されたのであった
(ノ∀≦。)ノ
そして現在
腹筋が死ぬほど痛いデス
⁽⁽ ◟( º̩̩́⌓º̩̩̀ )◞ ⁾⁾
改めてもう一度言いますが「なんか出来そうな気がする」を大事にしてみて下さい
d(⌒ー⌒)
あでゅ(´・ω・`)/