喬太郎 正蔵 二人会 | たると・ど・ぽむのブログ

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美味しいものを食べたいだけ食べる為に走ったり、泳いだり、自転車を漕いだり ♪心地よい音楽も聞きながら♪

柳家喬太郎 林家正蔵 二人会(昼の部) 渋谷伝承ホール

この組み合わせの二人会は2年振りだった。



開口一番 柳家小太郎 二つ目になったばかりらしいが、声がいいし上手い。
まくらで花粉症のスギ花粉をWiFiと同じくらい飛んでいると言った。座布団十枚。
『小ほめ』 

喬太郎
『初音の鼓』骨董屋と殿様との攻防。
喬太郎の素っ頓狂な声で表現する鼓の♩♩♩♩♪♩♪が耳から離れない。

正蔵
『しじみ売り』人情噺。いい話だ。正蔵はもう名人の域に達していると思った。

喬太郎・正蔵 対談
『落語協会誕生100周年』
にまつわるよもやま話。喬太郎が聞き上手で正蔵が海老名家の内輪話をたくさん言っていた。
*15歳で父三平に弟子入りしたのでそれまでの自分の子供部屋から弟子部屋に移ったとか(相撲の若貴と一緒)、真打になったら親子の関係に戻してやるとの約束だったが三平は2年後に他界したので願いは叶わず。
*当初『小三平』と思っていたら『こぶ平』でがっかりしたなどなど。『小三平』では親の七光りになるので三平の愛の鞭だったのだ。とにかく自分の力で売れろとの教えだったらしい。
*同じ境遇の
古今亭志ん朝に目をかけてもらってうれしかった。
*仲がいい林家木久扇と木久蔵がうらやましいとも言っていた。
*正蔵は自分の息子を落語家にしたくないと言っていたのに息子二人が落語家になってしまった苦悩をとうとうと語っていた。

*紙きりの名人林家正楽師匠が1月21日に他界した。100周年に間に合わなかったのが残念と2人で言っていた。演芸の世界で初めて人間国宝になる可能性があったとも言っていた。
芸歴46年だそうだが『こぶ平27年』で名を売り、『正蔵を襲名して19年』で落語を磨き名人に成っていると思う。

喬太郎
『白日の約束』まくらで恵方巻のうさん臭さを徹底的にこき下ろして場内大受け。ホワイトデーと赤穂浪士がぐちゃぐちゃになった喬太郎らしい新作落語。