動物と暮らす 6 | ∞∞おかげさま∞∞

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心に浮かんだこと、感じたことを忘備録的に。
どなたかのお役に立てたなら幸いです。

いつかの雲





決めたら行動が早い。


飼い主さんに預かりたい旨を申し出て

了承してもらう。



実はもう何年も前から

この犬を気の毒に思い

二日おきにご飯を

届けてくれている方が居た。


その方のお陰で元気でいられたのだと思う。


預かることを伝えると

泣きながらお礼を言ってくださった。

真冬に通うのは年齢的にも大変だったと。


人知れず何年も通っていたと思うと

本当に頭が下がる。



毎日行くと

近所の方とも話をするようになり

預かってお世話することを伝えたら

とても驚いた表情でこう言った。




「本当に連れて行くの⁈

 どこに幸せが転がってるかわからないね」




犬目線のこの発言はとても印象的で

時々ふと思い出す。





そんなこんなで

父への相談は特になく(笑)

彼は車に乗ってやって来た。



体はクリーム色

耳だけがカフェオ色のミックス犬、18歳。


耳は聴こえていなかったけれど

吸い込まれそうなほど綺麗な目をしていた。



その目を見ていると

悟りの境地に達しているような…

何だかそんな気がした。